
日本の混合ダブルスは、東京オリンピックでも金メダルを獲得した事でより注目を浴びるようになった種目です。現在、金メダル獲得の可能性が最も高い種目で選手も力が入っている種目です。
このページでは、2022年全日本選手権の混合ダブルス結果、そして他にも振り返っての総評や活躍した選手の特徴などを紹介していきます。
下記で別の種目の結果についても紹介しています。合わせてチェックしてみてください。
Contents
【2022年全日本選手権】混合ダブルス結果
混合ダブルス入賞者一覧
- 優勝:張本智和・早田ひなペア
- 準優勝:吉村真晴・鈴木李茄ペア
- 3位:宇田幸矢・木原美悠ペア
- 3位:田添健汰・張本美和ペア
混合ダブルス対戦結果
決勝
3 | – | 1 | ||
張本智和 早田ひな (木下グループ) (日本生命) | 12 8 11 11 | – – – – – | 10 11 9 8 | 吉村真晴 鈴木李茄 (愛知ダイハツ) (昭和電工) |
準決勝
2 | – | 3 | ||
田添健汰 張本美和 (木下グループ) (木下アカデミー) | 11 7 11 7 8 | – – – – – | 5 11 8 11 11 | 吉村真晴 鈴木李茄 (愛知ダイハツ) (昭和電工) |
3 | – | 1 | ||
張本智和 早田ひな (木下グループ) (日本生命) | 11 7 8 11 | – – – – – | 5 8 11 9 | 宇田幸矢 木原美悠 (明治大学) (エリートアカデミー) |
【総評】混合ダブルスを振り返って
混合ダブルスを終えてみてあなたの感想はいかがでしたでしょうか。混合ダブルスでは、よりレベルが上がり素晴らしいプレーが増えています。ここからは、全日本選手権の混合ダブルスを振り返っての総評を紹介していきます。
トップ層の強さの秘密!女子選手の攻撃力!
今大会の混合ダブルスでは、東京オリンピックで金メダルを獲得した後の大会という事で注目を浴びていました。どのペアも力を入れており全体的にレベルが上がっていると感じましたが、その中で上位進出するペアは女性の攻撃力の高さが光っていました。
優勝ペアの一人の早田ひな選手は特にその事が顕著に表れた選手の一人で男性に引けを取らない攻撃力を持っています。相手のペアからすると男性二人を相手にしているようなプレッシャーを感じる事でしょう。
また、3位に入賞したペアの一人、張本美和選手も女性ながらレシーブからチキータを織り交ぜていました。このようにこれからの混合ダブルスは女性が繋ぐだけでなく攻める姿勢を持つ事が重要な鍵を握るでしょう。
課題あり、そしてまだまだ伸び代がある種目!
台上技術の幅や女性の攻撃力が上がっていると感じた混合ダブルスの種目ですが、同時にまだまだ課題もあると感じました。
特に大きいのがラリー時の連携です。今回ベスト4に進出したペアの殆どはペアを組んでからの歴が浅く、ラリー時の連携が上手くいかないペアもありました。優勝したペアの一人、張本智和選手はまだシングルスの戦い方でダブルスを戦っている部分もありまだ伸び代があると感じました。
逆に言えば、まだ課題がある中でこれだけの強さを発揮しているので課題を克服していけば更に強くなっていくでしょう。今後の活躍にも益々期待が集まります。
【好プレー解説】ベスト4へ進出した選手の特徴を紹介
今年の全日本選手権も好プレーの連続でそれぞれの選手が光った部分が沢山ありました。ここからは、ベスト4へ進出した選手の特徴を紹介していきます。
チキータとパワーで勝負!張本智和・早田ひなペア

張本智和選手・早田ひな選手ペアは初戦からセットオールで激戦になったりと苦しい立ち上がりでしたが、試合が進むにつれて二人の息も合っていってるよいに感じました。
特に準決勝・決勝では張本智和選手のチキータと早田ひな選手のパワー、そして粘り強さがマッチし勝利に繋げました。誰にも負けない武器がある二人なので自分達の得意な展開に持ち込めば右に出るものは殆どいないでしょう。
ただ、展開がやや単調になりやすいのでその部分は課題となるでしょう。伸び代も十分にあるペアなので今後の活躍にも注目が集まります。
サーブと卒の無いプレーが武器!吉村真晴・鈴木李茄ペア

吉村真晴選手・鈴木李茄選手のペアは、世界選手権の混合ダブルスで優勝経験のある吉村真晴選手がサーブとパワーのある両ハンドで引っ張っていくペアです。また、鈴木李茄選手も卒の無いプレーができるのでより吉村真晴選手が伸び伸びプレーできるのが特徴的です。
吉村真晴選手のアップダウンサーブをしっかりレシーブできる女子選手はおらず、それだけでも大きなアドバンテージを持っていると言えるでしょう。また、入り出したら止まらないドライブを武器に見事決勝進出を果たしました。
テクニックとパワー!宇田幸矢・木原美悠ペア

宇田幸矢選手・木原美悠選手のペアは、木原美悠選手がチャンスメイクし宇田幸矢選手のパワーがあるドライブで決めるのが特徴的なペアです。特に木原美悠選手は表ソフトを貼っており、予測できないプレーもあるので男子選手がやりにくさを感じます。
また、基本は木原美悠選手がチャンスメイクしますが、宇田幸矢選手がレシーブの時はチキータでチャンスメイクし木原美悠選手が決め切るといった第二の刃があるのも強さの秘密でしょう。ポテンシャルが高いペアなので今後も注目です。
若さと巧さが噛み合う!田添健汰・張本美和ペア

田添健汰選手・張本美和選手は、どちらも技術バランスが良く弱点が少ないペアでベスト4までは完璧な試合運びで勝ち上がってきました。張本美和選手は若く勢いがあり、スピードで相手を翻弄し、田添健汰選手は台上技術の巧さと威力あるフォアドライブで得点を重ねていきました。
張本美和選手はまだ中学1年生と幼いながらも実力を発揮して勝ち上がったのは大変素晴らしいです。また、その張本美和選手を引っ張った田添健汰選手のダブルスの巧さもかなり際立っていたので今後も注目を浴びるペアとなるでしょう。
まとめ:2022年全日本選手権混合ダブルス
いかがでしたでしょうか。2022年の全日本選手権混合ダブルスを振り返って、結果や総評、活躍した選手の光ったプレーなどを紹介してきました。
2022年全日本選手権混合ダブルスの結果で言うとチキータとパワーを見せた張本智和選手・早田ひな選手ペアが初優勝し、2位はアップダウンサーブとパワーのある両ハンドを見せた吉村真晴選手・鈴木李茄選手ペア、3位はテクニックとパワーを見せた宇田幸矢選手・木原美悠選手ペアとスピードと巧さを見せた田添健汰選手・張本美和選手ペアが入賞しました。
最後に一言だけ付け加えると、混合ダブルスは東京オリンピックで優勝した事もあり、世界中の注目を集めている種目です。次のオリンピックで日本に再び金メダルをもたらすペアが現れてくれる筈なので今後の活躍にも注目が集まります。