あなたが卓球の試合をする時にサーブのルールをもし知らなかったら試合中にルールをいちいち確認する事になり相手へ迷惑をかけ、自身も恥ずかしい思いをしますよね。
卓球のサーブのルールは数がありますがとても簡単でレッスンコーチの私が書いたこの記事を読めば理解する事ができます。失敗して恥ずかしい思いをしない為に読んでください。
Contents
【簡単に分かる】卓球のシングルスのサーブ公式ルール
失敗しない為に最低限となる公式ルールです。あなたが初めて試合に出るならここだけは絶対に覚えてから試合にでましょう。
- サーブは2本交代、デュースになったら1本交代
- 自身の台でワンバウンド、相手の台で最低ワンバウンドさせる
- ネットインしたらもう一度やり直し
- エンドラインの外側であればどこから出してもOK
サーブは2本交代、デュースになったら1本交代
卓球のサーブは2本出したら交代となります。またデュース(点数が10-10)になったらサーブは1本交代になります。
試合では、最初にじゃんけんでサーブ権を決めサーブ権を持った選手から2本交代でサーブ権が移っていきます。セットが変わると前のセットで最初にサーブ権を持てなかった者がサーブ権を持ち同様の形で試合を進めていきます。
自身の台でワンバウンド、相手の台で最低ワンバウンドさせる
簡単に説明すると、サーブを出す時は自身の台でワンバウンド、相手の台で最低ワンバウンドさせます。相手の台ではワンバウンド以上であれば何バウンドするサーブでも問題ありません。
ネットインしたらもう一度やり直し
ネットイン、つまり自身の台にワンバウンドして相手の台にワンバウンドした時にネットに触れたサーブに関してはやり直しです。
ネットに引っかかり、自身の台のバウンド若しくは相手の台のバウンドがない場合は失点となりやり直しはありません。
エンドラインの外側であれば位置はどこからどこに出してもOK
シングルスにおいては、サーブはどこからどこに出してもOKです。しかし、注意するのはエンドライン、つまり卓球台の後ろの線から外側から出さなければなりません。
エンドラインの外側というルールが設けられていますが身体はエンドラインの中に入っていてもルール上問題ありません。ボールがエンドラインの中に入ってしまうと失点となります。
違反サーブにならないためのポイント
ここからは、あなたのサーブが違反サーブにならないためのポイントを紹介します。ここで紹介するポイントはグレーゾーンになっているポイントでもあり、レベルが上がる程違反にならないギリギリを攻めるポイントでもあります。
- トスは掌の上からほぼ垂直に16cm以上
- ラケットに当たる瞬間を身体で隠さない
トスは掌の上からほぼ垂直に16cm以上
トスは掌の上からほぼ垂直に16cm以上上げなければなりません。16cmというのは大体ネットの高さ程度です。掌から16cmなので高い所からボールを落とすようなトスも違反です。
しかし、あなたがより高いレベルで戦っていくのであればほぼ垂直という部分のギリギリを狙っていく必要があります。違反サーブにならない範囲で良いサーブが出せるようトスもコントロールできるようになりましょう。
ラケットに当たる瞬間を身体で隠さない
現在の公式のルールではボールを身体で隠してはいけません。
こちらもトス同様に隠してはいけないからと言って身体から離れたところで出すと決して良いサーブを出す事はできません。違反にならない範囲で身体の近くで出す事が良いサーブを出すためには大事です。
ダブルスのサーブの公式ルール
ダブルスの試合があるならここから紹介する話だけは覚えておきましょう。とても大事なルールです。
- 2本交代でサーブ権が相手に移動
- 卓球台の右側の位置から対角線に出す
- セットオールでチェンジコートしたらサーブの組み合わせ変更
2本交代でサーブ権が相手に移動
ここは本当に重要なポイントになるのでしっかり確認しましょう。ダブルスでは、2本交代でサーブ権が移動しますが全部で4人いるのでサーブ権の移動が少しややこしいです。分かりやすく説明するため例を用意します。
AとBのペアとXとYのペアがいるとします。AとBのペアがサーブ権を最初に持ったとして、Aがサーブを出す事に決めました。セットの最初にサーブ権を持ったペアはペアの内どちらがサーブを出しても問題ありません。
サーブを出す選手がAに決まったらXとYはレシーバーを決めます。レシーバーはXになりました。試合が始まったら最初AはXに対してサーブを出します。2本出したらXにサーブ権が移り次のレシーブはBになります。
このようにレシーブした選手がサーバーになり、サーブを出していなかった方の選手が次のレシーバーになります。
セットが変わったら次はXとYのどちらかがサーブを出します。Xがサーブを持った場合レシーバーはAという様に前のセットとはサーブとレシーブの相手が変わるようにします。その後はまた同じようにサーブ権が移っていきます。
