張禹珍(ジャンウジン)選手は、現在韓国のエースとして戦う選手で東京五輪の代表権を獲得しています。ポテンシャルが非常に高い選手で過去に世界ジュニアのシングルスで優勝しています。中国選手や日本選手に対して相性が良く強みを持っている選手です。
そんな張禹珍選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
張禹珍(ジャンウジン)とは
張禹珍とは、韓国の代表選手の一人で2013年度の世界ジュニアチャンピオンです。また、世界トップの中国選手や日本選手に対して相性が良く度々勝利しています。和名だと「ジャンウジン」、英語だと「Jang Woo jin」と表記されます。
- すごい、素質十分!2013年度世界ジュニアチャンピオン!
- 世界トップ級!フィジカルを生かしたフォアハンド攻撃が持ち味!
- 日本、中国の選手に対して強い!韓国の次代を担う選手!
すごい、素質十分!2013年度世界ジュニアチャンピオン!
張禹珍選手は、2013年度の世界ジュニアで優勝しており、素質としては非常に高いものがあります。
特にすごいのが、梁靖崑選手、孔令軒選手、周凱選手など中国代表を軒並み倒しての優勝で正に強豪選手を全て破っての勝利と言えます。また、当時の大会では、第一シードの村松雄斗選手も破っています。
近年、韓国のエース選手として成長しつつあり世界のトップで活躍を続けています。東京五輪の代表権も獲得している選手なので注目が集まります。
世界トップ級!フィジカルを生かしたフォアハンド攻撃が持ち味!
張禹珍選手は正に韓国卓球の真髄と言えるような卓球スタイルでフィジカルを生かしたフォアハンド攻撃とそれを支えるフットワークが最大の持ち味です。
特に近年では、元々からあったフォアの威力に加えてバックハンドの技術レベルの向上や、台上技術が安定してきた事によってより活躍の機会が増えてきました。
どの選手が相手でも打ち合いに持っていくその卓球スタイルは度々世界の頂点を獲得している韓国を代表するスタイルでもあるので今後の成長に更に期待が集まります。
日本、中国の選手に対して強い!韓国の次代を担う選手!
実は、張禹珍選手は、日本選手や中国選手に対して強い選手です。格上選手相手にも勝利する強さがあります。
特に近年強さを誇っており、2018年からで許听選手、林高遠選手、梁靖崑選手ら中国の主力選手に勝利しています。2018年からで中国のトップ選手を破っている回数は中国外の選手ではかなり多いです。
また、日本人選手に対しても相性が良く、張本智和選手に対しては負け越しているものの水谷隼選手、丹羽孝希選手、松平健太選手など世界トップ10に入った選手達にも勝ち越しています。
まだまだ伸び盛りの選手なので今後益々警戒されてくるでしょう。東京五輪でも日本にとって壁のような存在になる事は間違いありません。
張禹珍(ジャンウジン) プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 25歳 |
生年月日 | 1995年9月10日 |
エピソード
- すごい、中国選手軒並み撃破!世界ジュニア選手権優勝で鮮烈なデビュー!
- 2018年から大きくレベルアップ!韓国の主力として活躍!
- 東京五輪代表内定!韓国のエースとしてメダルを狙う
すごい、中国選手軒並み撃破!世界ジュニア選手権優勝で鮮烈なデビュー!
張禹珍選手が、一番最初に世界で名を轟かせたのは世界ジュニア選手権です。その大会では、第一シードの村松雄斗選手、梁靖崑選手、孔令軒選手、周凱選手など軒並み強豪を破り優勝を果たしました。
また、同大会ではダブルスでも活躍しており、朴燦赫選手とのペアで出場したダブルスでは準優勝に輝いています。
ですが、世界ジュニア選手権優勝後はポテンシャルの高さを生かせずシニアで揉まれた期間を過ごす事になります。中々目立った成績を残せずにいました。
2018年から大きくレベルアップ!韓国の主力として活躍!
