【卓球試合動画】林高遠VS樊振東を解説《アジアカップ》

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今回のテーマは、現代のサウスポーの戦い方についてです。サウスポーの選手がどのように右利き選手相手に戦っていくと有効か試合を通して紹介していきます。

このページでは、2017年アジアカップでの林高遠選手vs樊振東選手の対戦を通して両選手のプレーや見どころを紹介していきます。

試合を見る前に!林高遠、樊振東両選手の特徴を紹介

今試合を見ようと思ったあなた。少し待って下さい。林高遠選手、樊振東選手どちらも非常に強力な技を持っています。ここからは、両選手のプレーの特徴を紹介していきます。特徴を踏まえた上で試合がどのように展開されるか見ていきましょう。

バックハンドのカウンターとフォアのカーブドライブが持ち味!林高遠のプレーの特徴

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そうです、まず紹介するのはバックハンドのカウンターを得意とする林高遠選手です。サウスポーには珍しくフォアハンドよりもバックハンドを得意とする選手でバックに打たれた球を止めるのではなく積極的にカウンターするのが特徴的です。

また、フォアハンドはカーブ気味のドライブでかなり広角に打つ事ができます。バックハンドカウンターとフォアのカーブドライブで相手を下げさせるといったように、林高遠選手の場合、得意な戦術が決まっており、如何にその土俵に相手を持ち込むかがポイントとなります。

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フィジカルを生かした連続攻撃、バランスの良い両ハンドが武器!樊振東選手のプレーの特徴

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樊振東選手のプレーの特徴は、中国選手の中でも随一のフィジカルを持った選手である事です。中々体勢が崩れる事なく常に両ハンドで強い球を打つ事ができるのが持ち味です。

また、チキータのレベルも非常に高くかなりスピードがあり先手をとります。感覚が良く身体の使い方も上手いのでミスする事が非常に少なく穴が少ない選手となっています。

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【試合動画】林高遠(リンガオユエン)VS樊振東(ファンジェンドン)

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今回試合動画として紹介させて頂くのは、2017年にインドで行われたアジアカップです。中国からは、林高遠選手、樊振東選手の2名が出場していましたが、まだまだ若く両者共に予選リーグで1敗しており調子が上がらない中スタートした試合となっています。

ですが、両者とも直前の世界選手権デュッセルドルフ大会では接戦の中同士討ちで負けており、世界でのビッグタイトルに燃えている二人とも言えるでしょう。前評判だと世界選手権で決勝進出を果たした樊振東選手ですが、その樊振東選手に対して林高遠選手がどう立ち向かうのかが見ものです。

ここに注目せよ!試合を見終わって、試合の見どころはこちら!

試合を見終わってみていかがでしたでしょうか。前評判を覆し、林高遠選手が4-2で樊振東選手に勝利しました。この試合では、サウスポー選手の戦い方が存分に発揮された試合でした。ここから一緒に振り返っていきましょう。

あなたの感想は?試合全体を通しての感想はこちら!

試合を終わってみて、あなたの感想はいかがでしたでしょうか。ここからは、試合を通しての感想を紹介していきます。

サウスポー特有の相手を振り回す戦術がハマる!現代卓球のお手本試合!

そうです、まず言えるのは林高遠選手のサウスポーを生かした戦い方がピッタリとハマった試合になっていました。全体を通してラリーになった時には林高遠選手が得点しているのが特徴的でした。

通常、サウスポーが戦う時は相手のバック側を詰めて下げさせるのが定石ですが、現代卓球でスピードがあり更にバックハンドのレベルが上手いという時にバックに詰めると逆効果になります。そこで、林高遠選手がとった戦術が相手のフォアサイドを詰めるという事です。

林高遠選手は相手にある程度攻められる事を覚悟でフォアサイドに球をおくり、打たれたらバックハンドでカウンターして振り回すという戦術をとっていました。バックハンドの技術があるからこその戦術ですが、自分が先にフォアハンドを使おうとするのではなくバックハンドを駆使して振り回す戦術の強さを感じた試合でした。

中国選手も常に本調子ではない!調子が上がらない中での戦い方に注目!

今回の試合を見て、中国選手も本調子では無いというのがわかりました。ですが、ここで注目したいのが本調子ではなくても簡単に負けない戦い方ができる、それが中国選手の強さだと改めて感じる試合でした。

両者ともにこの大会では予選リーグで1敗しており、心身ともにナーバスな入りだったと思います。両者ともに凡ミスもあり集中力が切れたと感じるシーンもありましたがその状態でも戦える両者の戦術にすごさが見えます。

特にそれを感じたのが樊振東選手の戦術です。ラリーで中々勝てないとみるや少しでも先手を取ろうとする樊振東選手は、フォア側からサーブを出して林高遠選手を崩そうと試みています。林高遠選手も良いレシーブを諦めあえて無理をしない事で最終的に勝利を果たしています。

卓球は頭でやるものとは言われますが、それを一番体現しているのが中国選手でしょう。簡単に負けない強さというのは中々身につけるのが難しい技術なので試合を見てヒントを得ましょう。

ここがすごい!林高遠、樊振東、両選手の光ったプレー、戦術はこちら

本調子とは言えなかった両者ですが、その中にも光ったプレーや戦術がありました。ここからは、両者の光ったプレーや戦術を紹介していきます。

バックハンドこそカウンター!林高遠選手の光ったプレーはこちら!

そうです、林高遠選手の光ったプレーはまさにバックハンドカウンターです。通常、サウスポーの選手は、バックに攻められるとブロックしてコースを突いたり、粘るプレーをする事が多いのですが林高遠選手は殆どカウンターします。

サウスポーがバックハンドのカウンターをするメリットは相手のフォアサイドを突ける事です。フォアハンドはどうしても大振りになりやすいため下げる事ができ、主導権を握りやすくなります。

今回の試合でも、バックハンドカウンターが光っており、樊振東選手は下げられラリーの主導権を殆ど握られていました。バックハンドカウンターはレベルの高い技術でリスクも伴いますが現代のサウスポーが戦うためには必須とも言える技術となっていくでしょう。

大胆な戦術変更!フォア前からのサービス!樊新東選手の光ったプレーはこちら

樊振東選手は、調子が上がらず、ラリーでも林高遠選手に主導権を握られかなり苦しい状況の試合だった事でしょう。その中でも工夫して戦術を変え簡単に負けない試合にもっていったのは流石と言えるでしょう。

樊振東選手が今回試合で光っていた部分、それは戦術です。特にラリーでの不利な状況を考えフォア前からのサーブに移行したのは流石と言いざるを得ません。普段、樊振東選手はフォアサイドから順回転のサーブを出す事はありませんが出したのは自身の得意な展開を捨ててでも相手の得意な展開にさせないためでしょう。

ラリーの主導権を握れないからこそ、サーブレシーブで相手の得意な展開を封じているのです。本調子では無くても簡単に負けない中国の強さがこの試合にあらわれていると言えるでしょう。

まとめ:林高遠(リンガオユエン)VS樊振東(ファンジェンドン)試合動画

いかがでしたでしょうか。2017年のアジアカップにおける林高遠選手vs樊振東選手の試合について紹介してきました。結果はサウスポーならではの武器を存分に生かした4-2で林高遠選手が樊振東選手を破りました。

最後に一言だけ付け加えると、現代のサウスポーは今までのような自身のフォアで相手のバック側に詰めるという戦術では勝ちにくくなっています。難しいですが、自身のバックで相手のフォアに詰める戦い方も必要となっているので参考にしてみましょう。

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