鄭怡静(チェンイーチン)選手は台湾のエースを担う選手で、女性ながら男性的な卓球を武器としています。東京五輪の代表も内定しておりシングルス、団体、混合ダブルスどれもメダル獲得の期待がある選手です。
そんな鄭怡静選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
鄭怡静(チェンイーチン)とは
鄭怡静とは、台湾のエース選手で、現代では主流となる男性的な卓球を早くから取り入れていた選手です。トップおとめピンポンズ名古屋に所属しており、Tリーグにも参戦しています。東京五輪ではメダルが期待される選手です。読み方は、「チェンイーチン」、英語だと「Cheng I-ching」と表記されます。
- 台湾のエース!早くから男性的な卓球を取り入れ活躍!
- 東京五輪混合ダブルス優勝候補!実力派プレーでメダルを狙う
- 実は、日本に馴染み深い!トップおとめピンポンズ名古屋でプレー
台湾のエース!早くから男性的な卓球を取り入れ活躍!
そうです、鄭怡静選手は、台湾のエースです。年齢は石川佳純選手と同世代で10代の頃から台湾代表としてチームを牽引してきました。
現代では、女子の卓球選手の間でも男性的なスタイルが流行しつつありますが、鄭怡静選手は早くからこの男性的な卓球スタイルを武器に戦っており女子卓球の男性化を進めた一人でもあると言えます。
台湾はチームとして長く表彰台から離れていましたが、2016年の世界選手権クアラルンプール大会で16年振りにベスト4へ進出しています。その最大の功労者が鄭怡静選手といって過言ではないでしょう。
東京五輪混合ダブルス優勝候補!実力派プレーでメダルを狙う
鄭怡静選手は、シングルスでの活躍は勿論ですが、ダブルスの活躍もとても目まぐるしいです。特に林昀儒選手とのダブルスは国際大会でも度々活躍しており東京五輪では優勝候補の一つとして挙げられています。
また、鄭怡静選手は、過去に世界選手権デュッセルドルフ大会の陳建安選手との混合ダブルスでも決勝進出を果たしており大舞台での強さにも定評があります。
林昀儒選手とのペアでは、日本の水谷隼選手、伊藤美誠選手のペアも破っているので日本がメダルを取る為には厄介な壁の一つとなるでしょう。
実は、日本に馴染み深い!トップおとめピンポンズ名古屋でプレー
実は、鄭怡静選手は、日本にとっても非常に馴染み深い選手です。日本でTリーグか開幕した際にはトップおとめピンポンズ名古屋に所属しエースとして出場し活躍していました。
Tリーグでは、石川佳純選手や加藤美優選手など日本の主力選手に勝利しており、チームに貢献しています。また、近年レベルが上がっている日本で経験を積み更に力をつけていきました。
鄭怡静選手は、今後また日本のTリーグに参戦する可能性が高い選手なので注目が集まります。
鄭怡静(チェンイーチン) プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 29歳 |
生年月日 | 1992年2月15日 |
エピソード
- 台湾で期待の新星としてデビュー!僅か14歳で世界選手権出場!
- 台湾団体16年ぶりのメダルに貢献!香港から2点取りで活躍!
- Tリーグに参戦し腕を磨く!東京五輪では、悲願のメダルを狙う!
台湾で期待の新星としてデビュー!僅か14歳で世界選手権出場!
鄭怡静選手は、台湾出身の卓球選手です。同世代には石川佳純選手がおり、若い世代から競い合う仲となっています。
鄭怡静選手がジュニアの頃は丁度台湾が世代交代した後で中々伸び悩んでいました。メダル争いからは離れた存在だった台湾で、ダイヤの原石として注目を浴びたのが鄭怡静選手です。
そのポテンシャルの高さから13歳には国際大会へデビューし、14歳になる頃には世界選手権の出場も果たしました。また、世界ジュニア選手権にも出場していました。
当時は、中々国際大会での活躍はありませんでしたが、かなり若くから国際大会を経験していた事で着実に力をつけていきました。
台湾団体16年ぶりのメダルに貢献!香港から2点取りで活躍!
鄭怡静選手は、次第に国際大会でも入賞する様になります。世界ランキングも上げていき台湾のエースになったところで迎えたのが世界選手権クアラルンプール大会です。
大会では、準々決勝でライバルの香港と対戦し鄭怡静選手は見事2点取りし勝利する事になりました。すごいのが、当時5連敗中だった帖雅娜選手に逆転勝利しており団体戦勝利の原動力になった事は間違いありません。
香港に勝利した事で、台湾は16年ぶりのメダルを獲得する事になります。前回でのメダル獲得は2000年の時の世界選手権クアラルンプール大会で同じ都市での大会で悲願のメダル獲得を果たしました。
Tリーグに参戦し腕を磨く!東京五輪では、悲願のメダルを狙う!
