町飛鳥選手は、幼い頃から同期の丹羽孝希選手と共に同世代を牽引してきた選手の一人です。実業団を経て岡山リベッツ所属となり2019年にプロへ転向しました。現在はポーランドリーグに参戦し腕を磨いています。
そんな町飛鳥選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
Contents
町飛鳥とは
町飛鳥とは、青森山田の黄金時代の時の選手の一人で同世代を牽引してきた選手の一人です。近年、事業団のシチズン時計を退社しプロへ転向しました。現在は、岡山リベッツに所属しTリーグと海外のポーランドリーグに参戦しています。
- 実業団を退社しプロ転向!初めての海外リーグ参戦で腕を磨く
- 実は、元々青森山田三銃士の一人!丹羽孝希選手に次ぐ準エースでチームを支える
- 青森山田の意志を色濃く受け継ぐ!大胆なドライブと繊細なブロックで安定感抜群
実業団を退社しプロ転向!初めての海外リーグ参戦で腕を磨く
町飛鳥選手は、名門の明治大学を卒業した後に実業団のシチズンへ入社しましたが、2019年からTリーグへ参戦を機に実業団を退社しプロへ転向しています。
また、2019年からはTリーグと同時にポーランドリーグへ参戦し、単身で海外に行き活躍しています。勝率も良くチームに貢献しています。
ここだけの話、意外にも町飛鳥選手は長くトップで活躍してきた選手には珍しく海外での武者修行経験はなく、初めての海外リーグ参戦となります。
町飛鳥選手は20代後半となり現在の卓球界ではベテランの域に入る卓球選手ですが、こうして覚悟を決めて海外リーグに参戦する事で今後更なる成長が見込めるでしょう。
実は、元々青森山田三銃士の一人!丹羽孝希選手に次ぐ準エースでチームを支える
実は、町飛鳥選手は青森山田出身で同世代に丹羽孝希選手や吉田雅己選手とかなり強い選手が揃っていた事から3人揃って当時は三銃士とも称されていました。
更に一つ下の代には森薗政崇選手もおり、青森山田の黄金時代だったとも言われる事があります。
その全盛期とも言える青森山田で当時、町飛鳥選手は、丹羽孝希選手に次ぐ準エースとして活躍しており、全中の3年目やインターハイの3年目は丹羽孝希選手不在の中実力を示しチームを日本一に導いています。
青森山田の意志を色濃く受け継ぐ!大胆なドライブと繊細なブロックで安定感抜群
町飛鳥選手の卓球スタイルは正に青森山田の卓球を色濃く受け継いだ卓球スタイルで、恵まれた体格から繰り出される大胆なフォアドライブと抜群の安定感を持ったブロックが特徴的です。
更にサーブとレシーブの精度もピカイチで、ジュニア時代には殆ど全くと言っていい程同世代の選手には負けずに活躍していました。これ程、大胆さと繊細な持ち合わせた選手は日本のトップの中でもいません。
現代の卓球選手とはまた少し違い、とにかくフォアハンドの強打で打ち合っていく卓球スタイルは見るものを魅了させます。今後もまだまだ活躍が期待できる選手なので注目です。
町飛鳥 プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 26歳 |
生年月日 | 1994年5月20日 |
身長 | 175cm |
エピソード
- ホープス準優勝で名門青森山田へ進学!なんと、中学1年生にして全日本ジュニア3位!
- 青森山田高校へ進学!1年目からインターハイ決勝進出するもタイトルを獲得できず
- 明治大学進学で大ブレイク!全日本選手権初ランクから一気に決勝へ!主将としてチームを牽引
- 実業団シチズン時計を経て岡山リベッツへ!プロへ転向し海外リーグにも参戦
ホープス準優勝で名門青森山田へ進学!なんと、中学1年生にして全日本ジュニア3位!
