【これだけ読めば分かる】卓球レッスンコーチが教えるスマッシュとは

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スマッシュとは

卓球を実際にやった事がない方でもスマッシュという単語を一度は聞いた事がある筈です。しかし、皆さんが思っているものはスマッシュでは無いかもしれません。

実際の試合では強く打っているものが全てスマッシュではなく、ドライブという技術が混ぜられている場合もあります。この記事では、卓球レッスンコーチの私がスマッシュとは何か特徴も踏まえて紹介していきます。

スマッシュとは

簡単にスマッシュとはを説明するとボールを強く打つ技術です。しかし、ボールを強く打つ技術は上記でも説明した通りドライブという技術もあるので「強く打つ」=「スマッシュ」では無い事を認識しておきましょう。スマッシュについて下記で詳しく解説しているのでチェックしていきましょう。

  • スマッシュとドライブの違い
  • ミート打ちとも言われる
  • 小柄な選手ほど打ちやすい
  • ボールの素材が変わりスマッシュしやすくなった

スマッシュとドライブの違い

スマッシュとドライブの違いは回転を掛けながら打つか否かという差です。スマッシュは顔の横の方に叩きながら打つのに対してドライブの場合は頭の上の方に向けてスイングします。

何故強く打つ時にスマッシュとドライブを打ち分けるのかと言うと、得点力とリスクのバランスを整えるためです。

スマッシュはスピードも速くなりやすいですがその分リスクも高くドライブは反対にスピードが少し落ちますが安定度が増すため状況によって使い分けていきます。

ミート打ちとも言われる

スマッシュはミート打ちとも言われます。ミート打ちとは、ラケットの芯で捉えた打ち方という意味ですがスマッシュと同じ意味と考えて良いです。

特に昔はミート打ちと言われる事が多かったですが現代ではあまり言われる事は少なくなってきました。

小柄な選手ほど打ちやすい

スマッシュは小柄な選手ほど打ちやすい技術です。スマッシュの基本は胸の高さより高いボールに対して打ちます。

必然的に小柄な選手の選手の方が打てる機会が多いです。特に日本人は小柄な選手が多いので昔からスマッシュを沢山使ってきました。現在は、女子選手などが多くスマッシュを活用しています。

ボールの素材が変わりスマッシュしやすくなった

2015年から卓球のボールはセルロイド性質のものからプラスチック性質のものに素材が変更されました。このボールの素材が変わった事でスマッシュがやりやすくなりました。

素材が変わった事で回転量が掛けにくくなりました。スマッシュは回転量が少ない球に対しての方が打ちやすいのでスマッシュしやすくなりました。特にここ近年では、以前に比べてスマッシュを使う選手が女子を中心に増えています。

卓球レッスンコーチが教えるスマッシュの打ち方

スマッシュは実際に打ってみるとミスが出やすく非常に難しい技術です。そんなスマッシュの打ち方のポイントはこちらです。

  • 上半身を回し打球
  • 打点は頂点より少しだけ落ちたところを打つイメージ
  • ラケットは横に振り切る

こちらのポイントを意識してインパクトの瞬間に力を入れてスイングしていくとスマッシュを打つ事ができます。詳しくスマッシュの打ち方を知りたい方は下記の記事に記載していますので是非ご覧下さい。

スマッシュしやすいラバー3選

ここからは、スマッシュの打ちやすいラバーを紹介していきます。卓球歴や体格などによっておすすめのラバーも変わってるので是非チェックしてあなたにおすすめのラバーを見つけてみて下さい。

力が強いなら狂飆NEO3

力が強いなら狂飆NEOがおすすめです。狂飆というと粘着性のラバーなのでスマッシュには向いていないと思う方も多いと思いますが私としては粘着性ラバーはシートが硬く思ったよりも飛びすぎる事は無いので使いやすいと思います。

