王楚欽(ワンチューチン)選手は、中国の代表選手の一人で次世代エースとも呼び声が高い選手です。サウスポーである事からダブルスを得意としており、世界選手権ブタペスト大会ではダブルス優勝を果たしています。
そんな王楚欽選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
王楚欽(ワンチューチン)とは
王楚欽とは、中国代表の一人で将来のエース候補です。張本智和選手とは世代が近く長年のライバルになりそうな存在です。ダブルスを得意としており、2019年の世界選手権ではダブルスを優勝しています。読み方は「ワンチューチン」、英語だと「Wang Chuqin」と表記されます。
- 中国次代のエース候補!張本智和選手と同世代の実力派!
- 実はダブルスの名手!2019年度世界選手権ダブルスチャンピオン!
- 精神面にやや甘さあり!?ラケットを投げ謹慎処分になった事も
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中国次代のエース候補!張本智和選手と同世代の実力派!
そうです、王楚欽選手は、中国の次世代エースという呼び声も高い選手で、既に中国代表として活躍している選手です。
また、日本の張本智和選手や、台湾の林昀儒選手など実力のある選手達と世代が近くその世代は高いポテンシャルを持っていることから黄金世代とも言われています。
特に、張本智和選手に対しては相性も良く現在で3連勝しています。近年では、プロツアーも優勝し実力を示している選手なので今後益々活躍が期待できる選手です。
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実はダブルスの名手!2019年度世界選手権ダブルスチャンピオン!
実は、王楚欽選手はダブルスの名手です。国際大会では、シングルスよりもダブルスで活躍し始め頭角を表してきました。
特にダブルスでは、レシーブから強烈な威力の台上バックドライブを打つため、何本レシーブエースが決まる事もあります。正に最先端の卓球を駆使した選手です。
2017年には薜飛選手とのペアで世界ジュニア選手権のダブルスを制すると実力を買われ翌年からは世界選手権にも出場するようになります。2019年には、馬龍選手とのペアで世界選手権も優勝しています。
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精神面にやや甘さあり!?ラケットを投げ謹慎処分になった事も
ここだけの話、王楚欽選手は実力はトップレベルですが、精神面にはやや脆さがあるという噂があります。その噂の要因は過去にラケットを投げてしまい謹慎処分を受けた事にあります。
「事件」は前日の11月13日、ITTFワールドツアープラチナ・オーストリアオープンの決勝トーナメント進出決定戦で発生。チームメイトの趙子豪と対戦した王楚欽が、ゲームカウント0ー2の3ゲーム目、6ー10から失点。苛立ちを抑えきれず、ラケットを放り投げてしまった。
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若くして中国での期待が大きい王楚欽選手は、そのプレッシャーも多くチームメイト相手に劣勢だった事で崩れてしまったのかもしれません。ラケットを投げた事で3ヶ月間の謹慎処分を受けています。
王楚欽(ワンチューチン) プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 21歳 |
生年月日 | 2000年5月11日 |
エピソード
- ジュニアから活躍するもシングルスタイトルは獲得ならず!
- ユース五輪で張本智和を破り優勝!シニアでも活躍を始める!
- すごい、2019年世界選手権ダブルス優勝!シニアでの活躍も目立つように
ジュニアから活躍するもシングルスタイトルは獲得ならず!
王楚欽選手は、若くして中国のジュニア代表として出場し15歳で既に世界ジュニア選手権シングルス3位という成績を残します。
ですが、満を辞して挑んだ2年後の世界ジュニア選手権でも同じく3位と中々思うような成績を残せず苦しんでいます。
一方、ダブルスでは、目まぐるしい活躍をしており、14歳での初出場で混合ダブルス優勝、15歳と17歳の時には男子ダブルス優勝を果たしています。また、アジアジュニア選手権では、孫穎莎選手とのペアで優勝も果たしています。
ユース五輪で張本智和を破り優勝!シニアでも活躍を始める!
