張本智和とは【プロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴】

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卓球の小学生から活躍している天才、張本智和選手も既に高校生です。そんな、張本智和とはどんな人物か。これだけは覚えておいて欲しいのが、ただの天才ではなく、とてつもない努力家という事です。

張本智和選手とはどんな人物か、また彼のプロフィールやエピソード、世界ランキングや使用用具など余す事なく紹介していきます。

張本智和とは

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張本智和選手は今や世界でNo.1になる日も遠く無いのではないかと思わせる程の卓球選手です。そんな張本智和とはどんな人物なのか詳しく紹介していきます。

  • 中学生で日本チャンピオン!記録を塗り替えた努力する天才
  • 実は、両親が中国の元卓球選手!卓球界のサラブレッド
  • 卓球だけじゃない勉学も!模試は宮城県でトップ30

中学生で日本チャンピオン!記録を塗り替えた努力する天才

信じられないですが、張本智和選手は小学生の頃からタイトルを総ナメし、中学2年生ではなんと、水谷隼選手を倒し全日本選手権のシングルスを倒し優勝しました。

これまで水谷隼選手が作ってきた最年少記録を殆ど塗り替えたのです。中学生から既に世界のトップで戦い始めた張本智和選手は高校生にして世界ランキングは最高3位までになっています。

日本が世界のトップだった頃から長く長く時が経ち世界のトップは中国に明け渡されていますが、そんな世界の頂点を捥ぎ取るとしたら張本智和選手しかいない。そう思わせてくれる選手です。

実は、両親が中国の元卓球選手!卓球界のサラブレッド

実は、張本智和選手の両親はどちらも中国人で元々中国では卓球選手として活躍していました。母親の凌さんは世界選手権中国代表として出場しているというのだから驚きです。

両親が中国籍であるため、張本智和選手も元々は「張智和」という名前でした。しかし、オリンピック代表を目指すため日本国籍を取得し張本という姓を名乗るようになったのです。

ここだけの話ですが、両親が元中国選手だった事は張本智和選手が強くなった要因の一つでしょう。最先端の技術を学び、また身体つきも同年代に比べると一回り大きいので幼少期から今に至るまで同年代より下の選手に負けた事は殆ど全くありません。

また、卓球を始めてからのコーチはずっと父親の宇さんが努めており、信頼のおける間柄で二人三脚で実績を残してきました。今後も更に活躍していく事でしょう。

卓球だけじゃない勉学も!模試は宮城県でトップ30

これだけは忘れないで下さい、張本智和選手は卓球だけではなく勉学も優秀です。小学生時代は模試で宮城県で30位以内に入り、国語と算数は全国1位を取った事もあるそうです。

これは母である凌さんの教育方針でもあります。卓球だけでは無く「人間力」の向上も図っての事でした。こうして培ってきた何事にも真摯に向き合う姿勢が張本智和選手の卓球での成果にも繋がっているのでしょう。

実は、張本智和選手はエリートアカデミーを修了し高校からは神奈川県の日大高校に進学しています。世界のトップ選手になった今でも学業と勉学の両立は崩さない方針ですごい事に、東大受験をも狙っているそうです。

張本智和 プロフィール

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プロフィール

所属木下マイスター東京
戦型右シェーク裏裏ドライブ型
身長178cm
体重64kg
生年月日2003年6月27日
段位7段

エピソード

信じられないですが、張本智和選手は齢17歳(4月7日時点)にして多くのタイトル、そして最年少記録を作ってきました。そのため、エピソードは一晩あっても語り尽くせない程です。その中でも注目の内容を紹介します。

  • 幼少期はタイトル総ナメ、小学生にして実力は既に超高校生級!
  • 中学1年生でジュニア世界チャンピオンに!驚異的な成長力!
  • 中学生2年生で全日本選手権優勝!憧れの水谷隼が「張本には何回やっても勝てない」と称す
  • 勢い止まらず!世界の頂点、中国選手に連勝し世界ランキングは3位に浮上
  • 張本対策に苦しみ、苦しみながらも実力を伸ばし虎視眈々と世界の頂点を狙う

幼少期はタイトル総ナメ、小学生にして実力は既に超高校生級!

