加藤美優選手は、ニホンペイントマレッツのエースとして活躍する選手です。幼少期から天才級の活躍をし現在では世界のトップ選手にも勝利する程の実力をつけています。
そんな加藤美優選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
加藤美優とは
加藤美優とは、しゃがみ込みサーブやミユータ(逆チキータ)など特有の武器を使う事で活躍する選手です。近年では、中国選手を倒す程に実力をアップさせており期待がかかる選手です。
- しゃがみ込みサーブが代名詞!サーブとラリーの強さで世界選手権準々決勝進出
- すごい!実は、逆チキータの生みの親!ミユータと称される
- インスタがオシャレと話題!プレーだけではなく私生活にも注目が集まる
しゃがみ込みサーブが代名詞!サーブとラリーの強さで世界選手権準々決勝進出
そうです、加藤美優選手と言えば代名詞ともなるしゃがみ込みとミスの少ない安定感ばつぐんのラリー力を武器とした選手です。
また、メンタルも強く大舞台の大事なポイントで勝利を重ねてきました。
2019年の世界選手権ブタペスト大会の選考会では、勢いのある早田ひな選手に対し3-3の5-10から逆転し、そのまま森さくら選手にも勝利し優勝を納めました。
その世界選手権本戦では、格上の台湾のエース鄭怡静選手を破りベスト8に入っています。
日本選手ならではの丁寧な卓球が持ち味で今後も活躍が期待できる選手です。
すごい!実は、逆チキータの生みの親!ミユータと称される
現在、日本の女子選手を筆頭に世界で活躍する男子のトッププレーヤーも使い始めている逆チキータですが、実はその逆チキータの生みの親は加藤美優選手です。
加藤美優選手は中学生時代から逆チキータを使い始め、当時は逆チキータという名称も無かったため加藤美優選手の名前にちなんで「ミユータ」と称されていました。
少し下の世代の伊藤美誠選手や、平野美宇選手らが真似して使い始めた事で世界的にも広がっていき取り入れる選手も増えてきました。
一言だけ付け加えると、やはり通常のチキータとは全く逆の回転を出す逆チキータを一番使いこなす事ができているのも加藤美優選手であり第一人者と言えます。
インスタがオシャレと話題!プレーだけではなく私生活にも注目が集まる
闘志を剥き出して戦うプレーとは裏腹、私生活ではオシャレな女性である事も度々話題になります。
Instagramでは度々ファッショナブルな写真が挙げられファンを魅了しています。
特にプライベートでは石川佳純選手とも仲が良いようです。
卓球界では、こうしたプライベートな部分を積極的に公開する選手は少ないので今後の更新も注目していきましょう。
加藤美優 プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 22歳 |
生年月日 | 1999年4月14日 |
エピソード
- すごい!バンビ・カブ・ホープス3階級全て制覇した天才卓球少女!幼少期から頭角を表す!
- 2000年世代の台頭により陰に隠れるも驚くべき記録の連続!
- 高校生にして実力はシニア級!選考会を勝ちきり悲願の世界選手権代表へ
- プロになりTリーグに参戦!世界選手権ブタペストではシングルス準々決勝進出!
すごい!カブ・ホープス2階級制覇した天才卓球少女!幼少期から頭角を表す!
加藤美優選手は東京都武蔵野市出身で6歳から本格的に卓球を始めました。父親も元卓球選手で幼少期は美鷹クラブ、TOM卓球倶楽部、TKOクラブと様々な環境で力を磨きました。
卓球を始めてから11ヶ月後の全日本選手バンビの部では年長だった平野美宇選手を破りベスト8に進出しています。
翌年の全日本選手権バンビの部でも準優勝しています。すごい事にその後の全日本選手権カブの部やホープスの部では優勝を果たしており、小学生の全国タイトルは2階級制覇しています。
小学4年生の頃には、全日本選手権カデット13歳以下の部や東京選手権カデットの部でシングルスベスト16に進出しており、中学生の全国大会でも活躍できる事を示していました。
また、小学生高学年になると最早国内に止まらずITTFのジュニアサーキットなど海外の中学生達を相手に成果を残していくようになります。
そして信じられないですが、小学6年生の頃には全日本選手権一般の部でベスト32に入ります。この記録は史上最年少で未だ破られていません。
加藤美優選手は小学生時代はこうして正に天才卓球少女として記録を塗り替えてきました。
2000年世代の台頭により陰に隠れるも驚くべき記録の連続!
