上田仁とは【プロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴】

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上田仁選手は、ダブルス、シングルス共に得意としており団体戦において非常に活躍する選手です。冷静かつクレバー、そして穴のない卓球スタイルでどんな強敵にも互角に渡り合う力を持っています。

そんな上田仁選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。

上田仁とは

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上田仁とは、団体戦において強みを持っておりプレッシャーのかかる場面での活躍が期待できる選手です。シングルス、ダブルス共に得意としているのでTリーグでの活躍も目まぐるしい選手です。

  • 団体戦に強い!ワールドカップラストでは2-2の6-10から大逆転
  • 穴がない!?クレバーで弱点のない卓球プレーヤー
  • ダブルスのスペシャリスト!パートナーが誰でも活躍できる安定感

団体戦に強い!ワールドカップラストでは2-2の6-10から大逆転

そうです、上田仁選手と言えば団体戦に強く頼りがいのある存在です

実は、団体戦と個人戦では大きく異なる部分があります。団体戦はチームのために戦うので抱えるプレッシャーが大きくなりチームの流れによって選手のプレーにも影響がでます。

特にラストで戦う選手はチームの勝利又は敗北を背負って戦うのでそのプレッシャーは最大限に大きくなります。団体戦で勝つには技術とは別の何かが必要になるのです。

その何かを上田仁選手は持っており、特に団体戦で力を発揮します。試合前の準備や試合に入ってからの冷静さと熱さ、団体戦に欠かせない要素を持っているのです。

近年では、Tリーグで岡山リベッツでキャプテンを務めていましたが、T T彩たまに移籍する事になりました。新天地に行き今後も団体戦に強い上田仁選手を見せてくれる事でしょう。

穴がない!?クレバーで弱点のない卓球プレーヤー

実は、上田仁選手が団体戦に強い要因でもあるのですが、彼のプレーは穴がなくそしてクレバーです

相手の良いプレーが出ても冷静に対処し、また弱点も少ないのでどの相手にも食らい付く事ができます。

日本人選手は海外選手と比べると総じて弱点が少なく戦略的ですが、その中でも際立って弱点がなくそして戦略面に長けているのが上田仁選手なのです。

ダブルスのスペシャリスト!パートナーが誰でも活躍できる安定感

これだけは忘れないで欲しいのですが、上田仁選手はシングルスだけではなく、ダブルスのスペシャリストでもあります

シングルスもダブルスも強いというのは団体戦で重宝されますが、上田仁選手の場合は更に特別で誰がパートナーでも実力を発揮する事ができます。

一言だけ付け加えると上田仁選手の場合、彼自身がダブルスが強いだけではなく、パートナーの良さを引き出す事にも長けているので誰がパートナーであっても活躍できるのです。

上田仁 プロフィール

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戦型右シェーク裏裏ドライブ型
年齢29歳
生年月日1991年12月10日
身長171cm
体重70kg

エピソード

  • 松平健太選手との接戦で注目を集め名門青森山田に進学!すぐに頭角を表す
  • 青森大学を経て協和発酵キリンへ!プロ決意後のワールドカップでは日本を救う活躍
  • プロになり療養生活を送るも復帰!新シーズンは新天地で活躍を願う

松平健太選手との接戦で注目を集め名門青森山田に進学!すぐに頭角を表す

上田仁選手は京都府の舞鶴市で生まれ、聴覚障害を持った兄と姉が卓球をしていた事で一緒に始めました

小学生時代は目立った活躍は無い選手でしたが、6年生の頃に全日本ホープスで松平健太選手にセットオールの激戦をした事で青森山田の吉田監督の目に止まり青森山田に進学する事となります。

