鄭栄植(チョンヨンシク)選手は、韓国の代表選手の一人で度々中国選手を追い詰める事から世界で注目されています。バックハンドのプレーを得意としており、一時は世界ランキングもトップ10入りを果たしており実力があります。
そんな鄭栄植選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
鄭栄植(チョンヨンシク)とは
鄭栄植とは、対中国選手に強みを持った韓国の代表選手です。世界トップ級のバックハンドを武器としており、整った容姿やファンサービスに優れている事からファンの人気も厚い選手です。和名だと「チョンヨンシク」、英語だと「Jeoung Young sik」と表記されます。
- 対中国選手に圧倒的強い!何度も追い詰め時には勝利する事も!
- すごい、バックは世界トップ級!高速バックハンドプレーが持ち味!
- 正に完璧!?イケメン、そしてファンサービスにも優れた選手!
対中国選手に圧倒的強い!何度も追い詰め時には勝利する事も!
そうです、鄭栄植選手は、卓球王国の中国選手に対して相性が良い選手で何度も何度も追い詰めてきました。他の選手が高い技術力とフィジカルに押されてしまうのに対して鄭栄植選手は全く引けを取りません。押されてしまうのに対して鄭栄植選手は全く引けを取りません。
リオ五輪では、シングルスで圧倒的な力を示し優勝した馬龍選手(中国)が最も苦しかった試合として鄭栄植選手の事を挙げています。同じくリオ五輪の団体では、シングルス銀メダリストの張継科選手(中国)を2-3とあと一歩まで追い詰めています。
中国選手との試合でも殆どが競り合いになる鄭栄植選手ですが、時には勝利する事もあります。韓国オープンでは、樊振東選手(中国)に勝利しており、その後の馬龍選手との対戦でも3-4と追い詰めました。
中国選手が必ずと言っていい殆ど苦しめられる選手なのでかなり警戒されています。今後も中国人選手相手にも引けを取らず活躍してくれるでしょう。
すごい、バックは世界トップ級!高速バックハンドプレーが持ち味!
すごい事に鄭栄植選手はバックハンドのプレーに長けており、世界トップ級の技術力があります。韓国の長い歴史の中でも一番上手いと言われているそうです。
特徴としては、高速のバックハンドが持ち味で特に相手の球を利用するカウンターに長けています。ミスが少なく何本でも連打する事ができるためパターンに持ち込んだ時に恐ろしく強いです。
更にバックハンドのカウンターに加え、相手がバックから逃げてフォアに来た時にしっかり決め切る力があるため、ラリーになった時の卓球は完成されているような精度を誇ります。
正に完璧!?イケメン、そしてファンサービスにも優れた選手!
鄭栄植選手は、その顔立ちからイケメン選手としても話題で卓球ファンの間では度々話題になっています。
愛嬌の良い顔立ちからファンからも親しまれやすくTT彩たまの一員としてTリーグでプレーしていた時は日本のファンからも絶大な人気がありました。
また、ファンサービスにも優れた選手で、卓球選手の間でも評判が良く人気に繋がっています。兵役によってTリーグからは離れてしまいましたが、また戻ってくる事があれば日本のファンにとっても喜ばしい事なので楽しみですね。
鄭栄植(チョンヨンシク) プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 29歳 |
生年月日 | 1992年1月20日 |
身長 | 180cm |
エピソード
- チキータを武器に大ブレイク!10代で世界選手権メダル獲得!
- 主力が引退し韓国のエースへ!重圧から敗戦する事も!
- リオ五輪で大活躍!一躍中国選手から最も警戒される選手へ
- TT彩たまに加入しTリーグ参戦!兵役で一時離れるも実力を磨く!
チキータを武器に大ブレイク!10代で世界選手権メダル獲得!
鄭栄植選手が最初に世界で注目を浴びるやうになったのは2011年の世界選手権ロッテルダム大会です。
その大会では、金珉鉐選手とペアを組みダブルスに出場しました。鄭栄植選手にとって世界選手権個人は初出場ですが、10代という若さの中大ブレイクを果たします。
当時は、ダブルスは右と左のペアが有利とされている中、鄭栄植選手は右利き同士のペアで出場し殆ど使う選手がいなかったチキータを軸に戦い前回大会銅メダリストの水谷隼選手、岸川聖也選手ペアを破り勝ち上がります。
その最先端の卓球スタイルで一気に勝ち上がった事から一気に注目を浴びた存在となりました。
主力が引退し韓国のエースへ!重圧から敗戦する事も!
鄭栄植選手は、その後も順当に成長を重ね韓国の主軸として成長していくことになります。ですが、それと同時期に韓国を長く引っ張ってきた2大エースの柳承敏選手と呉尚垠選手が引退してしまいます。
そして、2014年の世界選手権東京大会ではエースがいなくなって初めての団体戦でした。そして、鄭栄植選手がエースとしての役割を果たさなければならない立場になってしまいます。
そんな中で迎えた世界選手権東京大会は、韓国にとって苦いものとなってしまいました。世界では表彰台に登る事が多かった韓国ですが、この大会では台湾に敗戦しメダル獲得を逃してしまいます。
鄭栄植選手もエースとしての重圧からか台湾戦では敗戦を喫してしまいます。若くして背負うにはあまりにも大きなものだった事が分かります。
リオ五輪で大活躍!一躍中国選手から最も警戒される選手へ
一度は挫折を味わった鄭栄植選手ですが、めげる事なく経験を積んでいき韓国代表のエースとして実力を伸ばしていきます。
2015年の世界選手権蘇州大会では、敗戦するも大会でベスト8に進出した水谷隼選手に対しあと1点で勝利できるところまで追い詰めました。
そして、脂がのった中で迎えたリオ五輪で鄭栄植選手は大きくブレイクします。大会では、シングルスから行われ調整も十分な馬龍選手(中国)が万全の状態でしたが鄭栄植選手はかなり追い詰めます。
ずっと主導権を握った試合で、セットカウント2-3の10-4リードでセットオールになる事を誰もが想像しましたがまさかの逆転負けを喫します。かなり悔しい思いをしますが大会終了後には馬龍選手が最も苦しんだ試合に挙げました。
団体戦では、シングルス銀メダリストの張継科選手をあと一歩まで追い詰め正に韓国のエースとして申し分ない活躍を見せるのでした。
TT彩たまに加入しTリーグ参戦!兵役で一時離れるも実力を磨く!
