コロナ禍により、2020年の世界選手権が中止になった中、満を辞して開催される事になったのが世界選手権ヒューストン大会です。選考会で選ばれる日本代表枠が多くパリ五輪に近い事もあって選手にとっては是が非でも出場したい重要な大会となります。
このページでは、世界選手権ヒューストン大会の概要、そして現状で決まっている日本代表選手について紹介していきます。
延期が重なるも決定！世界選手権ヒューストン大会
今回行われる世界選手権ヒューストン大会ですが、コロナ禍での開催により前回大会が中止になったり延期になったりと異例だらけの大会となります。また、選考基準も今までとは少し違い若手選手にもチャンスがあるので選考から注目が集まります。
- 延期により通常とは違う世界選手権！調整力が試される試合
- アメリカでは初めての開催！？個人戦での頂点が決まる
- 選考会は大分で実施！シングルスの枠は推薦枠無しの混戦が予想される！
延期により通常とは違う世界選手権！調整力が試される試合
今回、実施される世界選手権ヒューストン大会は、例年の世界選手権とは大きく違う大会です。コロナウイルスが世界中で蔓延した事によって2020年の世界選手権は中止となっておりヒューストン大会も開催されるか分からない状態の大会でした。
実際、世界選手権ヒューストンも当初の予定していた日程に実施する事ができず延期となっていてどうなるか不明でしたが、11月23〜29日でやる事が決定しました。
通常五輪が開催される年の世界選手権は、少し早いタイミングで行われて選手にとっては五輪前の最後の手応えを確かめるような大会でもありましたが、今大会は五輪後なのでその部分がどう響いてくるか実物です。
アメリカでは初めての開催！？個人戦での頂点が決まる
実は、世界選手権ヒュースト大会は初めてアメリカを開催地としており、どのような大会になるか想像つかないです。アメリカはまだ卓球の文化が中々浸透していない事に加え、コロナ禍で観客をどうするのか実物です。
また、今回の世界選手権ヒューストン大会は五輪後に行われる個人戦の大会ということもあって五輪に出場する選手は調整の部分も試されます。五輪と世界選手権の間にはアジア選手権もあるので全てに出場する選手は相当ハードになるでしょう。
ですが、逆に言えばこの世界選手権ヒューストン大会は若手にとってはチャンスがある大会で上手く活躍できれば2024年に開催されるパリ五輪にも繋がります。個人戦なので是が非でもチャンスをものにしたい大会となるでしょう。
選考会は大分で実施！シングルスの枠は推薦枠無しの混戦が予想される！
今回の世界選手権ヒューストン大会は、今までの世界選手権とは異なり全日本選手権での優勝した選手に与えられる枠や協会の推薦枠はありません。
仮にまだ代表権を獲得していない水谷隼選手や平野美宇選手が五輪でメダルを獲得した場合は代表内定しますが選考会での枠が最低でも2人分あり例年よりもチャンスがあります。
現在の実力ある高校生や大学生はこの大会に出場し活躍できれば2024年のパリ五輪の出場の可能性が見えてくるので何が何でも出場したい事でしょう。選考会では、卓球人生を懸けた勝負が観れると思いますので要注目です。
コロナ禍による異例の世界選手権！日本代表選手はこちら！
推薦枠は無し！世界選手権日本代表の選考基準はこちら
エントリー数：男女シングルス各５名、男女ダブルス各２ペア、混合ダブルス２ペア
メダル獲得なるか！男子日本代表メンバー
- 【張本智和】悲願のメダル獲得なるか！前回大会の雪辱を晴らす
- 【丹羽孝希】好成績を収めている世界選手権！躍進が期待される！
【張本智和】悲願のメダル獲得なるか！前回大会の雪辱を晴らす
6月15日時点で世界ランキング4位と日本人選手の中では最も高かったために世界選手権ヒューストン大会の日本代表へ選出されました。