努力家であった上田仁選手は、日本一の環境で練習した事で着実に実力を伸ばし、高校入学する頃には松平健太選手共に二枚看板と言われる程の実力をつけていきました。

高校では決勝で、幾度も松平健太選手に敗戦するも全日本選手権のジュニアの部では松平健太選手を破り優勝を果たしています。

高校時代には世界選手権横浜大会にも松平賢ニ選手とのペアでダブルスに選手され活躍を果たし、日本のトップ層への仲間入りを果たしています。

青森大学を経て協和発酵キリンへ!プロ決意後のワールドカップでは日本を救う活躍

上田仁選手は、青森山田高校を卒業した後も青森に残り青森大学へ進学します。

青森大学時代には全日学、全日学選抜のシングルスで優勝し大学の頂点に立ち、4年生の頃には全日本選手権でベスト4と過去最高の記録も残しています。

そして、青森大学を卒業した上田仁選手は、協和発酵キリンへ入社し実業団への道を歩み始めます。

実業団選手となった上田仁選手は安定感が益々増し、全日本社会人選手権シングルス3連覇と偉業を成し遂げます。シニアでも安定した実績を残すようになった上田仁選手は海外にも活躍の場を広げていきます。

プロツアーに揉まれながらも上田仁選手は着実に力を付けていきました。そして、かつて負けた事の無かったシモン・ゴジ選手(フランス)に敗戦が一つのきっかけに転機を迎えます

この敗戦からトップの選手との差は気持ちであり世界のトップとの差を埋めるためプロになるしかないと考えます。そして、プロになる事を決意します。

決意直後にはワールドカップ団体戦のメンバーとして選出されました。日本のエース水谷隼選手が故障で不参加であったため出場する事になりました。

日本チームは順調に勝ち進み準決勝で強敵韓国と対戦します。上田仁選手は試合参加メンバーに大抜擢され丹羽孝希選手とのペアで1番のダブルスに勝利すると団体2-2のラストで上田仁選手に回ってきました。

相手はチョンサンウン選手、韓国のエース起用選手です。一進一退の攻防が続き2-2の6-10と追い込まれますが、その場面でも上田仁選手は諦める事なく得点を重ね勝利を果たしたのです。

上田仁選手は他の代表選手と比べると天才肌ではなく努力型の選手です。そんな選手がエース不在の中力を発揮した事で日本の卓球ファンに感動を呼びました。正に日本を救う事になったのです。

プロになり療養生活を送るも復帰!新シーズンは新天地で活躍を願う

プロになった上田仁選手は、岡山リベッツのメンバーとして日本国内のプロリーグである Tリーグに参戦します

Tリーグ参戦後もシーズン1年目は上田仁選手はダブルス、シングルスと共に力を発揮しチームをファイナルまで導きます。

しかし、シーズン2年目になると調子を落とし敗戦も重なり途中で原因は定かではありませんが、療養生活に入り苦い形でシーズンを終える事になってしまいます。

そして、3年目は再び岡山リベッツのメンバーとして復帰しています。着実に勝利を重ね再起を図ったシーズンとなりました。

びっくりしますが、4年目はチームを移籍しTT彩たまでプレーする事が発表されました。新天地に移った上田仁選手はまたシングルス、ダブルス共に活躍を見せてくれる事でしょう。今後の活躍も目が離せないです。

世界ランキング及び成績

世界ランキング

世界ランキング最高位23位

成績

2007年全日本選手権ジュニアの部優勝
2008年全日本選手権ジュニアの部優勝
一般シングルス3位
インターハイシングルス準優勝
ダブルス優勝(松平健太ペア)
2009年ITTFジュニアサーキットファイナルシングルス優勝
2010年全日本学生選抜シングルス優勝
2012年全日本学生選手権シングルス優勝
2013年全日本選手権一般シングルス3位
ジャパンオープンダブルス優勝
2015年全日本社会人シングルス優勝
ダブルス優勝(松平賢二ペア)
2016年全日本社会人シングルス優勝
ダブルス優勝(松平賢二ペア)
2017年全日本社会人シングルス優勝
タイオープンシングルス優勝
ダブルス優勝
オーストラリアオープンダブルス優勝
グランドファイナルダブルス3位
2017年全日本選手権ダブルス優勝(吉田雅己ペア)

使用用具

ラケット:特注(ZLカーボン)

