【2022年全日本選手権】男子ダブルスの結果を紹介

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日本の男子ダブルスは、繊細なプレーに加えて派手なプレーも合わさり、進化を重ねている種目です。数年前と比較して一番スタイルが変わってきている種目と言えるでしょう。

このページでは、2022年全日本選手権の男子ダブルス結果、そして他にも振り返っての総評や活躍した選手の特徴などを紹介していきます。

下記で別の種目の結果についても紹介しています。合わせてチェックしてみてください。

【2022年全日本選手権】男子シングルスの結果を紹介

【2022年全日本選手権】女子シングルスの結果を紹介

【2022年全日本選手権】男子ダブルス結果

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男子ダブルス入賞者一覧

優勝:宇田幸矢・戸上隼輔ペア
準優勝:張本智和・森薗政崇ペア
3位:松下海輝・藤村友也ペア
3位:大島祐哉・田添健太ペア

男子ダブルス対戦結果

決勝

23
張本智和
森薗政崇
(木下グループ)
(BOBSON)
11
14
5
6
7




8
12
11
8
11
宇田幸矢
戸上隼輔
(明治大学)

準決勝

23
松下海輝
藤村友也
(日鉄物流)
11
14
5
6
7




9
9
11
8
11
宇田幸矢
戸上隼輔
(明治大学)

【総評】男子ダブルスを振り返って

男子ダブルスを終えてみてあなたの感想はいかがでしたでしょうか。男子ダブルスでは、どんどん攻撃的なスタイルで得点をとるプレーヤーが増えてきていました。ここからは、全日本選手権の男子ダブルスを振り返っての総評を紹介していきます。

皆にチャンスがある!格上選手に勝てる種目

今大会の男子ダブルスでは、特に実業団の中心で活躍している選手が早い段階で敗れたりなど波乱も多くありました。

実業団で活躍する、共和キリンの松平賢二選手・硴塚将人選手ペアが福本卓郎選手・永田悠貴選手ペアに初戦で敗れ、シチズン時計の上村慶哉選手・三部航平選手ペアは松山佳樹選手・野崎蓮選手ペアに敗れています。また、東京アートの上江洲光志選手・坪井勇磨選手ペアは川上尚也選手・手塚大輝選手ペアに敗れています。

上記のようにシングルスで非常に強く、ダブルスでの実績が豊富なペアでも敗れてしまうのがダブルスという種目の難しさと同時に魅力を物語っています。シングルスとは異なり出場した選手は皆ランクに入れるチャンスがある種目です。

どんどん攻撃的に!進化し続ける男子ダブルス

今回の全日本選手権の男子ダブルスでは、どんどん攻撃的に変わりつつある事を改めて感じさせる内容でした。トップだけではなく、1回戦や2回戦から当たり前にチキータが出てレシーブから攻めるというのは当たり前になっています。

台上技術のレベルは全体的に上がっており、そんな要因から実績あるペアや実力者ペアが早くも敗れる事に繋がったのではないかと思います。

男子ダブルスで上位入賞しているペアは、チキータを狙って強い球でカウンターする技術のレベルが高かったです。これからは必須になってくるでしょう。ただ、その中でストップをメインに使って相手にミスさせるペアもいました。

今後は、ベテランで技を駆使して相手をミスさせる工夫をするペアもいれば、若さでどんどん勢いを持って戦うペアもいるといったようにペアの幅も広がっていく事でしょう。

【好プレー解説】ベスト4へ進出した選手の特徴を紹介

今年の全日本選手権も好プレーの連続でそれぞれの選手が光った部分が沢山ありました。ここからは、ベスト4へ進出した選手の特徴を紹介していきます。

入り始めたら止められない!宇田幸矢・戸上隼輔ペア

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まず、最初に紹介させて頂くのは優勝した宇田幸矢選手・戸上隼輔選手ペアです。このペアの特徴は、粗さはありますが、攻撃の質が高く一度リズムを掴んで攻撃が入り始めると止めることができない攻撃力の高さを誇ります。

特に両選手ともチキータのスピードが速く、一度チャンスとみれば猛攻を仕掛けあっという間にゲームを決めてしまう力があります。相手になるペアはずっと攻撃されるプレッシャーに耐えながらの試合となるため非常に戦いにくい事でしょう。

今回の全日本選手権の準決勝と決勝は、相手ペアがミスを誘ったプレーをしたためミスが出てどちらの試合もセットカウント0-2と非常に苦しい立ち上がりでしたが、その中でも自分達の攻撃のスタイルを曲げずに貫いたのは自分たちの攻撃力に自信を持っていたためでしょう。

まだまだ、粗さもありますが、力を発揮した時には世界の強豪ペア相手でも打ち破る力を持っているペアなので今後の活躍にも注目が集まります。

世界トップの技術と巧さが噛み合う!張本智和・森薗政崇ペア

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張本智和選手・森薗政崇選手のペアは、お互いチキータが上手く、先手を取る力があり、そこに加えて森薗政崇選手のダブルスの巧さで引っ張り、張本智和選手の良い部分を引き出していくのが特徴的なペアです。

今大会では、苦戦も多く決勝に行くまでにセットオールで負けそうな試合が多数ある中でしっかり勝ち上がってきたのは流石です。ただ、張本智和選手の技術力は高いですが、まだシングルスの戦い方でダブルスをやっているような形なので少しミスが目立ってしまうシーンがありました。

そのダブルスに慣れない張本智和選手をダブルスのスペシャリストである森薗政崇選手が引っ張っており、試合中では得意のチキータばかりではなく、ストップも多く使っているのが印象的でした。逆に言えば、まだ張本智和選手がダブルスに慣れていない中でこれだけの実績を残しているので更に経験を積んで噛み合っていけばもっと強いペアになる事でしょう。

社会人らしい上手さが光る!藤村友也・松下海輝ペア

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藤村友也選手・松下海輝選手ペアは、ベスト4に進出したペアの中では唯一実業団のペアです。全日本社会人でも入賞している実力を見せ、今回の全日本選手権でも見事実力を発揮しました。

藤村友也選手・松下海輝選手ペアの特徴は、上手さと泥臭さのあるプレーです。サーブや台上技術が上手く相手の強打を封じながら何本も球を返球し続ける泥臭いプレーで相手の調子を上げさせない戦い方ができます。

準決勝で、宇田幸矢選手・戸上隼輔選手ペアと対戦した時もこの特徴が光っておりゲームを先行しました。若い選手の多くが、速い卓球を求める中、敢えてペースダウンできるペアは中々おらず非常に強いペアと言えるでしょう。

まとめ:2022年全日本選手権男子ダブルス

いかがでしたでしょうか。2022年の全日本選手権男子ダブルスを振り返って、結果や総評、活躍した選手の光ったプレーなどを紹介してきました。

2022年全日本選手権男子ダブルスの結果で言うと超攻撃的なプレーを見せた宇田幸矢選手・戸上隼輔選手ペアが初優勝し、2位は技術力の高さとダブルスの上手さを見せた張本智和選手・森薗政崇選手ペア、3位は粘り強い卓球を見せた藤村友也選手・松下海輝選手ペアと残念ながら棄権になってしまった田添健太選手・大島祐哉選手ペアが入賞しました。

最後に一言だけ付け加えると、2022年の全日本選手権男子ダブルスでは、進化したダブルスが沢山ありました。その中で昔ながらの技術を使いながら上手さを見せるチームもあって非常に見応えがありました。今回活躍したペアは国際大会でも活躍できる力があるので注目です。

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