吉田雅己選手は、実業団からプロへ転向した選手の一人で岡山リベッツの一員としてTリーグに参戦していました。また、ドイツのブンデスリーグやインドリーグなど海外経験も豊富な選手です。
そんな吉田雅己選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
Contents
吉田雅己とは
吉田雅己とは、クレバーな卓球を持ち味とした選手で、岡山リベッツの一員としてTリーグで活躍中です。実業団からプロへ転向した選手でプロ転向後には全日本選手権で2年連続でベスト4進出しています。
- そう、クレバーな卓球が持ち味!勝負強さは正に侍!
- 元青森山田三銃士の一人!黄金時代の青森山田を支えた選手
- 実業団からプロ転向!Tリーグでは岡山リベッツの一員として強敵を破る活躍!
そう、クレバーな卓球が持ち味!勝負強さは正に侍!
そうです、吉田雅己選手と言えばクレバーな卓球が持ち味で日本や世界のトップで活躍する選手の一人です。
相手選手の弱点を炙り出し、しっかりとそこを突く組み立てが持ち味です。
卓球のプレーも目立った弱点が無いため、時には辛抱強く耐え、勝負所では誰もが驚く程大胆な攻撃をする事もできます。その勝負強さから「侍」と称される事もあります。
吉田雅己選手はトップ選手の中では目立った技術が無く学生時代は2番手、3番手の位置が多かったため、活躍するためにクレバーな卓球が身についたのでしょう。今後もまだまだ活躍する選手なので期待が集まります。
元青森山田三銃士の一人!黄金時代の青森山田を支えた選手
実は、吉田雅己選手は、青森山田の出身ですが同世代は丹羽孝希選手や町飛鳥選手、下の代には森薗政崇選手が揃っており青森山田の黄金時代とも言われています。
特に学生時代の吉田雅己選手、丹羽孝希選手、町飛鳥選手は敵無し状態の無類の強さを誇った事から青森山田の三銃士とも言われています。
Tリーグの3rdシーズンでは岡山リベッツに黄金時代の4人が揃っており、卓球ファンの間では歓喜した者も多かった筈です。青森山田は現在部活の強化が終了していますが意志を受け継いだ選手達はまだ活躍しているので今後も実物です。
実業団からプロ転向!Tリーグでは岡山リベッツの一員として強敵を破る活躍!
吉田雅己選手は、大学を卒業した後に実業団の協和発酵キリンへ入社し、全日本実業団の優勝などに貢献しますが2018年のTリーグ開幕を機に実業団を退社しプロへ転向します。
現在は他チームの所属となりますが、実業団時代のチームメイトであった上田仁選手の影響も大きく受けており3rdシーズン迄は同じ岡山リベッツでプレーしました。
ここだけの話、吉田雅己選手はドイツのブンデスリーグやインドリーグ等海外リーグの参戦経験も豊富なので元々プロ卓球選手に近い活動をしてきていたためプロになった後もそこまでのギャップに苦しむ事なく活躍しています。
プロ転向後は、全日本選手権でも若手の台頭が進む中2年連続でベスト4に進出して力を示しています。
吉田雅己 プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 26歳 |
生年月日 | 1994年9月30日 |
身長 | 169cm |
体重 | 60kg |
エピソード
- 幼少期は卓球激戦区北海道で卓球スタート!小6とタイトル獲得し名門青森山田へ
- 全中優勝、インターハイ優勝!ライバルの陰に隠れながらも全国タイトル獲得!
- 青森を離れ愛知へ!ライバル丹羽孝希に勝利!選考会を勝ち抜き世界選手権にも出場
- 実業団協和発酵キリンを経てTリーグへ参戦!海外での経験を生かしプロ転向!