町飛鳥選手は、神奈川県出身で小学生時代は地元の名門岸田クラブで腕を磨きます。現在、女子で活躍する長﨑美柚選手もこの岸田クラブの出身です。
町飛鳥選手は小学生の後半から全国でも頭角を表すようになり、小学6年生の頃には全日本選手権ホープスの部で準優勝しています。その時の決勝の相手は長くパートナーとなる丹羽孝希選手です。
こうして、活躍を収めた事で名門青森山田のオファーを受け青森山田中学へ進学します。同期の丹羽孝希選手、吉田雅己選手も入学しこの代は極めて強かった事から青森山田の黄金時代とも言われています。
中学入学後はすぐさま結果を出し1年生にして一つ上のランクである全日本選手権カデット14歳以下の部で初タイトルを獲得すると勢いそのまま全日本選手権ジュニアの部では高校生を相手に3位へ入賞しました。
その後も、全国の殆どの大会の表彰台に登る活躍をしており手がつけられない選手となっていきます。
青森山田高校へ進学!1年目からインターハイ決勝進出するもタイトルを獲得できず
町飛鳥選手は中学を卒業した後もそのまま青森山田高校へ進学します。青森山田高校でもその実力は健在で1年目からインターハイシングルスの決勝に進出します。
取りこぼしが少ない事で定評のあった町飛鳥選手は、その後も全日本選手権ジュニアの部やインターハイのシングルスで決勝や準決勝に進出しますがいつもあと一歩の所でタイトルを取れず苦しんできました。
3年目のインターハイでも、ロンドン五輪出場によって丹羽孝希選手が不在となりチャンスとなるも準決勝で後輩の森薗政崇選手に敗れてタイトルを獲得できていません。
明治大学進学で大ブレイク!全日本選手権初ランクから一気に決勝へ!主将としてチームを牽引
青森山田高校を卒業した町飛鳥選手は、同期の丹羽孝希選手と共に名門明治大学へ進学します。
入学直後後は、関東学生リーグや全日本学生選手権で洗礼を受け敗戦が続きましたが全日本選手権では初ランクに入ると勢いそのまま一気に決勝まで進出し大ブレイクを果たします。
その後も主力として明治大学を牽引する存在となり、責任感のある選手だった事から主将にもなっています。
実業団シチズン時計を経て岡山リベッツへ!プロへ転向し海外リーグにも参戦
明治大学を卒業した町飛鳥選手は、実業団のシチズン時計へ入社します。
2018年の全日本実業団では長らく優勝していなかったシチズン時計を優勝に導きエース選手として活躍します。
2019年になると岡山リベッツの一員となりTリーグへの参戦も果たします。また、同時にシチズン時計を退社しプロへ転向します。プロへの転向は家族や友人から反対もあったそうですが覚悟を決めプロの道を歩む事になります。
そして避けてきた海外での修行も始めます。2019年から参戦したポーランドリーグではチームのエースとして勝ち星をあげています。
3rdシーズンのTリーグでは出番が少なく中々活躍できませんでしたが、このシーズンのポーランドリーグでも好成績を収めており来シーズンからはまた更に期待ができます。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング195位(5月29日時点)
成績
2006年 | 全日本選手権 | ホープスの部準優勝 |
2007年 | 全日本選手権 | カデット14歳以下の部優勝 |
全国中学卓球大会 | シングルス3位 | |
2008年 | 全日本選手権 | ジュニアの部3位 |
全国中学卓球大会 | シングルス準優勝 | |
2009年 | 全国中学卓球大会 | シングルス3位 |
2010年 | 全日本選手権 | ジュニアの部3位 |
インターハイ | シングルス準優勝 ダブルス準優勝(丹羽孝希ペア) | |
2011年 | 全日本選手権 | ジュニアの部3位 |
インターハイ | シングルス準優勝 ダブルス準優勝(丹羽孝希ペア) | |
2012年 | 全日本選手権 | ジュニアの部3位 |
インターハイ | シングルス準優勝 ダブルス準優勝(吉田雅己ペア) | |
2014年 | 全日本選手権 | 一般シングルス準優勝 |
中国オープン | U21シングルス優勝 | |
グランドファイナル | U21シングルス優勝 | |
2018年 | 全日本社会人選手権 | シングルス準優勝 |
使用用具
ラケット:インナーフォースレイヤーALC
ラバー(表面):テナジー05ハード
ラバー(裏面):ディグニクス05
SNS
町飛鳥 プレーの特徴
町飛鳥選手のプレーは非常に堅実で高い攻撃力と安定した防御力を持ち合わせています。また、青森山田出身ということもあり台上技術も丁寧なプレーで取りこぼしも少ない選手です。
そんな町飛鳥選手のプレーの中でも特に光った特徴を紹介していきます。
- すごい、威力満点!体格を生かしたフォアドライブ!
