コロナウイルスの蔓延によって中止と延期を経て開催された世界選手権。予想外の敗戦や日本勢の強さを改めて世界に知らしめ、終わってみれば男女合わせて3つのメダルを獲得した大会となりました。
このページでは、世界選手権ヒューストン大会を振り返っていきます。
Contents
コロナ禍での開催、世界選手権ヒューストン大会を振り返って
そうです、今回の世界選手権ヒューストン大会は、今までとは異なりコロナ禍で開催された初めての世界選手権でした。そのためか、波乱も多く誰が勝ち上がるか予想できない大会でした。
- やはり!圧倒的な強さを誇った中国人選手!
- 海外リーグによるものか!予想以上の活躍を示したヨーロッパ勢
- 中国に対抗できる!群雄割拠のダブルス種目!
やはり!圧倒的な強さを誇った中国人選手!
やはり強い。世界選手権ヒューストン大会を通して中国選手を見ていて改めて思わされました。
特に今大会で中国選手の強さを感じたのは受けの部分です。近年攻撃力がどんどん上がりつつある卓球界の中で各国の代表選手は少しずつ中国選手に引けを取らない攻撃力を身につけていると思います。
しかし、その中で驚いたのが決まると思った球が中国選手には1球では決まらず2球3球と返って来る事です。日本の中では随一の攻撃力を誇る戸上隼輔選手の球を王楚欽選手が当たり前に返球をしている様子を見て驚きを隠せませんでした。
絶好調の選手以外には負けない様子が容易に想像できます。長いプロツアーで数度は中国選手を破る事はあってもここぞという時には勝つのが本当に難しいと思わされる中国人の強さでした。
海外リーグによるものか!予想以上の活躍を示したヨーロッパ勢
今大会、男子選手は特に波乱が多かったのではないでしょうか。日本の張本智和選手に始まり、東京五輪でベスト4に入った林昀儒選手や、韓国の代表選手らは早々に姿を消しました。
特にヨーロッパ勢の活躍が目立った大会となりましたが、これには海外リーグによるところが大きいのではないかと考えています。コロナ禍で国際大会が開催されない中実力を磨く場所として海外のプロリーグがあった事を大きいポイントでしょう。
日本にもTリーグはありますが、実際殆どの対戦は日本選手同士で海外のリーグと比べると得られる経験値には大きな差があります。実際、海外選手とやる機会の少なかった韓国選手も殆どが良い結果を残す事が出来ずに姿を消しています。
また、無名だった選手もこの期間で大きく力をつけていました。情報が少ない中向かってこられる状況は酷なものです。今後は、日本選手も海外リーグの参戦等によっての対策が増えてくるのではないでしょうか。
中国に対抗できる!群雄割拠のダブルス種目!
東京五輪、そして世界選手権ヒューストン大会を通してダブルスの種目は中国に勝つチャンスが一番ある種目といあ認識が改めてされたのではないでしょうか。
特に今大会では女子ダブルスで伊藤美誠選手、早田ひな選手が中国ペアを破り、早田ひな選手、張本智和選手の混合ダブルスでも中国選手がいる国際ペアを破っています。
極め付けは、男子のスウェーデン代表、ファルク選手、カールソン選手は中国ペアを2組破って優勝を果たしています。今後中国以外の国は益々ダブルスに力を入れるのではないでしょうか。それに対する中国選手の対応も楽しみです。
世界選手権ヒューストン大会結果
各種目総合順位
男子シングルス
優勝:樊振東選手(中国)
準優勝:モーレゴード選手(スウェーデン)
3位:梁靖崑選手(中国)
3位:ティモボル選手(ドイツ)
女子シングルス
優勝:王蔓昱選手(中国)
準優勝:孫穎沙選手(中国)
3位:王藝迪選手(中国)
3位:陳夢選手(中国)
男子ダブルス
優勝:ファルク選手・カールソン選手(スウェーデン)
準優勝:張禹珍選手・林鐘勳選手(韓国)
女子ダブルス
3位:陳夢選手・銭天一選手(中国)
3位:ニーシャリエン選手・デノッテ選手(ルクセンブルク)
混合ダブルス
3位:林高遠選手・チャンリリー選手(中国・アメリカ)
日本代表選手結果
男子シングルス
張本智和選手 2回戦敗退
丹羽孝希選手 2回戦敗退
戸上隼輔選手 3回戦敗退
森薗政崇選手 2回戦敗退
宇田幸矢選手 1回戦敗退
女子シングルス
伊藤美誠選手 ベスト8
石川佳純選手 ベスト8
平野美宇選手 ベスト16
早田ひな選手 ベスト16
芝田沙季選手 3回戦敗退
男子ダブルス
女子ダブルス
混合ダブルス
筆者が選ぶ!世界選手権ヒューストン大会ベストマッチ
両者真っ向勝負の戦いでどちらも引かずスーパープレーの連続となる試合でした。お互いチームメイトであるが故に球にも慣れていて試合が進むにつれて我慢比べの試合になっていきました。
点数が苦しい場面でも諦めず簡単には点を取らせない中国の強さが垣間見える試合です。正に世界選手権の決勝に相応しいです。
まとめ:世界選手権ヒューストン大会
いかがでしたでしょうか。世界選手権ヒューストン大会について紹介してきました。世界選手権ヒューストン大会は、コロナ禍で開催された初めての世界選手権で予想外の波乱をいくつも呼んだ試合となりました。
最後に一言だけ付け加えると、男子は中国以外誰が勝ち上がるか分からない群雄割拠の時代に突入し、女子は中国と日本の2強という時代になっていきそうです。各国が中国に迫っている事は間違い無いので今後の活躍に期待しましょう。