鄭怡静選手は、同世代の石川佳純選手と比べると遅咲きですが着実に力をつけていき2017年には世界ランキングも自己最高位となる5位になります。
そして、2018年になると日本でTリーグが開幕した事もあり、トップおとめピンポンズ名古屋に所属しリーグへ参戦する事になります。リーグでは、エースとして活躍し石川佳純選手や加藤美優選手など日本の主力選手を破りました。
最後に、鄭怡静選手は東京五輪の代表権を獲得しており、シングルスは第4シードとメダルが期待される位置にいます。また、林昀儒選手との混合ダブルスも優勝候補として挙げられており悲願の五輪でのメダルを狙います。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング8位(6月18日時点)
成績
2008年 | 中国オープン | U21女子シングルス優勝 |
2009年 | 中国オープン | U21女子シングルス優勝 |
2010年 | カタールオープン | U21女子シングルスベスト4 |
クウェートオープン | U21女子シングルスベスト4 | |
韓国オープン | U21女子シングルスベスト4 | |
中国オープン | U21女子シングルスベスト4 | |
2011年 | 中国オープン | U21女子シングルス優勝 |
2016年 | ハンガリーオープン | 女子シングルスベスト4 |
ジャパンオープン | 女子シングルスベスト4 | |
スウェーデンオープン | 女子シングルスベスト4 | |
世界選手権クアラルンプール大会 | 女子団体3位 | |
2017年 | 女子ワールドカップ | 女子シングルス3位 |
ドイツオープン | 女子ダブルス準優勝 | |
2018年 | アジアカップ | 女子シングルス4位 |
女子ワールドカップ | 女子シングルス3位 | |
ドイツオープン | 女子シングルスベスト4 | |
2019年 | 香港オープン | 女子シングルスベスト4 |
チームワールドカップ | 女子団体3位 |
使用用具
ラケット:アリレートカーボン特注(バタフライ)
商品情報はありません。
ラバー(表面):ディグニクス09c
ラバー(裏面):テナジー05ハード
鄭怡静(チェンイーチン) プレーの特徴
鄭怡静選手のプレーは、カミソリのように鋭いフォアドライブが最大の特徴です。他にも近年レベルアップしている技術が沢山あるのでより詳しく紹介していきます。
- 最大の特徴!カミソリのように鋭いフォアドライブ!
- 近年大きくレベルアップ!威力が上がったバックドライブ!
- 回転量が多いからこそ分かりにくい!横下回転サーブ!
最大の特徴!カミソリのように鋭いフォアドライブ!
そうです、鄭怡静選手のプレーで最大の特徴とも言えるのが、フォアドライブです。まるでカミソリのように鋭いドライブで相手を打ち抜いていくシーンが度々あります。
またフットワークも良く、コート中を駆け回りフォアドライブを打つ姿はまるで男子選手のような卓球スタイルで、女子卓球の中でいち早く男性的な卓球スタイルを取り入れていた選手と言えます。
身体能力の高さあってのプレーですが、動き方やスイングの仕方等は参考になる部分も多いと思います。是非注目してみましょう。
近年大きくレベルアップ!威力が上がったバックドライブ!
鄭怡静選手は、若くして国際大会に出場しもう10年以上世界のトップに立ち続けています。技術の進化が目まぐるしい卓球界の中でも鄭怡静選手は、安定してトップに立ち続けていますがその要因はバックハンドにあります。
近年の活躍でも、鄭怡静選手のバックドライブの進化は目まぐるしく以前までは、繋ぎ気味でフォアを生かすプレーが多かったのに対し現在はバックドライブを振り抜くシーンも多く見受けられます。
バックドライブを振り抜けるようになった事で元から攻撃力の高いフォアハンドが更に生きる形となり良い成績に繋がっています。まだまだ進化し続ける鄭怡静選手のプレーに注目が集まります。
回転量が多いからこそ分かりにくい!横下回転サーブ!
これだけは忘れないで欲しいのですが、鄭怡静選手はサーブも上手いです。順横回転のサーブが主体で比較的シンプルに見えますが回転量が多いのが特徴的です。
鄭怡静選手は、フォアの回転が掛かったボールを打つ事が得意なのでサーブの回転量が多いと相手のレシーブに回転が残りそれがドライブの回転量に利用できます。
更に一言付け加えると、鄭怡静選手のサーブは回転量が多いからこそ、少し回転の向きを変えただけでレシーブ側を大きく崩す事ができます。回転の向きが変わるといっても少しなのでどの回転のサーブを出されているのか見極めるのが難しいのです。
まとめ:鄭怡静(チェンイーチン)
いかがでしたでしょうか。鄭怡静選手について紹介してきました。鄭怡静とはこんな人物です。
- 台湾のエース!早くから男性的な卓球を取り入れ活躍!
- 東京五輪混合ダブルス優勝候補!実力派プレーでメダルを狙う
- 実は、日本に馴染み深い!トップおとめピンポンズ名古屋でプレー
また、鄭怡静選手のプレーの特徴はこちらです。
- 最大の特徴!カミソリのように鋭いフォアドライブ!
- 近年大きくレベルアップ!威力が上がったバックドライブ!
- 回転量が多いからこそ分かりにくい!横下回転サーブ!
最後に一言付け加えると、鄭怡静選手は14歳から世界デビューしてトップ10入りしたのが20代後半と下積み期間が長かったですが、その分近年は高い実力を発揮しています。東京五輪では出場する3種目どれもメダルが期待されるので注目です。