天才、張本智和選手は宮城県仙台市に生まれました。元卓球選手だった両親が運営する仙台ジュニア卓球クラブで2歳からラケットを握り卓球を始めます。

意外にも、母凌さんの学業と卓球を両立という教育方針から練習時間は長くなく小学校卒業するまでは2時間程の練習で他のクラブ生徒に混じりながら練習に励んでいました。

母の言いつけ通り、学業と卓球の両立を守っていた張本智和選手はその真面目で負けず嫌いな正確からか学業と卓球どちらも素晴らしい成果を残していく事になります。

小学1年生で全日本選手権バンビ(小学1.2年生)の部で初優勝するとその勢いのまま6連覇を果たしました。6連覇は史上初の快挙ですが、その数年後に松島空輝選手が並ぶ事になるので若い世代は末恐ろしいです。

信じられないですが、張本智和選手が小学6年生の時には全日本選手権ジュニアの部でベスト4に入る程で最早小学生にして超高校生級の実力を持っていたと言えます。更に勉学も優秀で宮城県ではトップ30に入る程で国語と算数は全国で1位をとりました。

中学1年生でジュニア世界チャンピオンに!驚異的な成長力!

張本智和選手は中学生になるとJOCエリートアカデミーに入校します。

入校から間も無く行われたジャパンオープンの21歳以下の部では、なんと、世界ランキング28位の何鈞傑選手(香港)と62位のカルデラノ選手(ブラジル)に勝利し優勝を果たします。中学1年生にして世界ランキングは69位になります。

信じられませんが、その年の世界ジュニア選手権で団体優勝、シングルス優勝、ダブルス準優勝と驚異的な記録を残します。世界ジュニア選手権は歴代の日本人で優勝した選手は丹羽孝希選手と松平健太選手のみであり中学1年生での優勝は破格の記録と言えます。

また、プロツアーのインドオープンでもでもシニアの部で決勝進出を果たし、シニアでも戦える事を示しました。その結果、最年少で世界選手権選手権デュッセルドルフ大会の代表権を獲得します。

中学生2年生で全日本選手権優勝!憧れの水谷隼が「張本には何回やっても勝てない」と称す

張本智和選手に対して、誰もが経験になって将来に生きれば良いと思っていた世界選手権での期待は大きく裏切られる事になります。

前年にリオ五輪で銅メダルを獲得した日本の至宝水谷隼選手になんと、2回戦で打ち勝つ事になったのです。水谷隼選手は直前の全日本選手権も優勝し万全の状態で迎えていた世界選手権でした。

このニュースに日本だけでは無く、世界が湧きました。結局、張本智和選手は勢いそのまま最年少でベスト8進出を果たします。

世界選手権の後も張本智和選手の快進撃は止まりません。中国オープンでは、世界ランキング12位のサムソノフ選手(ベラルーシ)と9位の丹羽孝希選手に勝利決勝進出を果たしました。

更に木造勇人選手とのダブルスでは直前の世界選手権金メダルを取った中国の樊振東選手、許昕選手ペアに勝利しました。この中国オープンが終わった後に張本智和選手は世界ランキング18位まで向上します。

この経験で一段と強くなった張本智和選手は日本一の称号を求めて全日本選手権に出場します、ジュニアの部では1ゲームも落とす事なく優勝し一般シングルスも憧れの水谷隼選手に再び勝利し優勝を果たすのでした。

負けた後に水谷隼選手は、「今日の張本がいつも通りの100%の力だとしたら、何回やっても勝てないと思う。」というコメントを残しています。中学2年生ながら張本智和選手はそれ程までに強くなっていました。

勢い止まらず!世界の頂点、中国選手に連勝し世界ランキングは3位に浮上

急成長を遂げながらも張本智和選手の急成長は止まる事を知りませんでした。中学生3年生になると全日本選手権を優勝した事で日本を背負いながら戦っていく事になります。

水谷隼選手を欠きながら出場したワールドカップの団体戦ではエースとしての重圧からか敗戦もありましたが活躍を重ねチームを準優勝に導きました。

これだけでもすごい事ですが、ここから張本智和選手は日本選手にとっては前人未到の記録を作っていく事になります。

ワールドカップ直後のアジアカップでは世界ランキング1位の樊振東選手(中国)に勝利。更にジャパンオープンでは、リオ五輪金メダリストである馬龍選手(中国)、銀メダリストである張継科選手(中国)に勝って優勝します。中国のトップ選手が出場する大会での優勝は殆ど無いため世界中にとって大きいニュースになりました。