注意しなければならないのは粘着性ラバーはスマッシュ打ちやすいですが威力があまり出ない事です。打ち抜くようなスマッシュを打つ事はできないのでその点は理解した上で使用するようにしましょう。

初心者におすすめヴェガヨーロッパ

初心者はヴェガヨーロッパがおすすめです。柔らかいラバーなので軽くスマッシュしてもある程度スピードが出るので最初は力まずスイングする事を心掛けていくとよりやりやすいと思います。

注意する事はスマッシュする時に力が入り過ぎてしまう方はオーバーミスのリスクが上がり安定しないのでそういう方は狂飆などの粘着性のラバーの方が良いと思います。

スマッシュ特化するならBOOSTER SA

スマッシュに特化した卓球をするならBOOSTER SAがおすすめです。BOOSTER SAは表ソフトラバーです。表ソフトラバーは相手の回転の影響を受けにくくなるのでスマッシュも打ちやすくなります。

また、BOOSTER SAは回転もかかる表ソフトラバーなので全体的な技術もそこまでやりにかさを感じずにプレーする事ができると思います。

スマッシュが特徴的な選手3選

あなたがスマッシュミスを減らすためにはスマッシュが得意な選手を参考にするのが一番です。最後にスマッシュが特徴的な選手を3人紹介したいと思います。

  • 伊藤美誠選手
  • 安藤みなみ選手
  • ファルク選手

伊藤美誠選手

参照:Mima Ito vs Ding Ning | 2020 ITTF Qatar Open Highlights (1/2)

今や卓球選手なら誰もが知っている筈です。そしてスマッシュと言えば伊藤美誠選手が第一に上がる程スマッシュを得意とした選手です。

伊藤美誠選手の特徴は分かりにくいサーブを出して少し浮いてきた球に対してし強力なスマッシュを打ち込んでいくスタイルです。体幹が強くそしてステップも非常に速いので速攻的なスタイルを目指すのであれば是非参考にしたい選手です。

安藤みなみ選手

参照:ANDO Minami(安藤みなみ) – WANG Yidi(王藝迪 CHN) | 2019 FISU WT F

安藤みなみ選手は伊藤美誠選手と戦型的には近くまた小柄である事から共通点が多いです。安藤みなみ選手は伊藤美誠選手のようにサーブから3球目のスマッシュではなくラリーの中で積極的にスマッシュを打っていくのが特徴です。

安藤選手のバックは表ですがかなりナックル性の球がでるアタック8というラバーを使用しているので相手はネットミスしないように持ち上げる事が多くなりその球を打っていきます。カウンター的なスマッシュが多いのでラリー中のスマッシュの参考にしましょう。

ファルク選手

ファルク選手はスウェーデンの選手で、2019年の世界選手権では銀メダルという輝かしい成績を残した選手です。ファルク選手は男子のトップ選手には珍しくフォア面に表ソフトラバーを貼っています。

男子のトップ選手は基本的にドライブの回転量が多くスマッシュで返球する事は難しいのですが、ファルク選手は表ソフトラバーの性能を活かしドライブを苦にする事なくスマッシュしていきます。

フォアに表ソフトラバーを貼っている方は参考にすると良い選手です。また、バックハンドが得意でフォアを苦手とする選手もファルク選手がどのようにスマッシュを混ぜているのかみると大変参考になると思います。

まとめ:卓球レッスンコーチが教えるスマッシュとは

いかがでしたでしょうか。スマッシュは強く打つ技術の一つで回転を掛けずに打ちます。小柄な選手程打ちやすい技術で近年素材の変更もあった事で、よりスマッシュを打つ選手が増えてきました。

あなたがもし卓球をやっているならスマッシュは難しいですが必ず覚えたい技術です。特に日本人にとってスマッシュはお家芸のようなもので参考になる選手も非常に多いです。

スマッシュとは何か理解して、より卓球のやる時の楽しさや観るときの楽しさを知っていきましょう。

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