幼少期は卓球激戦区北海道で卓球スタート!小6とタイトル獲得し名門青森山田へ
北海道札幌市出身。父はインターハイベスト16、母は実業団拓殖銀行の選手、上の2人の兄も卓球経験者という、卓球一家に生まれる[2]、6歳で自宅横の卓球場ではじめる[2]、円山クラブに所属。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/
吉田雅己選手は、激戦区北海道で卓球を始めています。当時の北海道はバンビとカブで全国チャンピオンとなった後藤卓也選手やホープス優勝しその後五輪代表となった丹羽孝希選手がいました。
その中でも吉田雅己選手は、結果を出していきバンビ2位、カブ3位と活躍を示します。更に小学6年生の頃は一つ上の中学生達にも勝利し全日本選手権カデット13歳以下の部を制しています。
実力が認められ、吉田雅己選手は名門青森山田からオファーを受け進学する事になります。
全中優勝、インターハイ優勝!ライバルの陰に隠れながらも全国タイトル獲得!
小学校を卒業した吉田雅己選手は、青森山田中学へ進学しますが同世代には丹羽孝希選手と町飛鳥選手と言った強いライバルがいたためやや陰に隠れた存在になります。
ですが、そんな中でも吉田雅己選手は地道な努力を重ね全国中学卓球大会では優勝を果たしています。
しかし、高校入学後は丹羽孝希選手や町飛鳥選手らが1年生からシングルスで決勝進出する中吉田雅己選手は一歩前で敗れて悔しい思いが続きました。
3年のインターハイでは、インターハイ優勝に輝きますが、全国中学卓球大会に続き丹羽孝希選手が不在の中の優勝でした。タイトルを取るもやはり同期の壁を中々乗り越える事ができず高校を卒業する事になります。
青森を離れ愛知へ!ライバル丹羽孝希に勝利!選考会を勝ち抜き世界選手権にも出場
吉田雅己選手は、青森山田を卒業すると同期とは離れ愛知工業大学へ進学します。
愛知工業大学へ進学すると早速実力を発揮し、インカレの優勝に貢献し団体での全国タイトルを獲得します。更に全日本選手権では、前年に優勝した丹羽孝希選手を破り壁を一つ乗り越えます。
そして、2015年には世界選手権蘇州大会の選考会を勝ち抜き、世界選手権へ初出場を果たします。本戦では、ポルトガルのエースフレイタス選手に敗れるも善戦しました。
実業団協和発酵キリンを経てTリーグへ参戦!海外での経験を生かしプロ転向!
愛知工業大学を卒業した吉田雅己選手は、実業団の協和発酵キリンへ入社します。協和発酵キリンでは、主に団体戦で活躍し全日本実業団等のタイトルを獲得しています。
また、実業団だけではなく、オファーのあったインドリーグにも参戦し海外リーグで全勝を納めす。正に国内でも海外でも目まぐるしい活躍を収めました。
そして、2018年になるとTリーグが開幕します。Tリーグが開幕した事でチームメイトの上田仁選手が協和発酵キリンを退職しプロ転向を果たすのですが、吉田雅己選手もその行動に感化され協和発酵キリンを退職しTリーグへ参戦します。
Tリーグでは、1stシーズンから3rdシーズンまで岡山リベッツの一員としてプレーし怪我に悩まされながらも要所で強敵を倒し活躍を収めています。
4thシーズン以降はまだどのチームでプレーするか定かではありませんが活躍が楽しみです。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング161位(5月28日時点)
成績
2002年 | 全日本選手権 | バンビの部準優勝 |
2004年 | 全日本選手権 | カブの部3位 |
2006年 | 全日本選手権 | カデット13歳以下の部優勝 |
2007年 | 全日本選手権 | カデット14歳以下の部準優勝 |
2009年 | 全国中学卓球大会 | シングルス優勝 |
2010年 | 全日本選手権 | ジュニアの部準優勝 |
2011年 | 全日本選手権 | ジュニアの部準優勝 |
2012年 | インターハイ | シングルス優勝 ダブルス準優勝(町飛鳥ペア) |
2013年 | チェコオープン | U21シングルス優勝 |
2014年 | 全日本学生選手権 | シングルス3位 |
スウェーデンオープン | U21シングルス優勝 | |
2015年 | 世界選手権蘇州大会 | シングルス出場 |
ジャパンオープン | U21シングルス準優勝 | |
韓国オープン | U21シングルス優勝 | |
グランドファイナル | U21シングルス3位 | |
2016年 | 全日本選手権 | ダブルス優勝(水谷隼ペア) |
2017年 | 全日本選手権 | ダブルス3位(水谷隼ペア) |
使用用具
ラケット:インナーフォースレイヤーZLC
ラバー(表面):テナジー05
ラバー(裏面):テナジー80
SNS
吉田雅己 プレーの特徴
吉田雅己選手のプレーは一言で言うと、弱点のない技術力を武器に頭を使って相手の弱点を突いていく卓球スタイルです。その吉田雅己選手のプレーの中でも特に光ったプレーを紹介していきます。
- 強者に勝つ理由はこれ!フットワークを生かしたフォアハンド!ストレート攻撃が持ち味!