世界ランキングも最年少で5位になり、迎えたグランドファイナルでは、世界ランキング4位の林高遠選手(中国)、世界ランキング6位のカルデラノ選手(ブラジル)と強豪を破り優勝を果たしました。

張本智和選手のグランドファイナル優勝は15歳と172日で当然最年少記録だったのですが、その前の最年少記録は王皓選手(中国)の20歳と13日だったのでその記録を大幅に塗り替える結果となりました。

信じられませんが、この大会の結果で張本智和選手の世界ランキングは3位に浮上します。これは日本男子選手初で、それを張本智和選手は中学3年生にして達成してしまったのです。

張本対策に苦しみ、苦しみながらも実力を伸ばし虎視眈々と世界の頂点を狙う

順風満帆に見えた張本智和選手ですが、段々勝利する事の難しさに直面していきます。世界のトッププレーヤーの中でも上位のランクを持った事で他のトップ選手達はこぞって張本対策を始めたのです。

今までは向かっていく立場だった張本智和選手も、向かってこられる立場に変わりました。その上、向かってこられる選手は世界のトップ選手達です。

対策され向かって来られ始めた張本智和選手は一時期よりは負ける事も多くなり悔し涙を流す時もありました。しかし、そこで終わらないのが張本智和選手です。負けた次の試合ではびっくりする程強くなり返ってくるのです。

世界No.1選手との呼び声が高い馬龍選手(中国)にも二度目の勝利を挙げました。ちなみに中国外で馬龍選手に二度勝利したのは張本智和選手を合わせて3人しかいません。

そして現在も張本智和選手は世界の頂点を虎視眈々と狙っています。コロナが休息し再開後に行われたWTT中東ハブ スターコンテンダーではシングルスを見事優勝しました。

驚異的に成長し続ける張本智和選手の成長は現在も止まる事はありません。そんな張本智和選手が世界の頂点に立つ日はそう遠く無いのかもしれません。

SNS及び公式サイト

Twitter

Instagram

公式サイト

https://team-harimoto.com/
参照:HRIMOTO TOMOKAZU OFFICIAL WEBSITE

世界ランキング・大会成績

世界ランキング

世界ランキング4位(2021年4月7日時点)

成績

2010年全日本選手権バンビの部優勝
2011年全日本選手権バンビの部優勝
2012年全日本選手権カブの部優勝
2013年全日本選手権カブの部優勝
東アジアホープス選手権団体優勝
シングルス準優勝
2014年全日本選手権ホープスの部優勝
カデット13歳以下の部優勝
全国ホープス卓球大会団体優勝
2015年全日本選手権ホープスの部優勝
カデット13歳以下の部優勝
ジュニアの部ベスト4
東アジアホープス選手権シングルス優勝
チャイニーズタイペイジュニア&カデットオープンジュニアシングルス優勝
2016年全国中学卓球大会シングルス優勝
ジャパンオープンU-21シングルス優勝
全日本選手権カデット14歳以下の部優勝
世界ジュニア選手権シングルス優勝
団体優勝
ダブルス準優勝(龍崎東寅ペア)
2017年インドオープンシングルス準優勝
中国オープンダブルス準優勝(木造勇人ペア)
チェコオープンシングルス優勝
ドイツオープンダブルス準優勝(木造勇人ペア)
2018年全日本選手権ジュニアの部優勝
一般シングルス優勝
ジャパントップ12シングルス準優勝
ジャパンオープンシングルス優勝
グランドファイナルシングルス優勝
2019年全日本選手権シングルス3位
ダブルス優勝(木造勇人ペア)
ジャパントップ12シングルス優勝
ブルガリアオープンシングルス優勝
ワールドカップシングルス準優勝
2020年全日本選手権シングルス準優勝
ハンガリーオープンシングルス優勝
2021年WTT中東ハブ スターコンテンダーシングルス優勝

使用用具

張本智和 プレーの特徴

参照:https://www.ittf.com

幼い頃から世界のトップで渡り合う張本智和選手の卓球は特徴的なプレーが多くあります。その中でも目立ったプレーを紹介していきます。下記で張本智和選手の試合動画も解説していますので是非合わせてご覧ください。

【試合動画解説】樊振東VS張本智和を紹介《WTTシンガポール》

【試合動画解説】許听VS張本智和を紹介《T2ダイヤモンド》

【試合動画解説】吉村真晴VS張本智和を紹介《2022全日本選手権》

【試合動画解説】張本智和・早田ひなペアVS宇田幸矢・木原美悠ペアを紹介《2022全日本選手権》

  • 世界No.1との呼び声も高い快速バックハンド
  • 短所が長所に!一撃必殺のフルスイングフォアドライブ
  • 負けない理由はこれ!超安定のブロック力
  • 世界で勝つため努力で身につけたストップ

