橋本帆乃香選手は、佐藤瞳選手と並び日本を代表するカットマンの一人で、シングルス、ダブルス共に世界で活躍する選手です。世界ランキングは最高13位まで登り詰め、世界選手権ブタペスト大会のダブルスでは銅メダルを獲得しています。
そんな橋本帆乃香選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
橋本帆乃香とは
橋本帆乃香とは、日本を代表するカットマンの一人でシングルス、ダブルス共に活躍する選手です。強烈な回転のサーブからの変化の激しいカットが持ち味の選手です。
- 美しいフォームのカットが特徴！回転の変化で相手を惑わす
- シングルスだけではなくダブルスも活躍！世界選手権ブタペスト大会銅メダリスト
- 男子選手の球でもお構いなし！張本智和選手の練習相手も務める
美しいフォームのカットが特徴！回転の変化で相手を惑わす
そうです、橋本帆乃香選手と言えば美しいフォームのカットが特徴的です。
近年では、カットマンも独創的なスタイルが増える中橋本帆乃香選手のカットはまるでお手本というようなスタイルです。
実力も十分に高く、中国選手を苦戦させる程の力を持ち世界ランキングは過去に最高13位まで上り詰めています。
日本人選手は層が厚いため、中々注目を浴びる機会は少ないですがとても実力のある選手です。
シングルスだけではなくダブルスも活躍！世界選手権ブタペスト大会銅メダリスト
橋本帆乃香選手はシングルスでも世界ランキング過去最高13位と高い実力を持ちますが、ダブルスでは更に活躍をしています。
同じカットマンの佐藤瞳選手とのペアのダブルスでは、オーストラリアオープン、ベラルーシオープン、オーストリアオープンと立て続けに優勝した実績を持ちます。
更に、もう一つ付け加えると、世界選手権ブタペスト大会では準決勝で伊藤美誠選手、早田ひな選手のペアに破れるも銅メダルを獲得しています。
世界でも数少ないカットマンダブルスで活躍する選手なので今後もファンを惹きつける事でしょう。
男子選手の球でもお構いなし！張本智和選手の練習相手も務める
実は、橋本帆乃香選手には一部話題になった動画があります。
世界選手権ブタペスト大会の練習動画で、張本智和選手のカットマン対策として橋本帆乃香選手が練習相手を務めている動画です。
動画を観る前は、男子のトップである張本智和選手の球を全然拾えないのでは無いかと思った方も多いかもしれません。
しかし、信じられない事に橋本帆乃香選手は強烈なボールを何度も返球しており、張本智和選手が切れたカットを持ち上げきれずにネットミスするシーンもありました。
このような予想外の光景に、改めて橋本帆乃香選手の凄さを知った方も多いと思います。男子でもお構いなしかのように拾えるからこそ世界で活躍できるのだと改めて示した動画でした。
橋本帆乃香 プロフィール
| 戦型 | 右シェーク裏粒カット主戦型 |
| 年齢 | 22歳 |
| 生年月日 | 1998年7月5日 |
| 身長 | 169cm |
エピソード
- 実家は祖父の代から続く卓球ショップ！名門四天王寺に進学し実力を伸ばす！
- 高校進学し実力が開花するも準優勝止まりに苦しむ！高校3年目の全日本選手権はベスト4進出！
- プロになり更に飛躍！ダブルスで活躍し世界選手権銅メダル獲得！近年ではシングルスの活躍も
実家は祖父の代から続く卓球ショップ！名門四天王寺に進学し実力を伸ばす！
橋本帆乃香選手の実家は祖父の代から続く卓球ショップ卓伸スポーツです。5歳から小学6年生までは祖父の教えで実力を磨きました。
そして、中学生になると名門の四天王寺羽曳丘中学へ進学しミキハウスJSCで力を磨きます。
名門クラブ、名門中学校で力を磨いた橋本帆乃香選手でしたが、同世代に浜本由惟選手、一つ下に加藤美優選手、更に下に伊藤美誠選手を筆頭とする2000年世代がいたとても強い世代であったため中々目立った活躍をする事はできませんでした。
高校進学し実力が開花するも準優勝止まりに苦しむ！高校3年目の全日本選手権はベスト4進出！
同世代や下の世代の強さに苦しんできた橋本帆乃香選手でしたが、高校に進学すると今まで積み上げてきた努力が開花していきます。