- 簡単に負けない理由はこれ!判断が正確で安定感抜群のストップ
- 投げ上げYGサーブ!?独特なフォームから出されるサーブ
強者に勝つ理由はこれ!フットワークを生かしたフォアハンド!ストレート攻撃が持ち味!
吉田雅己選手と言えば、現代の卓球界だと特段目立った技術は無いように思えるかもしれませんが他の選手より長けているのがこのフォアハンドです。
フットワークが良く、しっかりとボールに力を加えてドライブする事ができます。更に特筆して吉田雅己選手が長けているのがストレート攻撃です。
卓球は基本的に強い球をクロスに打つ方が安易であり、殆どの選手が強打をクロスに打ちます。ですが、吉田雅己選手の場合、高い打点で威力のある球をストレートに打てるため得点率が高く格上選手にも勝利できるのです。
簡単に負けない理由はこれ!判断が正確で安定感抜群のストップ
吉田雅己選手は、誰と対戦しても簡単に負ける事はありませんが、その理由は安定感抜群のストップにあります。
現代ではチキータのレシーブが主流となりつつありますが、吉田雅己選手は敢えてストップする事で相手の得意な展開に持ち込ませないようにする事ができます。
また、本来チキータよりストップの方が繊細な技術であるためしっかりと低くレシーブするのは難しいのですが吉田雅己選手は相手のサーブの長さを見極めるのが正確なため安定してレシーブできます。
投げ上げYGサーブ!?独特なフォームから出されるサーブ
実は、吉田雅己選手のサーブは全体的にリズムが独特である事が広く知られています。リズムが独特なので相手も不意を突かれることが多く3球目攻撃での攻めに繋がります。
特に近年活用するようになった投げ上げサーブのYGサーブは回転量も多くレシーブミスする姿が頻繁に見られます。
回転自体はシンプルなサーブが多いようですが、一つ一つのサーブにしっかり回転がかけられていてレシーブを制限されてしまいます。吉田雅己選手の3球目とマッチしたとても良いサーブなので3球目重視でサーブを組み立てる方は参考にしましょう。
まとめ:吉田雅己
いかがでしたでしょうか。吉田雅己選手について紹介してきました。吉田雅己とはこんな人物です。
- そう、クレバーな卓球が持ち味!勝負強さは正に侍!
- 元青森山田三銃士の一人!黄金時代の青森山田を支えた選手
- 実業団からプロ転向!Tリーグでは岡山リベッツの一員として強敵を破る活躍!
また、吉田雅己選手のプレーの特徴はこちらです。
- 強者に勝つ理由はこれ!フットワークを生かしたフォアハンド!ストレート攻撃が持ち味!
- 簡単に負けない理由はこれ!判断が正確で安定感抜群のストップ
- 投げ上げYGサーブ!?独特なフォームから出されるサーブ
最後に一言だけ付け加えると、吉田雅己選手は怪我に悩まされる事も多く目立った活躍を残せない時期もありますが近年ではプレーも安定しており、全日本選手権で2年連続でベスト4と好成績も残しています。
今後もまだまだ活躍が期待できる選手です。