朱雨玲(ジュユリン)選手は、中国の選手でジュニアから目まぐるしい活躍を続けてきた選手です。現在は、中国代表から外れていますが過去に世界ランキング1位になった事もあり高い実力を誇る選手です。
そんな朱雨玲選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
朱雨玲とは
朱雨玲とは、中国の選手で安定したプレーと動じる事のないメンタルが武器で元世界ランキング1位も獲得した事のある選手です。読み方は「ジュユリン」で、英語だと「Zhu Yuling」と表記されます。
- 元世界ランキング1位!取りこぼしが少ないトッププレーヤー
- ジュニア世代から実力は世界トップレベル!世界ジュニア選手権を2度制す!
- 実は、メンタルがすごい!安定感抜群の技術と相手の弱点を突く卓球が持ち味!
元世界ランキング1位!取りこぼしが少ないトッププレーヤー
朱雨玲選手は、中国の中でも主軸を担う選手の一人であり、高い実力を誇っています。一時期は世界ランキング1位も経験した事のある選手でその実力はとても高いものがあります。
世界選手権にも2013年のパリ大会から出場しており、出場しては、入賞記録を残しています。特に、2015年の地元中国で開催された蘇州大会では、劉詩雯選手とのペアでダブルスを優勝し世界チャンピオンになっています。
2019年からは世界選手権の代表を落選してしまい、東京五輪の出場権も逃す形になってしまいましたが、年齢的にはまだまだ世界のトップを狙える形で虎視眈々と王座を目指して強化を図っています。
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ジュニア世代から実力は世界トップレベル!世界ジュニア選手権を2度制す!
すごい事に、朱雨玲選手はジュニア世代からとても活躍している選手で、15歳と17歳の時に世界ジュニア選手権を優勝しています。また、15歳にしてダブルスも優勝しており当時から抜群の安定感を持った卓球をしていました。
その上、信じられませんが、15歳の時にワールドツアー初出場となったジャパンオープンでは、格上選手達をバタバタと倒していきその若さで見事準優勝を果たしています。
中国選手は、日本等と比べるとシニアになってから活躍する事が多くジュニア時代からシニアで活躍する選手は稀ですが、その中でも朱雨玲選手は際立って活躍してたと言えます。
実は、メンタルがすごい!安定感抜群の技術と相手の弱点を突く卓球が持ち味!
朱雨玲選手が実はすごいのが、卓球の技術的な事は勿論ですが目に見えない心理戦や動じる事が殆どないメンタルです。
朱雨玲選手が活躍したのは早く、ジュニア世代から国際大会で活躍するようになりましたが他の同世代の選手より圧倒的に落ち着いていました。若くから取りこぼしが少ない理由は技術以外の部分も人より優っていたからでしょう。
試合では、主にバックハンドを得意としていますが相手の弱点を徹底的に突くような卓球スタイルで一方的な試合になる事もしばしば。また負けそうになっていても戦術変更が早かったり、諦める事がないのでそういったプレー以外の部分にも注目です。
朱雨玲 プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 26歳 |
生年月日 | 1995年1月10日 |
エピソード
- 15歳にして世界のシニアで活躍!ワールドツアー初出場のジャパンオープンで準優勝!
- 若手の台頭により国際大会への代表落選するも国内の大会で五輪選手に勝利!
- 若手の台頭により国際大会への代表落選するも国内の大会で五輪選手に勝利!
15歳にして世界のシニアで活躍!ワールドツアー初出場のジャパンオープンで準優勝!
朱雨玲選手は、中国の綿陽市出身の卓球選手でジュニア世代から同世代を牽引してきた選手です。1995年産まれで近い世代には2歳上に石川佳純選手や1歳上に陳夢選手(中国)がいます。
ジュニアでは活躍するのが早く、15歳にして世界ジュニア選手権のシングルス、ダブルス共に優勝しています。更にすごいのは実力を評価されワールドツアー初出場となったジャパンオープンで準優勝します。
正に同世代の中では圧倒的に実力の高かった選手で、そこから2年後の世界ジュニア選手権でもシングルス優勝を果たし見事2回目の優勝を飾ります。
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世界選手権初出場からメダル獲得!中国の主力になり世界ランキング1位へ
朱雨玲選手は、18歳になるとジュニアよりもシニアへ活躍の場を広げていきます。シニアでも活躍し世界選手権パリ大会にも選出されシングルス、ダブルス共に出場を果たします。
本戦では、世界選手権初出場ながらシングルス、ダブルス共に3位と活躍します。その後に行われたアジア選手権でもシングルスとダブルス共に3位と活躍します。
活躍を続けていた朱雨玲選手ですが、少し上に劉詩雯選手や丁寧選手らがいたため中々タイトルを獲得するまでには至りませんでした。そんな中満を辞して挑んだのが2015年に行われた世界選手権蘇州大会です。
世界選手権蘇州大会では、シングルスは敗れたものの劉詩雯選手とのダブルスでは見事優勝を果たしました。その後世界ランキングわ2位まで上げるも国際大会への経験が少ない事からリオ五輪の代表権は獲得する事ができませんでしたがワールドツアーで活躍を続け世界ランキング1位を獲得します。
若手の台頭により国際大会への代表落選するも国内の大会で五輪選手に勝利!