高校2年時に出場したインターハイはシングルス準優勝、そして全日本選手権ジュニアの部でも準優勝と一気に全国でのシングルスの活躍も目立つようになります。
ですが、3年目のインターハイでも決勝で当時1年生の早田ひな選手に敗北し、準優勝と中々タイトルを取れずに苦しみます。
そんな逆境の精神で迎えた全日本選手権一般の部では力を発揮し優勝ではないもものベスト4に進出しました。
高校生のカットマンがベスト4に進出するのは、なんと、30年ぶりと言う事で実績のすごさが分かります。
プロになり更に飛躍！ダブルスで活躍し世界選手権銅メダル獲得！近年ではシングルスの活躍も
高校を卒業した橋本帆乃香選手は、ミキハウスに入社し力を磨いています。
プロになった橋本帆乃香選手は更に飛躍していく事になります。プロになった年には世界ランキング過去最高の13位にまで上り詰めています。
プロになった直後に行われたアジア選手権では、同じカットマンの佐藤瞳選手とのダブルスで銅メダルを獲得しています。
その後も、実績を積み重ね2019年の世界選手権ブタペスト大会のダブルス代表にも選出されています。本戦では、世界選手権初出場ながら力を発揮し銅メダルという偉業を成し遂げています。
近年では、ダブルスだけではなくシングルスも活躍するようになり、ワールドツアーでは度々中国人選手を倒す活躍もしています。
まだまだ年齢も若く、これからの活躍が期待できる選手です。これからの動向も目が離せません。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング36位(5月5日時点)
成績
| 2015年 | 東京選手権 | ジュニアの部優勝 |
| インターハイ | シングルス準優勝 団体優勝 ダブルス優勝（塩見紗希ペア） | |
| 2016年 | 全日本選手権 | ジュニアの部準優勝 |
| 大阪国際大会 | シングルス準優勝 | |
| クウェートオープン | U-21シングルス準優勝 | |
| オーストラリアオープン | ダブルス優勝(佐藤瞳ペア) | |
| インターハイ | シングルス準優勝 団体優勝 ダブルス優勝（塩見紗希ペア） | |
| ベラルーシオープン | ダブルス優勝(佐藤瞳ペア) | |
| オーストリアオープン | ダブルス優勝(佐藤瞳ペア) | |
| 2017年 | 全日本選手権 | 一般シングルスベスト4 |
| ベラルーシオープン | シングルス準優勝 | |
| タイオープン | シングルス準優勝 ダブルス優勝(佐藤瞳ペア) | |
| アジア選手権 | ダブルス3位(佐藤瞳ペア) | |
| クロアチアオープン | シングルス優勝 ダブルス優勝(佐藤瞳ペア) | |
| 2018年 | ジャパントップ12 | シングルス準優勝 |
| ポーランドオープン | シングルス準優勝 | |
| タイオープン | シングルス準優勝 | |
| オーストラリアオープン | ダブルス準優勝(佐藤瞳ペア) | |
| 2019年 | ポルトガルオープン | シングルス準優勝 |
| 世界選手権ブタペスト大会 | ダブルス3位(佐藤瞳ペア) | |
| クロアチアオープン | ダブルス準優勝(佐藤瞳ペア) |
使用用具
剛力男子
25,410円
超重量ラケットに！両面裏ソフトラバーを貼る事を設計
剛力男子は、剛力シリーズの中でも特徴的で攻撃力に特化したラケットです。両面に裏ソフトラバーを貼る事を想定されたラケットでスピードの性能にも優れています。
| 重量 | 105±g |
|---|---|
| サイズ | ブレード：160×154mm グリップ：FL 100×24mm |
| 合板構成 | 7枚、木材 |
世界チャンピオンが使用！回転、スピードとプロフェッショナルなラバー
狂飆3国狂ブルーは、青いスポンジが特徴的な粘着性ラバーです。世界チャンピオンも使用しているラバーで中国選手が主に使用しています。粘着性ラバーですが、ブルースポンジで弾みにも優れているのでスピードも出す事ができる正にプロフェッショナルと言えるラバーです。
| スポンジ硬度 | 42.5 |
|---|---|
| スピード | 14.75 |