卓球台の右側の位置から対角線に出す
実はダブルスのサーブを出す時のコースはルールで決まっています。台の右側から対角線上に出さなければなりません。
台の左側から出してしまったり、対角線から外れたコートにバウンドしてしまった場合は失点になります。
セットオールでチェンジコートしたらサーブの組み合わせ変更
このポイントもとても大事なポイントなのでしっかり頭に入れておきましょう。
ダブルスのサーバーとレシーバーの組み合わせは基本的にセット間毎に変わりますが、セットオールでチェンジコートをする時にはサーバーとレシーバーの組み合わせが変わります。
AとBのペアとXとYのペアで試合をしていて例えばAがXに対してサーブを出した状態で点数が5-3になった場合。通常ならXがサーバー、Bがレシーバーですがチェンジコートをした場合はXがサーバーAがレシーバーになります。
また、サーブ権が移動しない、AがXに対してサーブを出し5-2などでチェンジコートをした場合。Aのサーブ権は移らないためAがサーブを出しYがレシーブする事になります。
知られていない卓球のサーブルール
最後に陰に隠れがちですが重要なので、あまり知られていないサーブのルールを紹介するので確認しておきましょう。
- サーブを出すまでの間は長すぎたら警告が出る
- 打つ前に一旦静止し相手が構えてから出す
- トスを上げてから打たない場合や、空振りは失点
- トスは高い分にはいくら上げても問題なし
サーブを出すまでの間は長すぎたら警告が出る
あなたが初心者ならあまり気にする事のないルールですが公式の審判員がつく試合になるとサーブを出すまでの間が長いと警告が出ます。
卓球では一度警告が出てそれでも直らないと失点になります。とは言えオープンレベルの大会では審判も公式審判員では無いのであまりにも長すぎなければ警告が出る事はありません。
打つ前に一旦静止し相手が構えてから出す
実は初心者で守れていないルールとして多いのがこちらです。打つ前に一旦静止し相手が構えてから出さなければなりません。
あなたが初心者で大会に出るのも初めてなら当然緊張し心はいっぱいいっぱいになっている筈です。そんな時にサーブを出すと相手が構えていない状態でサーブを出してしまう、と言う事はよくあります。
また、静止する事もできていない人が大半です。初心者の大会だと注意する人も少ないので続けていますが落ち着いて落ち着いて静止し相手を見てからサーブを出すようにしましょう。
トスを上げてから打たない場合や、空振りは失点
知らないと損する情報なのでしっかり確認しておきましょう。卓球はトスを一度上げたら必ずサーブを出さなければなりません。トスを上げた後にボールをキャッチすると失点になります。また、空振りについても失点になります。
しかし、レット、いわゆる別のコートの球が飛んできたりして中断する際などはトスを上げてから打たなくても失点になりません。
トスは高い分にはいくら上げても問題なし
実はトスは高い分にはいくら上げても問題ありません。高ければ高い程サーブを出すのは難しくなりますが相手も取りにくいサーブになるのでトスの高さをハイトスにするのも良いでしょう。
まとめ:卓球レッスンコーチの私が教えるサーブのルール
最後に忘れないようにポイントをおさらいします。卓球のサーブのルールはとても簡単で、少し確認すれば覚えられます。シングルスの試合に出る時、ここだけは覚えておきましょう。
- サーブは2本交代、デュースになったら1本交代
- 自身の台でワンバウンド、相手の台で最低ワンバウンドさせる
- ネットインしたらもう一度やり直し
- エンドラインの外側であればどこから出してもOK
あなたが日頃から下記の事を気をつけないと、違反サーブになり試合中に直すのは難しくなるので気をつけましょう。
- トスは掌の上からほぼ垂直に16cm以上
- ラケットに当たる瞬間を身体で隠さない
また、ダブルスの試合がある場合はこれから紹介するルールはとても大事です。少しだけ難しくなるので確認しましょう。
- 2本交代でサーブ権が相手に移動
- 卓球台の右側の位置から対角線に出す
- セットオールでチェンジコートしたらサーブの組み合わせ変更
最後に忘れないで欲しいサーブのルールをおさらいします。つい忘れてしまいがちなので復習しておきましょう。
- サーブを出すまでの間は長すぎたら警告が出る
- 打つ前に一旦静止し相手が構えてから出す
- トスを上げてから打たない場合や、空振りは失点
- トスは高い分にはいくら上げても問題なし
一言だけ付け加えますと、あなたが出る大会では審判も初心者同士交替でやるのでルールが曖昧になりその度試合が中断します。しかし、そんな時はルールを知ったあなたが皆んなにルールを教えてあげられるように準備しておきましょう。