吉村和弘選手は、バックハンドを得意としたプロ選手の一人で世界選手権の代表として戦った経験もあります。また、リオ五輪代表の吉村真晴選手の実弟であり、兄弟揃って世界で活躍する選手でもあります。
そんな吉村和弘選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
吉村和弘とは
吉村和弘とは、バックドライブを得意としており、リオ五輪の吉村真晴選手を兄に持つ卓球プレーヤーです。爆発力には定評があり、実力を発揮した時には世界トップ10にも勝利する程の実力を持ちます。
- バックハンドは世界トップレベル！爆発したら世界TOP10級の力を発揮
- 兄はリオ五輪代表の吉村真晴選手！兄弟で日本代表を狙う
- ここだけの話、奇抜な髪型も話題！大会毎に変わるユニークなヘアスタイル
バックハンドは世界トップレベル！爆発したら世界TOP10級の力を発揮
そうです、吉村和弘選手と言えば、日本人離れした威力を放つバックハンドが特徴的です。
現代では、バックハンドを主流とした選手も多くなってきましたが、その現代的卓球スタイルをいち早く取り入れ使っていた選手です。
爆発した時の実力は世界のTOP10級の実力を発揮し、林高遠選手(中国)、世界選手権銅メダリストの李尚洙選手(韓国)を倒した経験も持ちます。
以前までは波が多かったですが、近年では安定的なプレーを見せており今後益々活躍が期待される選手です。
兄はリオ五輪代表の吉村真晴選手！兄弟で日本代表を狙う
実は、リオ五輪代表の吉村真晴選手は吉村和弘選手の実兄です。
日本卓球界では兄弟ともに活躍しており、2019年の世界選手権ブタペスト大会では、和弘選手がシングルス、真晴選手が混合ダブルスと両者日本代表として戦いました。
また、仲も良いそうで2021年のシーズンは同じ所属の琉球アスティーダで共にTリーグを戦いチームを日本一に導きました。
兄の真晴選手、和弘選手共にまだまだ実力を伸ばしているので双方の活躍も見過ごす事はできません。
ここだけの話、奇抜な髪型も話題！大会毎に変わるユニークなヘアスタイル
ここだけの話ですが、吉村和弘選手の大会毎に変わる髪型も度々話題になります。
2017年の全日本選手権では横を刈り上げた奇抜なスタイルで、そのまま決勝戦まで勝ち上がった事から話題にもなりました。
2021年のTリーグのファイナルでは、金メダルにかけて前髪を金髪にしていたというエピソードもあります。
力を入れた試合では、髪型も気合入っているので、今後もプレーだけではなく、髪型にも注目です。
吉村和弘 プロフィール
| 戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
| 年齢 | 24歳 |
| 生年月日 | 1996年7月28日 |
| 身長 | 175cm |
| 体重 | 64kg |
エピソード
- 厳しい家庭で育った幼少期時代！小学生離れした実力でホープス準優勝に
- 名門青森山田中学に進むも伸び悩み兄の母校野田学園へ！転校後覚醒し一気にブレイク！
- 全日本ジュニアを優勝し期待されるもインターハイは予選落ち！挫折を抱えたまま大学へ進学
- 強敵を倒し香港オープン優勝！兄と共に世界選手権代表へ！Tリーグにも参戦し腕を磨く
厳しい家庭で育った幼少期時代！小学生離れした実力でホープス準優勝に
吉村和弘選手は茨城県那珂郡東海村で生まれ、兄の真晴選手と共に父が運営する東海クラブで腕を磨いてきました。
父親はとても厳しく泣きながら練習する事も多かったそうですが、その環境での努力が身を結び地域では最早敵なしと言える程の実力をつけていました。
また、全日本選手権ホープス(5,6年生)の部でも準優勝を果たし、丹羽孝希選手や水谷隼選手を輩出した名門青森山田中学に進学する事になります。
名門青森山田中学に進むも伸び悩み兄の母校野田学園へ！転校後覚醒し一気にブレイク！
名門の青森山田中学に進学した吉村和弘選手は、2年生で全中ベスト8、3年生でベスト4と結果を残していきます。
しかし、自身のスタイルと合わなかった事から中学3年生時に兄真晴選手の母校である野田学園中学に転校し高校からは野田学園で試合に出場する事になります。
信じられないという程に、転校後は一変、それまでの安定的な卓球スタイルから超攻撃的なスタイルに変わり1年目からインターハイでチームを決勝まで導く活躍をします。
また、1年時の全日本選手権ジュニアの部でも3位入賞と一気に力を伸ばして行く事になるのでした。
全日本ジュニアを優勝し期待されるもインターハイは予選落ち！挫折を抱えたまま大学へ進学
野田学園に転入した超攻撃的なスタイルになった吉村和弘選手はその後も更に力を伸ばしていき2年目の時には全日本選手権ジュニアの部で優勝を果たします。
高校生チャンピオンの称号を得て、インターハイに挑む筈だった吉村和弘選手ですがここで大きな挫折を味わいます。
インターハイの山口県予選でシングルス敗戦してしまい本戦出場が叶わない結果となってしまったのです。
迎えた本戦の団体戦にエースとして出場するも、団体戦も準々決勝敗戦と高校生活の中では最悪の形でインターハイを終える事になってしまいます。
そして、挫折を抱えたまま兄真晴選手が在籍する愛知工業大学に進学する事になります。
強敵を倒し香港オープン優勝！兄と共に世界選手権代表へ！Tリーグにも参戦し腕を磨く
ぽっかりと穴が空いてしまったかのような吉村和弘選手でしたが、愛知工業大学でプレーする中でも着実に力をつけていきました。