| スピン | 15 |
| ラバー色 | 黒 |
| スポンジ厚さ | 特厚 |
粒高に近い表ソフト！操作性に優れた変化ラバー
Nittakuのドナックルは、粒高の形状に近い表ソフトラバーです。変化量が多く相手のミスを誘えるのは勿論ですが、コントロール力にも優れているので扱い易いラバーです。
| スポンジ硬度 | 32.5° |
|---|---|
| スピン | 6.00 |
| スピード | 7.50 |
| 変化 | 11.75 |
公式サイト
橋本帆乃香 プレーの特徴
橋本帆乃香選手のプレーは一言で言うと、回転量の多いサーブから変化の大きいカットで相手を惑わしていく卓球スタイルです。カットは守りの戦型ですが、積極的に変化を入れていれて得点を狙うのが特徴的です。
そんな橋本帆乃香選手のプレーの中でも特に光ったプレーを紹介していきます。下記のページで橋本帆乃香選手の試合動画を解説していますので合わせて確認してみましょう。
【試合動画解説】早田ひなVS橋本帆乃香を紹介《2022全日本選手権》
- 最大の特徴！回転量の多いサーブからの変化で惑わすカット
- 思わずびっくり！甘い球は一切見逃さない両ハンドのスマッシュ攻撃
- 実はここがすごい！縦回転、横回転を変幻自在に使い分けるツッツキ
最大の特徴！回転量の多いサーブからの変化で惑わすカット
そうです、橋本帆乃香選手の最大の特徴とも言えるのは回転量の多いサーブからの変幻自在のカットです。
回転量が多いサーブによって相手のレシーブも回転が残ります。その回転を利用しながらカットに繋げていくので相手は変化に惑わされながら試合する事になるのです。
また、一言付け加えると、橋本帆乃香選手のカットは相手を更に惑わす工夫があります。それは、時折わざと台の下でカットする事です。
橋本帆乃香選手は切ったカットとナックルカットを混ぜますが、台の下で相手に見えないようにカットする事で相手は回転を読むことができずミスしてしまうのです。
思わずびっくり！甘い球は一切見逃さない両ハンドのスマッシュ攻撃
相手選手が思わずびっくりしてしまうようなスマッシュ攻撃ができるのも橋本帆乃香選手の特徴です。
カットをしていて台から距離があったとしても一瞬で距離を詰めてスマッシュ攻撃に転じるので相手は予想外の攻撃に反応できない事も度々あります。
これだけは忘れないで欲しいのですが、橋本帆乃香選手はフォアだけではなくバックプッシュも得意で反転させながら飛び込み攻撃をする事もできます。
このようにチャンスを一切見逃さない姿勢は相手に与えるプレッシャーも多く、よりミスを誘います。
実はここがすごい！縦回転、横回転を変幻自在に使い分けるツッツキ
橋本帆乃香選手は、カット、そして攻撃がすごいのは誰の目から見ても明らかですか、実はツッツキもとても上手です。
シンプルな縦回転のツッツキもあれば、横回転を混ぜたツッツキもあるので相手も思ったように打つ事ができません。
また、鋭いというよりはわざと緩やかなボールにしているのも工夫を感じます。橋本帆乃香選手は変化をつけて相手のミスを誘うタイプなので敢えて打ちたくなる球をツッツキで返球しているのです。
一見、甘い球に見えても毎回のように別の変化が入っているため思うように打つ事ができないのです。
まとめ：橋本帆乃香
いかがでしたでしょうか。橋本帆乃香選手について紹介してきました。橋本帆乃香とはこんな人物です。
- 美しいフォームのカットが特徴！回転の変化で相手を惑わす
- シングルスだけではなくダブルスも活躍！世界選手権ブタペスト大会銅メダリスト
- 男子選手の球でもお構いなし！張本智和選手の練習相手も務める
また、橋本帆乃香選手のプレーの特徴はこちらです。
- 最大の特徴！回転量の多いサーブからの変化で惑わすカット
- 思わずびっくり！甘い球は一切見逃さない両ハンドのスマッシュ攻撃
- 実はここがすごい！縦回転、横回転を変幻自在に使い分けるツッツキ
最後に一言だけ付け加えると、橋本帆乃香選手は今までのワールドツアーでシングルスの目立った成績は少ないですが、近年になってからは中国選手などの強敵も倒しています。
今後はダブルスだけではなく、シングルスでの活躍も期待できる選手なので目が離せません。
