王曼昱選手（ワンマンユ）は、中国の次世代を担う選手の一人で176cmから繰り出される強烈な両ハンド攻撃が持ち味です。ダブルスでも活躍しており、世界選手権ブタペスト大会ではダブルスを優勝しています。
そんな王曼昱選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
王曼昱とは
王曼昱選手は、中国の次世代を担う選手で、ジュニア世代から高いポテンシャルで活躍し、世界ジュニア選手権シングルスを2連覇した実績を持ちます。読み方は、「ワンマンユ」、英国だと「Wang Man Yu」と読みます。
- ポテンシャルは十分！世界ジュニア選手権2連覇した女王！
- シングルスだけじゃなく、ダブルスでも活躍！世界選手権ダブルスチャンピオン！
- 身長176cmから繰り出される強烈な攻撃！威力ある両ハンド攻撃が持ち味！
ポテンシャルは十分！世界ジュニア選手権2連覇した女王！
王曼昱選手は、1999年生まれの選手で日本の伊藤美誠選手、平野美宇選手、早田ひな選手らと同世代の選手です。ポテンシャルが非常に高くジュニア世代から国際大会で活躍しています。
特に、世界ジュニア選手権の際には圧倒的な強さを発揮しており、2014年、2015年とシングルスを連覇しています。
近年では、シニアの方面でも活躍を進めており、2018年からは世界選手権の代表にも選出されています。東京五輪の代表は落選してしまいましたが、その後のパリ五輪では出場しメダル獲得候補なので注目しておきましょう。
早田ひなとは【プロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴】
シングルスだけじゃなく、ダブルスでも活躍！世界選手権ダブルスチャンピオン！
これだけは忘れないで欲しいのですが、王曼昱選手はシングルスプレーヤーと思われているかもしれませんがダブルスでも活躍しています。
ジュニア世代の時には、世界ジュニア選手権で陳可選手とのペアで優勝しており、世界選手権ブタペスト大会では、孫穎莎選手とのペアで優勝し世界の頂点に立っています。
王曼昱選手のダブルスの卓球スタイルは正にチキータから連携で繰り出す超攻撃型の卓球スタイルです。現代における最先端の卓球スタイルと言えます。
孫穎莎(スンイーシャ)とは【プロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴】
身長176cmから繰り出される強烈な攻撃！威力ある両ハンド攻撃が持ち味！
王曼昱選手の卓球のプレースタイルは、正に猛攻撃と言えるほどで常に攻め続ける姿勢が持ち味です。身長も176cmと長身からの両ハンド攻撃であるため相手選手からすると脅威になります。
現代の女子選手の卓球スタイルは男性化が進んでいますが、王曼昱選手のプレースタイルは正にその男性的な卓球を先導するかのようなスタイルです。
若干の怪我に悩まされる事もあるそうですが、今後更に成長していけば世界の頂点に立つ可能性も高い卓球スタイルなので注目です。
王曼昱 プロフィール
プロフィール
| 戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
| 年齢 | 20歳 |
| 生年月日 | 1999年2月9日 |
エピソード
- ジュニア時代から活躍！世界ジュニア選手権2連覇した女王！
- 2018年に世界選手権代表初選出！翌年にはシングルス3位、ダブルス優勝の好成績を残す！
- すごい、WTT大満貫で五輪代表選手を抑え優勝！
ジュニア時代から活躍！世界ジュニア選手権2連覇した女王！
王曼昱選手は、中国でジュニア世代から活躍していた選手の一人で1999年生まれである事から、日本の黄金世代と言われる伊藤美誠選手、平野美宇選手、早田ひな選手とはほぼ同世代です。
頭角を現すのが非常に早く、2014年と2015年の世界ジュニア選手権ではシングルス優勝し連覇を果たしています。今のところ世界ジュニア選手権の女子シングルスで連覇を果たしたのは王曼昱選手のみです。
更にシングルスは勿論、ダブルスでも活躍しており、2015年には世界ジュニア選手権女子ダブルス優勝、2017年には混合ダブルス優勝を果たしています。当時から長身から繰り出す強烈な両ハンドを武器に活躍していました。
2018年に世界選手権代表初選出！翌年にはシングルス3位、ダブルス優勝の好成績を残す！
その後も着実に力をつけた王曼昱選手は、2018年の世界選手権ハルムスタッド大会で初めて代表に選出されます。同大会では、団体戦のため中々出番は無かったものの経験を得てその後のアジア競技大会ではシングルス優勝を果たしています。
その後、王曼昱選手は、翌年の世界選手権ブタペスト大会のメンバーにもシングルス、ダブルスで選出されています。世界ランキング2位の朱雨玲選手を差し置いての代表選出だったため相当な期待があったのでしょう。
本戦では、順当に勝ち上がり同世代でライバルの孫穎莎選手を破りベスト4に進出しました。また、ダブルスでは、孫穎莎選手とのペアで出場し世界ランキング1位ペアの伊藤美誠選手、早田ひな選手のペアを破り見事優勝を果たしたのです。
すごい、WTT大満貫で五輪代表選手を抑え優勝！
世界選手権やワールドツアーで度々成績を残していた王曼昱選手ですが、同世代の孫穎莎選手の活躍も著しく、東京五輪の代表権を獲得する事はできませんでした。
ですが、その実力は健在でITTFファイナルでは、日本のエース伊藤美誠選手に対して完璧な内容で勝利を上げています。
また、東京五輪や世界選手権の模擬試合となるWTT大満貫では、シングルスとダブルスを優勝しています。同大会では、東京五輪のシングルス代表権を獲得している孫穎莎選手と陳夢選手を破っての優勝だったため今後の大会のアピールになったでしょう。
陳夢（チェンムー）とは【プロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴】