加藤美優選手は中学生になるとエリートアカデミーに入校します。
そして、天才卓球少女は中学生になった後も最高記録に並ぶ程の実力を発揮していきます。
すごい事に、中学1年生にして出場した世界ジュニア選手権の選考会では高校生を相手にしながら優勝し最年少での代表権を獲得しました。しかし、その直後に推薦枠で小学6年生の伊藤美誠選手が選ばれ早くも最年少が塗り替えられました。
更に中学1年生にして全日本選手権一般シングルスでは、福原愛選手以来の中学1年生でベスト16に入り正に怒涛の活躍を見せていました。
信じられない事に、翌年の全日本選手権でも2年連続でシングルスでベスト16に入り、ジュニアの部を中学2年生にして優勝を果たしています。
これだけ幼い頃から驚くべき活躍をしていた加藤美優選手でしたが、一つ下の2000年世代の平野美宇選手、伊藤美誠選手、早田ひな選手らの活躍によって陰に隠れてしまう事もありました。
伊藤美誠選手や、平野美宇選手は中学2年生にして既に世界選手権代表となり、更に伊藤美誠選手はその世界選手権でベスト8に進出するなど上をいく結果を残しており世間の注目もこの2000年世代に集まっていました。
ですが、加藤美優選手も他の世代と比べるとその記録は圧倒的で正しく天才級の選手と言えます。中学生にしてユースオリンピックの代表にも選ばれているのでとてつもない活躍をしています。
高校生にして実力はシニア級!選考会を勝ちきり悲願の世界選手権代表へ
加藤美優選手は高校生になった後もエリートアカデミーで力を磨いています。高校生にして実力は既にシニア級であり、海外での成績も伸ばし始めます。
高校2年生になると海外のプロツアーでは、ハンガリー、ポーランド、オーストラリアと21歳以下の部で優勝総なめにし、世界ジュニア選手権ではシングルスベスト4に入賞しています。
高校3年生になると、その実力に安定感も増していきます。世界選手権デュッセルドルフ大会の選考会では、早田ひな選手や芝田沙季選手ら勢いのある選手を倒し優勝しました。
悲願だった世界選手権の代表権を得た加藤美優選手は、なんと、本戦でも韓国の主力、梁夏銀選手に勝利しベスト16に進出しました。
プロになりTリーグに参戦!世界選手権ブタペストではシングルス準々決勝進出!
高校を卒業した加藤美優選手はプロとして、ニホンペイントマレッツに所属し日本国内のプロリーグであるTリーグに参戦します。
特にプロになった2年目の2019年の年は加藤美優選手にとってとても飛躍した年となりました。世界選手権の選考会に始まり、世界での活躍も目立つようになりました。
加藤美優選手は、世界選手権ブタペスト大会の選考会に出場します。選考会の準決勝では、勢いに乗る早田ひな選手に対して3-3の5-10から大逆転勝利をし、決勝でも森さくら選手を破り優勝を果たしました。
更に、代表権を得て迎えた世界選手権ブタペスト大会本戦では格上の台湾のエース鄭怡静選手を破り準々決勝に進出しています。準々決勝でも優勝した劉詩雯選手(中国)と互角のラリーを繰り広げています。
ですが、加藤美優選手の快進撃は止まりません。直後に行われたT2ダイヤモンドでは1回戦で日本のエース伊藤美誠選手を破り、2回戦では、世界ランキング1位の陳夢選手(中国)を破りベスト4に進出しました。
そして、現在でも加藤美優選手は大きく成長しており、2020-2021年のシーズンのTリーグでは後期のMVPにも輝いています。まだまだ伸び代の大きい選手なので今後も目が離せません。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング23位(5月2日時点)
成績
2006年 | 全日本選手権 | バンビの部ベスト8 |
2007年 | 全日本選手権 | バンビの部準優勝 |
2008年 | 全日本選手権 | カブの部優勝 |
2009年 | 全日本選手権 | カブの部準優勝 カデット13歳以下の部シングルスベスト16 |