朱雨玲選手は、2018年までは世界選手権や国際大会の代表として選出され、2017年の世界選手権デュッセルドルフ大会ではシングルス、ダブルス共に準優勝と活躍しましたが若手の台頭が進み2019年には代表を落選してしまいます。
2019年の世界選手権ブタペスト大会前は世界ランキング2位と高い順位を保っていましたが日本の伊藤美誠選手にワールドツアーで連敗を喫した事もあり若手に代表権が移ってしまいました。
ですが、近年でもまだ虎視眈々と復帰を狙っているようで、東京五輪や世界選手権の模擬試合として行われたWTT大満貫では、東京五輪代表の劉詩雯選手に勝利しています。日本にとっては非常に脅威のある選手で今後も国際大会で壁となる可能性も高いので注目です。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング6位(6月15日時点)
成績
2010年 | 世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝 |
2012年 | 世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 |
2013年 | 世界選手権パリ大会 | シングルス3位 ダブルス3位(陳夢ペア) |
2015年 | 世界選手権蘇州大会 | ダブルス優勝 |
アジア選手権大会 | シングルス優勝 | |
2017年 | アジアカップ | シングルス優勝 |
世界選手権デュッセルドルフ大会 | シングルス準優勝 ダブルス準優勝(陳夢ペア) | |
2018年 | アジアカップ | シングルス優勝 |
韓国オープン | シングルス優勝 | |
2019年 | アジアカップ | シングルス優勝 |
T2ダイヤモンド・マレーシア大会 | シングルス優勝 | |
韓国オープン | シングルス優勝 | |
アジア卓球選手権大会 | ダブルス優勝(丁寧ペア) | |
女子ワールドカップ | シングルス準優勝 |
使用用具
ラケット:カーボネード45
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朱雨玲 プレーの特徴
朱雨玲選手のプレーは、安定かつ的確なコースを突くプレーが特徴的です。その朱雨玲選手の卓球の中でも特に光ったプレーを紹介していきます。
- そう、スピーディ、そして的確なコースを突くバックハンド!
- すごい、打点が高くコーナーギリギリを攻めるフォアハンド!
- 相手を崩す、寸前まで分かりにくいフォームが小さいサーブ!
そう、スピーディ、そして的確なコースを突くバックハンド!
朱雨玲選手の卓球で特徴的なのは、スピーディ、そしてコースが的確なバックハンドです。特に同じ中国選手同士の試合では、ミドル攻撃が光っておりバック対バックにかなり強みを持っています。
また、ミスが他の選手に比べて少ないのも特徴で、相手の球に対して攻撃一辺倒ではなく、ブロックも織り交ぜていく事でミスを減らしています。
朱雨玲選手が若いジュニア世代から活躍していた要因もバックハンドが他選手より勝っていたところが大きいので上達したい方は参考にしてみましょう。
すごい、打点が高くコーナーギリギリを攻めるフォアハンド!
朱雨玲選手はバックハンドを得意とするプレーヤーですが、フォアハンドのレベルも非常に高いです。基本的にはフォアハンドはフォアサイドに来た時のみであまり回り込みませんが一度打った時には高い威力があります。
一言付け加えると、ボールに威力があるだけではなく、フォアサイドのボールを打つ時に右足が前に入るためより厳しいコースに早いタイミングで打つ事ができます。
また、女子選手の中では身体能力も高いため、相手の回転が掛かったドライブに対してもしっかりカウンターする事ができます。カウンターの技術力は女子選手の中で随一です。
相手を崩す、寸前まで分かりにくいフォームが小さいサーブ!
これだけは忘れないで欲しいのですが、朱雨玲選手はサーブが非常に上手いです。朱雨玲選手のサーブは、順横回転のサーブとアップダウンサーブが主体で横上回転と横下回転を出し分けていきます。
また、フォームが非常に小さいため相手選手からすると寸前まで順横回転のサーブかアップダウンサーブかの区別かつける事が難しく反応が遅れてしまいます。
様々なコースに様々な回転のサーブを出すと、レシーブの返球のされ方も分かりにくくなり3球目攻撃も難しくなるのですが、技術バランスが良いためそこも上手く対応できています。
まとめ:朱雨玲
いかがでしたでしょうか。朱雨玲選手について紹介してきました。朱雨玲とはこんな人物です。
- 元世界ランキング1位!取りこぼしが少ないトッププレーヤー
- ジュニア世代から実力は世界トップレベル!世界ジュニア選手権を2度制す!
- 実は、メンタルがすごい!安定感抜群の技術と相手の弱点を突く卓球が持ち味!
また、朱雨玲選手のプレーの特徴はこちらです。
- そう、スピーディ、そして的確なコースを突くバックハンド!
- すごい、打点が高くコーナーギリギリを攻めるフォアハンド!
- 相手を崩す、寸前まで分かりにくいフォームが小さいサーブ!
最後に一言だけ付け加えると、朱雨玲選手は現在世界選手権の代表から外れてしまっていますが、中国国内の大会では五輪選手にも勝利していて活躍しています。今後、また世界選手権の代表復帰もあるので注目しましょう。