大学2年時に出場した全日本選手権はシングルス、ダブルス共に決勝進出を果たしています。
そして大学3年時には大きくブレイクし、出場した香港オープンでは、李尚洙選手、林鐘勲選手、趙勝敏選手など韓国の有望な格上選手を一掃しました。
また、信じられませんが、直後のオーストリアオープンでも当時世界ランキング4位の林高遠選手を倒します。
その結果、実力を認められ2019年の世界選手権ブタペスト大会への代表権を獲得します。また、直前で張本智和選手が故障したことにより急遽吉村真晴選手も混合ダブルスの代表権を獲得したのです。
吉村兄弟にとっては初めての兄弟揃った世界選手権でした。本戦では、和弘選手は2回戦進出、真晴選手は決勝まで進出を果たしています。
最後に一言だけ付け加えると和弘選手、真晴選手共にTリーグへ参戦し力を磨いています。2021年のシーズンでは二人揃って琉球アスティーダを日本一に導きました。
今後も兄弟揃っての活躍が期待できるので目が離せません。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング42位（4月28日時点）
成績
| 2008年 | 全日本選手権 | ホープスの部準優勝 |
| 20010年 | 全国中学卓球大会 | シングルスベスト8 |
| 2011年 | 全国中学卓球大会 | シングルスベスト4 |
| 2012年 | インターハイ | シングルスベスト16 団体準優勝 |
| 2013年 | 全日本選手権 | ジュニアの部3位 |
| インターハイ | シングルスベスト8 団体3位 | |
| 2014年 | 全日本選手権 | ジュニアの部優勝 |
| 2017年 | 全日本選手権 | シングルス準優勝 ダブルス準優勝 |
| 2018年 | ビッグトーナメント | シングルス優勝 |
| 全日本大学総合選手権 | シングルス準優勝 | |
| 香港オープン | シングルス優勝 | |
| 2019年 | 全日本学生選抜選手権 | シングルス優勝 |
| 世界選手権ブタペスト大会 | シングルス出場 |
使用用具
ラケット：ZX-GEAR OUT
ラバー（表面・裏面）：V>15 Extra
SNS及び公式サイト
公式サイト
吉村和弘 プレーの特徴
吉村和弘選手のプレーは、一言で言うとバックハンドを得意とした卓球スタイルです。周囲がまだバックハンドを取り入れる前からいち早く取り入れており優位性を持ち活躍しています。
- チキータからのバックハンドは世界トップレベル！安定感と威力を持ち合わせる
- 威力だけでじゃない、安定も！丁寧で自由自在なフォア側の台上技術！
- わざと攻めさせる！？相手の後の先を突く、フォアハンドカウンター
チキータからのバックハンドは世界トップレベル！安定感と威力を持ち合わせる
そうです、吉村和弘選手のプレー最大の特徴はチキータレシーブからのバックハンド攻撃です。
昔は威力重視で粗さもありましたが、近年では、安定感も増しより強力なバックハンドになっています。
ここで一言付け加えると、吉村和弘選手のバックドライブが他の選手に比べて最も優れているところはどの場所からでも威力ある球を打てる事です。
殆どの選手は台から離れてしまうと威力のある球を打つ事ができず、繋ぐかミスしてしまいますが、吉村和弘選手の場合はどの場所からでも強打を打つ事ができるのです。
威力だけでじゃない、安定も！丁寧で自由自在なフォア側の台上技術！
吉村和弘選手がパワーだけの選手だと思っていたら大間違いです。
吉村和弘選手は、台上技術、特にフォア前が非常に丁寧で安定感があります。そのため、相手がチキータを避けてフォア側に球を集中させたとしても崩れる事なくプレーできるのです。
また、他では話しませんが、フォア前の技術には工夫も詰め込まれています。その工夫はタイミングの変化です。タイミングを変える事で相手のリズムを崩しているのです。
わざと攻めさせる！？相手の後の先を突く、フォアハンドカウンター
これだけは忘れないでください、吉村和弘選手はバックドライブのレベルが高いのは勿論ですがフォアハンドのレベルも非常に高いです。
特にフォアハンドカウンターのレベルが高く、そのためわざと相手に攻めさせてからの攻撃も得意としています。
カウンターは他の技術と比べても難易度が高く、相手に先に攻めさせると防戦一方になるリスクもあります。
だからこそ、カウンターできる吉村和弘選手はプレーの幅も広く、活躍に繋がっています。
まとめ：吉村和弘
いかがでしたでしょうか。吉村和弘選手について紹介してきました。吉村和弘とはこんな人物です。
- バックハンドは世界トップレベル！爆発したら世界TOP10級の力を発揮
- 兄はリオ五輪代表の吉村真晴選手！兄弟で日本代表を狙う
- ここだけの話、奇抜な髪型も話題！大会毎に変わるユニークなヘアスタイル
また、吉村和弘選手のプレーの特徴はこちらです。
- チキータからのバックハンドは世界トップレベル！安定感と威力を持ち合わせる
- 威力だけでじゃない、安定も！丁寧で自由自在なフォア側の台上技術！
- わざと攻めさせる！？相手の後の先を突く、フォアハンドカウンター
最後に一言だけ付け加えると、吉村和弘選手はこれから卓球選手としては更に脂がのっていく選手です。Tリーグや世界選手権など活躍の場が広がると思いますので今後も活躍を期待していきましょう。