張本智和選手は、2017年に行われた世界選手権デュッセルドルフ大会で日本代表として初出場し、シングルスでは中学2年生ながらいきなり水谷隼選手を破りシングルスベスト8へ進出した実績を持っています。
ですが、前回の世界選手権個人戦であるブタペスト大会では、決勝まで中国選手と対戦しないゾーンで決勝進出を期待されたもののベスト8決定で敗れ苦い想いをしました。そのため、張本智和選手の世界選手権個人戦に賭ける想いは強く粘り強い試合をしてくれると思うので注目です。
【丹羽孝希】好成績を収めている世界選手権！躍進が期待される！
丹羽孝希選手は、6月15日時点で世界ランキング17位と日本選手の中では2番目に位置していたため選考基準を満たし日本代表へ選出されました。
実は、丹羽孝希選手は世界選手権個人戦での活躍は目まぐるしく、2013年の世界選手権パリ大会でベスト16に入ってから安定した成績を残しており、2017年と2019年の世界選手権では2大会連続でベスト8に進出しています。
更に、2019年の世界選手権ブタペスト大会では、準々決勝で中国選手相手に後一歩まで追い詰める活躍をしており会場中を沸かせました。波はありますが、世界選手権個人戦の時にはしっかり調整して力を発揮する選手なので注目です。
目指すは三種目金メダル！女子日本代表メンバー
- 【伊藤美誠】中国にとって最も脅威のある選手！目指すは金メダル！
- 【石川佳純】ベテランになっても進化し続ける！悲願のメダルを狙う！
【伊藤美誠】中国にとって最も脅威のある選手！目指すは金メダル！
伊藤美誠選手は、6月15日時点の世界ランキングは2位で日本選手の中ではトップのランキングだったため日本代表に選出されました。
今、中国から最も脅威のある選手として警戒されており、日本の卓球協会やファンからはとても期待されています。常に卓球の進化が止まらない選手で毎回新しい技を取り入れるため中国選手も対策できません。
伊藤美誠選手は、初出場した2015年の世界選手権蘇州大会で中学2年生ながらベスト8に進出して以降、世界選手権個人戦では目立った成績を残せていませんが、今の実力からすると目指しているのは間違いなく金メダルで、実際に優勝してもおかしくない実力があります。
【石川佳純】ベテランになっても進化し続ける！悲願のメダルを狙う！
石川佳純選手は6月15日時点で世界ランキング10位で日本選手の中で2番目にランクが高い選手として選考基準を満たし代表選出されました。
石川佳純選手は、過去の世界選手権で2度シングルスベスト8に進出した実績を持ち、その内の一度は高校生で初出場した時のものです。また、混合ダブルスでは、世界選手権蘇州大会で準優勝してから3大会連続で決勝進出を果たしておりその内一度は勝利し優勝しています。
今大会、混合ダブルスは選出されるかまだ分かりませんが期待がかかります。また、シングルスでは安定感は健在で未だ進化し続ける彼女は悲願のメダルを目指して活躍してくれる事でしょう。
まとめ：世界選手権ヒューストン大会日本代表選手
いかがでしたでしょうか。世界選手権ヒューストン大会について紹介してきました。世界選手権ヒューストン大会の現状内定している男子日本代表メンバーはこちらです。
- 【張本智和】悲願のメダル獲得なるか！前回大会の雪辱を晴らす
- 【丹羽孝希】好成績を収めている世界選手権！躍進が期待される！
また、女子日本代表メンバーで現状内定しているメンバーはこちらです。
- 【伊藤美誠】中国にとって最も脅威のある選手！目指すは金メダル！
- 【石川佳純】ベテランになっても進化し続ける！悲願のメダルを狙う！
最後に一言だけ付け加えると、世界選手権ヒューストン大会は、延長された事により日程が厳しく選手によっては非常に調整が難しい大会でもありますが、反面これまで国際大会で活躍できなかった選手にとっては躍進のチャンスでもあるので選考会と本戦がどうなるか楽しみです。