- 日本トップ級!何本でも返球する超安定のブロック
- 取りこぼさない理由はこれ!青森山田で培ったそつがないサーブとレシーブ
すごい、威力満点!体格を生かしたフォアドライブ!
町飛鳥選手の持ち味と言えば、恵まれた体格を生かしたフォアドライブです。身体をしっかり使ったドライブ攻撃で一球一球が重く威力が高いです。
また、前陣よりも少し下がって打ち合う事を得意としており、相手選手との打ち合いになっても一歩も引かず打ち合います。ミスも少ないのが特徴的です。
非常に基本がしっかりとしたフォアドライブなので、フォアドライブを主戦とする方には参考になるでしょう。
日本トップ級!何本でも返球する超安定のブロック
ここだけの話、町飛鳥選手はブロックが非常に上手くブロック力においては日本でトップ級の技術力があります。
町飛鳥選手のブロックは非常に安定しており、何本も何本も返球できるのに加え、プッシュ気味のブロックや回転を加えて伸ばすブロックが混ぜられているので相手攻め続けることが出来ずミスしてしまいます。
一言だけ付け加えると、相手の球によってラケットの面の上側に当てたり、下側に当てたりと使い分けているため安定してかつ変化を加える事ができるのです。
取りこぼさない理由はこれ!青森山田で培ったそつがないサーブとレシーブ
町飛鳥選手は取りこぼしが非常に少ない選手ですが、その理由はそつがないサーブもレシーブにあります。
このサーブとレシーブは青森山田が重視していたポイントで、中学や高校を通して培ってきた技術の一つでしょう。
サーブは当たり前ですが、回転量が多く、そして何よりコースの出し分けが非常に丁寧です。そのため、相手の逆を突く事も多く3球目攻撃に繋げる事ができます。
レシーブは、ストップに長けておりしっかり短く返球できます。また、際どい球に対しては無理にストップせずにツッツキをしてブロックに繋げるというシンプルな形の精度が非常に高いです。
町飛鳥選手のサーブとレシーブは非常に丁寧で、努力してきた事が分かる部分です。見てる方は是非参考にしましょう。
町飛鳥 プレーの特徴
いかがでしたでしょうか。町飛鳥選手について紹介してきました。町飛鳥とはこんな人物です。
- ホープス準優勝で名門青森山田へ進学!なんと、中学1年生にして全日本ジュニア3位!
- 青森山田高校へ進学!1年目からインターハイ決勝進出するもタイトルを獲得できず
- 明治大学進学で大ブレイク!全日本選手権初ランクから一気に決勝へ!主将としてチームを牽引
- 実業団シチズン時計を経て岡山リベッツへ!プロへ転向し海外リーグにも参戦
また、町飛鳥選手のプレーの特徴はこちらです。
- すごい、威力満点!体格を生かしたフォアドライブ!
- 日本トップ級!何本でも返球する超安定のブロック
- 取りこぼさない理由はこれ!青森山田で培ったそつがないサーブとレシーブ
最後に一言だけ付け加えると、町飛鳥選手は、近年プロになり同世代の選手と比べると一歩後にプロとなりましたが、プロになって早々に海外のリーグに渡り活躍をしています。
今後更に活躍が見込める選手なので注目しましょう。