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング4位（6月14日時点）
成績
| 2014年 | 世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 |
| 2014年 | 世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝 |
| 2017年 | 世界ジュニア選手権 | 混合ダブルス優勝 |
| 2018年 | ハンガリーオープン | シングルス優勝 |
| 世界選手権ハルムスタッド大会 | 団体優勝 | |
| 香港オープン | シングルス優勝 | |
| アジア競技大会 | 団体優勝 シングルス優勝 | |
| 2019年 | カタールオープン | シングルス優勝 |
| 世界選手権ブタペスト大会 | シングルス3位 ダブルス優勝(孫穎莎ペア) | |
| T2ダイヤモンド・マレーシア大会 | 女子シングルス優勝 |
使用用具
【卓球用品比較】レジェンド、張継科モデルのラケットシリーズ一覧
より高い弾みを武器に！スイートスポットの広さも特徴的
butterflyの張継科ALCは、アリレートカーボンが搭載されたラケットです。弾みがあるのと同時にしなやかで安定感もあるので威力と使いやすさどちらも求める方におすすめです。
| 重量 | 88g |
|---|---|
| ブレードサイズ | 157×150mm |
| グリップサイズ | FL：100×25×34mm ST：100×23×28mm AN：100×24×32mm |
| 合板構成 | 5枚合板＋アリレート カーボン |
【卓球用品比較】世界チャンピオンが使用！狂飆シリーズ一覧で紹介！
世界チャンピオンが使用！回転、スピードとプロフェッショナルなラバー
狂飆3国狂ブルーは、青いスポンジが特徴的な粘着性ラバーです。世界チャンピオンも使用しているラバーで中国選手が主に使用しています。粘着性ラバーですが、ブルースポンジで弾みにも優れているのでスピードも出す事ができる正にプロフェッショナルと言えるラバーです。
| スポンジ硬度 | 42.5 |
|---|---|
| スピード | 14.75 |
| スピン | 15 |
| ラバー色 | 黒 |
| スポンジ厚さ | 特厚 |
【卓球用品比較】テナジーシリーズ（05,64,25,80）を紹介
回転量の高さが魅力の粒を搭載！ハイテンションとマッチし威力ある球に
butterflyのテナジー05は、回転の高さに定評があるNo.005の粒を搭載したラバーです。また、テナジーシリーズ特有のハイテンションスポンジと合わせて回転量とスピードを両立できるラバーとなっています。世界でも人気のあるラバーです。
| スポンジ硬度 | 36 |
|---|---|
| スピン | 11.5 |
| スピード | 13 |
王曼昱 プレーの特徴
王曼昱選手のプレーは、とにかく攻撃に特化しており殆ど守りのプレーが無く攻め続けます。その王曼昱選手が攻め続ける卓球の中でも特に光ったプレーを紹介していきます。下記のページで王曼昱選手の試合動画を解説していますので合わせて確認してみましょう。
- 全てフルスイング！？強烈な威力を誇るフォアドライブ！
- ブロックはしない！どの球に対してもカウンターするバックハンド！
- どこに来ても対応！安定感、スピード、回転三拍子揃ったチキータ！
全てフルスイング！？強烈な威力を誇るフォアドライブ！
そうです、王曼昱選手のプレースタイルで代表的なのはフルスイングするフォアドライブです。とても高い威力を持ちます。
試合では、殆どフルスイングしているのではないかと思う程に豪快です。実は、その豪快さを可能にしているのは足です。
ここだけの話、王曼昱選手がフォアドライブを打つときは右足が前に入っておりスムーズな戻りとより高い攻撃力を可能にしています。
ブロックはしない！どの球に対してもカウンターするバックハンド！
王曼昱選手の卓球スタイルは現代の卓球界では最先端の卓球スタイルだと言えます。その理由は、バックハンドのカウンターにあります。
通常、多くの選手は相手からバックに攻められるとブロックを用いて凌ぐ事が多いのですが王曼昱選手の場合はブロックを殆ど使わずカウンターをします。
相手の球の回転量によってラケットの面の当てる位置やスイングを微調整できるため可能となっています。最先端の卓球スタイルを目指す方は参考にしましょう。
どこに来ても対応！安定感、スピード、回転三拍子揃ったチキータ！
王曼昱選手はラリーを得意としていますが、そのラリーの展開を多くするためによく使用される技術がチキータです。
一言だけ付け加えると、王曼昱選手は、どのコースに出されてもチキータで対応できる様にするため他の選手よりも真ん中の位置に構えています。
また、スタンスも広く低く構えているためチキータの質も高いのが特徴です。安定感、スピード、回転の三拍子揃ったチキータなのでレシーブから主導権を握ることもよくあります。
まとめ：王曼昱
いかがでしたでしょうか。王曼昱選手について紹介してきました。王曼昱とはこんな人物です。
- ポテンシャルは十分！世界ジュニア選手権2連覇した女王！
- シングルスだけじゃなく、ダブルスでも活躍！世界選手権ダブルスチャンピオン！
- 身長176cmから繰り出される強烈な攻撃！威力ある両ハンド攻撃が持ち味！
また、王曼昱選手のプレーの特徴はこちらです。
- 全てフルスイング！？強烈な威力を誇るフォアドライブ！
- ブロックはしない！どの球に対してもカウンターするバックハンド！
- どこに来ても対応！安定感、スピード、回転三拍子揃ったチキータ！
最後に一言だけ付け加えると、王曼昱選手は東京五輪の代表権を獲得することはできませんでしたが、国際大会や中国国内の大会では五輪代表選手にも度々勝利を上げ実力をアピールします。パリ五輪では代表になる可能性も高い選手なので注目です。