世界No.1との呼び声も高い快速バックハンド

そうです、張本智和選手と言えば早さと速さを兼ね備えた快速バックハンドが武器です。大抵の選手はタイミングの早さだけ、若しくは球のスピードの速さだけというようにどちらかですが彼のバックハンドはそのどちらも兼ね備えています。

すごい威力から世界No.1のバックハンドという呼び声も高く相手に触らせないでノータッチで得点するシーンも多く見受けられます。手首に柔軟性があり回転量も多いのでミスも少なく威力を発揮できるのです。

短所が長所に!一撃必殺フルスイングフォアドライブ

張本智和選手はバックハンドに比べるとフォアハンドは世界で戦うにはレベルが低いと言われてきました。フォアハンドはバックに比べてスイングが大きくなる分タイミングが遅くなってしまうからです。

すごい事ですが、そんな短所だった技術を張本智和選手は長所に書き換えていくのです。通常であれば、スイングを小さくしてタイミングを早くする事を心掛けますが彼の場合スイングを更に大きくしてボールの威力を求めるようになったのです。

相手選手からすると今まではバックハンドの攻撃を警戒すれば良かったのが、フルスイングしてくるフォアドライブ攻撃が加わった事でどこに返球すれば良いかという心理状態に陥ります。

張本智和選手のフォアドライブはまだまだ伸び代がある部分なので今後も更なる進化を遂げてくれる事でしょう。

負けない理由はこれ!超安定のブロック力

信じられないですが、張本智和選手は全日本選手権の小学生の部を一度も負ける事なく完全制覇しています。そんな負けない彼を支えている技術がブロックです。

予測能力が高く他の人よりも1本から2本常に多くブロックが返ってくるので相手選手は焦ってミスしてしまいます。足のステップも的確に動いているのでセンスだけではなく練習で培われたブロック力だと思います。

特に身体から遠くなるフォアブロックは効率的で、無理に両足で追いかけず右足立ちになって重心を右側に倒しながらのブロックをしています。このように効率さも持ち合わせているのが特徴です。

近年では、ブロックする時に回転を掛けたり掛けなかったりなどボールに変化を入れながらブロックしており更に磨きがかかっています。

世界で勝つため努力で身につけたストップ技術

世界のトップで戦うようになってから一番成長した部分はこのストップ技術です。世界のトップでは自分から攻めるだけでは勝てず、相手に攻めさせないように繋ぐ技術もとても重要です。

ストップ技術は、台に短く落とす技術で、この技術が安定してから張本智和選手は世界でも負けない選手になってきましたり

世界の中でも張本智和選手のストップ技術は独特で、通常ボールの跳ねた直後を捉えるのですが彼の場合跳ねてからかなり遅いタイミングでストップします。

タイミングが遅いストップは難易度が高いですがその分相手からすると直前まで何をされるか分からない怖さがありとても有効です。元々ストップが得意ではなかった張本智和選手ですが難しい技術ながらも正確にストップできるので相当に努力し身につけたのだと思います。

まとめ:張本智和

いかがでしたでしょうか。最後に張本智和選手についておさらいしていきましょう。張本智和選手とはこんな人物です。

  • 中学生で日本チャンピオン!記録を塗り替えた努力する天才
  • 実は、両親が中国の元卓球選手!卓球界のサラブレッド
  • 卓球だけじゃない勉学も!模試は宮城県でトップ30

そんな張本智和選手の卓球プレーの特徴はこちらです。

  • 世界No.1との呼び声も高い快速バックハンド
  • 短所が長所に!一撃必殺のフルスイングフォアドライブ
  • 負けない理由はこれ!超安定のブロック力
  • 世界で勝つため努力で身につけたストップ

最後に一言だけ付け加えますと、張本智和選手は天才と呼び声が高いですが、天才だけじゃなくとてつもない努力家です。卓球、学業と何事にも真摯に向き合う真面目さがあったからこそここまでの成長があったのでしょう。

裏ではコツコツ地味で地道な練習を積み重ね続ける張本智和選手はいつか世界の頂点に立つ日もくるはずです。是非期待しておきましょう。

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