中々シニアで活躍できずにいた張禹珍選手でしたが、2018年になると大きく飛躍する事になります。
世界選手権パルムスタッド大会の団体選では3番手として起用され、準々決勝で松平健太選手、準決勝ではオフチャロフ選手といった世界トップ10レベルの選手達を連覇しました。
また、勢いは止まらず韓国オープンでは、許听選手や梁靖崑選手等中国選手を破って優勝しています。また、同大会では、日本の水谷隼選手も破っています。
2019年にも安定した活躍を収め12月には世界ランキングを自己最高位の9位まで上げています。
東京五輪代表内定!韓国のエースとしてメダルを狙う
張禹珍選手は東京五輪の団体とシングルス代表として選出されましたが、選出後の現在も更に力を強くしています。
2020年に行われたワールドカップではベスト4、そしてITTFツアーファイナルでは、張本智和選手、林高遠選手(中国)を破っています。
また国際大会以外にも、日本のプロリーグTリーグに出場する可能性がある選手としても知られています。木下マイスター東京にメンバー登録されていたので今後日本でも張禹珍選手のプレーを観ることができるかもしれません。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング12位(6月11日時点)
成績
2013年 | 世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 男子ダブルス準優勝(朴燦赫ペア) |
2018年 | ポーランドオープン | シングルス準優勝 |
韓国オープン | シングルス優勝 男子ダブルス優勝(林鐘勲ペア) 混合ダブルス優勝(チャ・ヒョシムペア) | |
グランドファイナル | 男子ダブルス優勝(林鐘勲ペア) | |
2019年 | チームワールドカップ | 団体準優勝 |
2020年 | ドイツオープン | ダブルス優勝(趙大成ペア) |
ワールドカップ | シングルスベスト4 |
使用用具
ラケット:キョウヒョウ龍5
ラバー(表面):国狂3
ラバー(裏面):V>15 エキストラ
張禹珍(ジャンウジン) プレーの特徴
張禹珍選手のプレーは、フォアハンドのフィジカルを生かした攻撃が持ち味です。近年はフォアハンド以外の技術も安定しています。ここからは、張禹珍選手のプレーの特徴を紹介していきます。
- 世界トップ級の威力!フィジカルを生かしたフォアドライブ!
- 連携が得意!フォアドライブを生かすためのバックハンド!
- 威力だけでじゃない、安定感も!卒のないサーブとレシーブ!
世界トップ級の威力!フィジカルを生かしたフォアドライブ!
張禹珍選手のプレー最大の特徴はフィジカルを生かしたフォアドライブの攻撃です。韓国卓球ならではのスタイルでフットワークにも優れており威力のある球を連打する事ができます。
一言付け加えると、張禹珍選手は、弱点が少なくバランスが良い選手ですが、色々な技術で得点をするというよりはフォアドライブのパターンに持ち込むための連携として他の技術を使っています。
それ程にフォアドライブは張禹珍選手にとって自信のある技術です。球自体のスピードや回転に加えて打点も早いため得点力がかなり高いです。
連携が得意!フォアドライブを生かすためのバックハンド!
実は、張禹珍選手が近年活躍している要因はバックハンドの技術向上にあります。チキータとバックドライブ共にコンパクトなスイングなのが特徴的です。
張禹珍選手は、バックハンドをチャンスメイクのために使っており得点しようとはしていません。そのため、すごいスピードや回転があるわけではないですがコースの打ち分けが上手くフォアハンドのパターンに繋げる事ができます。
特にストレート攻撃を使うのが上手いので、相手を崩すシーンも度々見受けられます。フォアハンド主体の選手はとても参考になるバックです。
威力だけでじゃない、安定感も!卒のないサーブとレシーブ!
これだけは忘れないで欲しいのですが、張禹珍選手はサーブとレシーブが非常に上手く卒がありません。
韓国選手は総じてですが、台上技術が非常に安定しており、ダブルス、シングルス共に目まぐるしい活躍をしています。
張禹珍選手も例外ではなく、サーブは順横回転やYGサーブをしっかりコントロールして出せるのでチャンスを作れます。また、レシーブもストップ、ツッツキ、フリック、チキータどれをとっても安定しています。
トップで戦うためには台上技術は不可欠であり、張禹珍選手ら韓国選手はその台上技術のレベルがかなり高いので参考にしてみると良いでしょう。
まとめ:張禹珍(ジャンウジン)
いかがでしたでしょうか。張禹珍選手について紹介してきました。張禹珍とはこんな人物です。
- すごい、素質十分!2013年度世界ジュニアチャンピオン!
- 世界トップ級!フィジカルを生かしたフォアハンド攻撃が持ち味!
- 日本、中国の選手に対して強い!韓国の次代を担う選手!
また、張禹珍選手のプレーの特徴はこちらです。
- 世界トップ級の威力!フィジカルを生かしたフォアドライブ!
- 連携が得意!フォアドライブを生かすためのバックハンド!
- 威力だけでじゃない、安定感も!卒のないサーブとレシーブ!
最後に一言だけ付け加えると、張禹珍選手は世界ジュニアで優勝してからシニアで活躍するまで少し時間がかかり遅咲きとなってしまいましたが近年では爆発的に成長しています。東京五輪では日本の壁となる可能性も高いので要注意の人物です。