ジュニアで活躍した王楚欽選手は、シニアでも活躍をするようになります。2018年に行われたハンガリーオープンでは、荘智淵選手(台湾)を破り準優勝という成績を収めています。
その後ポテンシャルを認められ、世界選手権ハルムスタッド大会のメンバーにも選出され正に中国の同世代を牽引する存在になります。
また、2018年に行われたユース五輪の代表にも選出され、シングルスでは張本智和選手を破り優勝を果たしました。団体でも孫穎莎選手とのペアで日本を破り優勝を果たしています。
すごい、2019年世界選手権ダブルス優勝!シニアでの活躍も目立つように
その後、王楚欽選手は、国際大会でも活躍を続け度々入賞するようになります。そして、2019年には世界選手権ブタペスト大会に馬龍選手とのペアで出場し見事優勝を果たします。
その後の国際大会では、ラケットを投げてしまった事で3ヶ月間出場停止処分を受けてしまいますが、その高い実力から2020年の世界選手権の代表メンバーにも選出されます。
2020年の世界選手権はコロナによって開催されませんでしたが、今後国際大会では、中国の主力として活躍するでしょう。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング14位(6月12日時点)
成績
2017年 | アジアジュニア選手権 | シングルス優勝 混合ダブルス優勝(孫穎莎ペア) |
世界ジュニア選手権 | シングルスベスト4 ダブルス優勝(薜飛ペア) 混合ダブルスベスト4(孫穎莎ペア) | |
2018年 | ハンガリーオープン | シングルス準優勝 |
ユースオリンピック | 団体優勝 シングルス優勝 | |
2019年 | ハンガリーオープン | シングルス準優勝 |
世界選手権ブタペスト大会 | ダブルス優勝(馬龍ペア) | |
オーストラリアオープン | シングルス準優勝 | |
アジア卓球選手権 | シングルス5位 混合ダブルス準優勝(孫穎莎ペア) | |
スウェーデンオープン | シングルス優勝 |
使用用具
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王楚欽(ワンチューチン) プレーの特徴
王楚欽選手のプレーは一言で言うと、フィジカルを生かした両ハンドのドライブを得意としています。その王楚欽選手の卓球の中でも特に光ったプレーを紹介します。下記で王楚欽選手の試合動画を解説しています。合わせてチェックしてみましょう。
- 一撃必殺級の威力!最先端の攻撃的なバックドライブ!
- バックだけじゃない!フィジカルを生かしたフォアハンド
- レシーブからとにかく強打!台上バックドライブレシーブ!
一撃必殺級の威力!最先端の攻撃的なバックドライブ!
そうです、王楚欽選手の特徴として大きいのは一撃必殺級のバックドライブです。中国選手のサウスポーはフォアハンドに特化した選手が多い中王楚欽選手はバックが強く異例の選手と言えます。
また、王楚欽選手のバックドライブは卓球界では最先端と言えるバックハンドで非常に打点が高く上から叩きつけるかのようなドライブが持ち味です。
そのバックを生かすためにかなり大きい身長ですがスタンスを広くし、姿勢を低くした状態で打球しています。サウスポーでバックが強い選手は中々少ないので今後どのように成長していくか楽しみでもあります。
バックだけじゃない!フィジカルを生かしたフォアハンド
王楚欽選手は、バックを得意としている選手ですがフォアハンドのレベルも非常に高いです。フォアドライブはフィジカルを生かしておりコンパクトながらとても威力があります。
また、一言付け加えると、長身の選手ですが、王楚欽選手はフットワークも良く効率的に動けるため打点も非常に早いです。
加えてミドル処理も上手く、今後フォアドライブの質が上がっていけば更に活躍するでしょう。
レシーブからとにかく強打!台上バックドライブレシーブ!
王楚欽選手は、レシーブからもかなり積極的に仕掛ける選手で、台上バックドライブをかなり使用します。
その台上バックドライブは回転量と威力どちらも高いため相手からすると脅威で、ダブルスで活躍している最大の要因でもあります。
一言付け加えると、王楚欽選手は、レシーブで台上バックドライブを狙うかなり低く構えているのが印象的です。ですが、それでも他の台上技術も安定しているのがすごいところです。
現代卓球では、台上バックドライブ主体のレシーブも増えてきているのでスタイルが似ている人は参考にしてみましょう。
まとめ:王楚欽(ワンチューチン)
いかがでしたでしょうか。王楚欽選手について紹介してきました。王楚欽とはこんな人物です。
- 中国次代のエース候補!張本智和選手と同世代の実力派!
- 実はダブルスの名手!2019年度世界選手権ダブルスチャンピオン!
- 精神面にやや甘さあり!?ラケットを投げ謹慎処分になった事も
また、王楚欽選手のプレーの特徴はこちらです。
- 一撃必殺級の威力!最先端の攻撃的なバックドライブ!
- バックだけじゃない!フィジカルを生かしたフォアハンド
- レシーブからとにかく強打!台上バックドライブレシーブ!
最後に一言だけ付け加えると、王楚欽選手は、現在は世界ランキング10位代の選手ですが今後は世界トップ10入りは堅く世界ランキング1位になる可能性も高い選手です。日本にとっても壁となる選手なので今後も要注意です。