商品情報はありません。

ラバー(表面・裏面):ディグニクス09c

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上田仁 プレーの特徴

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上田仁選手のプレーは一言で言うと、丁寧な台上技術から繋げる堅実なフォアハンド攻撃が特徴的です。そんな上田仁選手のプレーの中でも特に光ったプレーの特徴を紹介していきます。下記で上田仁選手の試合動画を解説しています。合わせてチェックしてみましょう。

【試合動画解説】戸上隼輔VS上田仁を紹介《2022全日本選手権》

  • 上田仁選手と言えば!堅実かつ威力のあるフォアハンド!
  • 負けない理由はこれ!正確性の高いストップレシーブ
  • 実ははここがすごい!直前まで種類が読みにくい変幻自在のサーブ

上田仁選手と言えば!堅実かつ威力のあるフォアハンド!

そうです、上田仁選手といえば堅実なフォアハンドドライブが特徴的です

身体の使い方が丁寧でミスも非常に少ない事が特徴的で、カウンターなどのレベルも高く何本でも連続して打つ事ができます。

更に一言付け加えると、上田仁選手のフォアドライブは1球1球がとても重く回転が強いです。下半身がしっかり使われているので見た目より回転量が強く相手がラケットを弾かれるようにミスする事も度々あります。

堅実さに加えて威力も持ち合わせているのが最大の特徴です。しっかり打った時の球は日本そして世界でも通用するところなので今後もフォアハンドには注目していきたいところです。

負けない理由はこれ!正確性の高いストップレシーブ

上田仁選手は取りこぼしが少ない選手としても有名ですが、彼が負けない理由はストップレシーブの正確さにあります

ストップレシーブは相手のサーブに対して短くネットの近くに落とす技術ですが、上田仁選手はこの技術に相当長けています。

ストップレシーブは、相手のサーブの回転や長さを適切に読み取る正確さと、その回転に対して寸分狂わずラケットの角度調整が必要です

地味な技術ですが、繊細さという意味ではチキータレシーブよりも難しい技術だったりします。

上田仁選手は相当に努力して身につけたのが分かるぐらいに、相手のサーブに対して1球1球捉え方を変えて対応しています。

上田仁選手がダブルスを得意としている理由もこのストップレシーブがとても安定しているからです。難しい技術ですがレベルが上がるにつれて必要になる技術なので参考にしましょう。

実ははここがすごい!直前まで種類が読みにくい変幻自在のサーブ

これだけは忘れないで欲しいのですが、上田仁選手はサーブも上手いです

上田仁選手のサーブは回転量や回転の分かりにくさを武器としているのではなく、どの種類のサーブが来るか直前まで分かりにくいのが特徴です。

順横回転と逆横回転のサーブを使い分けますが、小さいフォームでラケットを身体に隠しながら出すので寸前まで順横、逆横どちらがくるか分かりにくいです

こうして、サーブの種類を増やすと3球目を待つのが難しくなるのですが、その中でもしっかり予測できるのが強みです。

上田仁選手のように相手に合わせてサーブを選んでいく選手にとっては非常に参考になるサーブです。

まとめ:上田仁

いかがでしたでしょうか。上田仁選手について紹介してきました。上田仁とはこんな人物です。

  • 団体戦に強い!ワールドカップラストでは2-2の6-10から大逆転
  • 穴がない!?クレバーで弱点のない卓球プレーヤー
  • ダブルスのスペシャリスト!パートナーが誰でも活躍できる安定感

また、上田仁選手のプレーの特徴はこちらです。

  • 上田仁選手と言えば!堅実かつ威力のあるフォアハンド!
  • 負けない理由はこれ!正確性の高いストップレシーブ
  • 実ははここがすごい!直前まで種類が読みにくい変幻自在のサーブ

最後に一言だけ付け加えると、上田仁選手は、近年若年化が進む卓球界の中ではベテラン選手に含まれます。ですが、上田仁選手の卓球の緻密さは日本選手の中ではトップレベルであり、まだまだ活躍を期待できる選手です。

TリーグのチームもTT彩たまに移ったので新天地での活躍も目が離せません。

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