2018年から始まったTリーグの開催に合わせて実力のあった鄭栄植選手はTT彩たまからオファーを受けプレーする事になります。
その卓球スタイル、容姿、ファンサービスどれをとっても非常に素晴らしい選手で日本の卓球ファンを多く惹きつけました。
2ndシーズンまでTリーグでプレーをしましたが、兵役を機に日本からは離れる事になってしまいます。
現在は、また国際大会での活躍を再開し、中国選手を更に追い詰めるような成果を出しています。今後はまた、日本でもプレーする事があるので動向に注目です。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング13位(6月9日時点)
成績
2010年 | 世界選手権モスクワ大会 | 団体3位 |
2011年 | 世界選手権ロッテルダム大会 | ダブルス3位(金珉鉐ペア) |
2012年 | 世界選手権ドルトムント大会 | 団体3位 |
2016年 | 世界選手権クアラルンプール大会 | 団体3位 |
2017年 | 世界選手権デュッセルドルフ大会 | ダブルス3位(李尚洙ペア) |
2018年 | 世界選手権ハルムスタッド大会 | 団体3位 |
使用用具
ラケット:アイスクリームAZX
ラバー(表面):テナジー05
ラバー(裏面):オメガVIIツアー
鄭栄植(チョンヨンシク) プレーの特徴
鄭栄植選手のプレーは、世界トップ級のバックハンドカウンターが最大の武器です。そのカウンターを軸に戦うために様々な工夫が詰め込まれています。ここからは、鄭栄植選手のプレーの特徴を紹介します。
- 世界トップ級!高速バックハンドととどめをさすフォアカウンター
- 中国選手と渡り合える理由はこれ!カウンターに繋げるためのブロック
- シングルス、ダブルス問わずに活躍できる!卒のない台上プレー
世界トップ級!高速バックハンドととどめをさすフォアカウンター
そうです、鄭栄植選手のプレー最大の特徴と言えば高速のバックハンドとバックで相手を崩した後に決め切るフォアカウンターです。
鄭栄植選手の卓球は、この両ハンドのカウンターが最大の持ち味であり、この展開に持ち込む事が意識されています。それ程に強みを持っているパターンで、上手く土俵に持ち込めば中国選手ですら脅かす存在になります。
ここだけの話、以前まではバック側に攻められた時にブロックをするのが主流でしたがバックハンドでもカウンターをして攻めるような卓球スタイルを最初に武器にしたのも鄭栄植選手です。
中国選手と渡り合える理由はこれ!カウンターに繋げるためのブロック
鄭栄植選手は、卓球王国の中国選手を脅かす事が多いですが、その要因はブロックにあります。
中国選手はミスが少なくその上ドライブに威力があるため、大抵は一度攻められたら殆ど点数を取れずに一気に離されてしまいます。
しかし、鄭栄植選手の場合は、無理して全てカウンターする訳ではなく状況によってブロックを混ぜ安定的なプレーも取り入れる事ができるためミスが少なくなり点差がつきません。
また、ブロックした後もチャンスを見つけたらカウンターに移れるので卓球スタイルにもマッチしています。
シングルス、ダブルス問わずに活躍できる!卒のない台上プレー
鄭栄植選手は、シングルスだけではなくダブルスにも定評がありますがどちらも活躍できる要因は卒のない台上プレーにあります。
あまり目立たないかもしれませんが鄭栄植選手の台上プレーは非常に丁寧で凡ミスが少なくそして相手に強打されないレシーブを徹底的にできています。
そのため、得意なラリーに持ち込む事ができて結果に繋がっています。また、チキータも得意としており、ダブルスでもいち早く取り入れたため世界選手権でも活躍しメダルを獲得しています。
まとめ:鄭栄植
いかがでしたでしょうか。鄭栄植選手について紹介しました。鄭栄植とはこんな人物です。
- 対中国選手に圧倒的強い!何度も追い詰め時には勝利する事も!
- すごい、バックは世界トップ級!高速バックハンドプレーが持ち味!
- 正に完璧!?イケメン、そしてファンサービスにも優れた選手!
また、鄭栄植選手のプレーの特徴はこちらです。
- 世界トップ級!高速バックハンドととどめをさすフォアカウンター
- 中国選手と渡り合える理由はこれ!カウンターに繋げるためのブロック
- シングルス、ダブルス問わずに活躍できる!卒のない台上プレー
最後に一言だけ付け加えると、鄭栄植選手は、ベテランの域に差し掛かりつつありますが、未だその両ハンド攻撃は健在です。まだまだ、現役としてプレーできる選手なので今後の活躍にも期待です。