2010年 | 東京選手権 | カデットシングルスベスト16 |
全日本選手権 | ジュニアの部2回戦進出 ホープスの部優勝 カデット13歳以下の部シングルス3位 | |
2011年 | 全日本選手権 | 一般シングルス2回戦進出 ジュニアの部2回戦進出 ホープスの部優勝 |
ITTFジュニアサーキット(グアム大会) | カデットシングルス優勝 ジュニアダブルス優勝 | |
東アジアホープス卓球大会 | 団体優勝 | |
ITTFジュニアサーキット(チャイニーズタイペイ大会) | カデット団体優勝 | |
2012年 | 全日本選手権 | 一般シングルスベスト32 ジュニアの部ベスト32 カデット13歳以下シングルス優勝 |
ITTFジュニアサーキット(韓国大会) | ジュニア女子団体優勝 | |
ITTFジュニアサーキット(チャイニーズタイペイ大会) | ジュニア女子団体優勝 | |
世界ジュニア選手権代表選手選考会 | シングルス優勝 | |
世界ジュニア選手権 | 団体準優勝 ダブルスベスト8 シングルスベスト16 | |
2013年 | 全日本選手権 | 一般シングルスベスト16 ジュニアの部ベスト16 カデット14歳以下の部シングルス優勝 |
ITTFジュニアサーキット(ポーランド大会) | ジュニア女子シングルス優勝 カデット女子シングルス優勝 ジュニア女子団体優勝 | |
ITTFジュニアサーキット(韓国大会) | ジュニア女子団体優勝 ジュニア女子シングルス準優勝 | |
2014年 | 全日本選手権 | 一般シングルスベスト16 ジュニアの部優勝 |
オーストラリアオープン | U-21シングルス優勝 | |
第2回ユースオリンピック競技大会 | シングルス4位 団体準優勝(村松雄斗ペア) | |
フィンランドオープン | シングルス優勝 | |
2015年 | 全日本選手権 | 一般シングルスベスト32 ジュニアの部ベスト32 |
ハンガリーオープン | U-21シングルス優勝 | |
ポーランドオープン | U-21シングルス優勝 | |
オーストラリアオープン | U-21シングルス優勝 | |
ブルガリアオープン | 女子ダブルス優勝(森薗美咲ペア) | |
世界ジュニア選手権 | 団体優勝 シングルスベスト4 ダブルス準優勝(早田ひなペア) | |
世界選手権デュッセルドルフ大会選考会 | シングルス優勝 | |
2017年 | 全日本選手権 | 一般シングルスベスト32 |
ベラルーシオープン | 女子ダブルス優勝(森薗美咲ペア) | |
世界選手権デュッセルドルフ大会 | シングルスベスト16 | |
ポーランドオープン | 女子ダブルス準優勝(前田美優ペア) | |
世界ジュニア選手権 | 団体準優勝 シングルスベスト4 ダブルスベスト4(長﨑美柚ペア) | |
2018年 | スロベニアオープン | シングルス優勝 |
2019年 | 世界選手権ブタペスト大会選考会 | シングルス優勝 |
スペインオープン | シングルス優勝 | |
クロアチアオープン | シングルス準優勝 | |
T2ダイヤモンド | シングルスベスト4 | |
2020年 | ポルトガルオープン | シングルス準優勝 |
オマーンオープン | シングルス準優勝 |
使用用具
ラケット:インナフォースレイヤーALC
ラバー(表面・裏面):テナジー80
SNS
加藤美優 プレーの特徴
加藤美優選手のプレーは、一言で言うと使う選手が少ないしゃがみ込みサーブやミユータ(逆チキータ)など特有の技術とミスの少ない安定したラリーが特徴的です。そんな加藤美優選手のプレーの中でも特に光ったプレーを紹介していきます。
下記のページで加藤美優選手の試合動画を解説していますので合わせて確認してみましょう。
【試合動画解説】早田ひなVS加藤美優を紹介《2022全日本選手権》
- 回転量は世界No.1!世界のトップ選手でも苦戦するしゃがみ込みサーブ
- 精度もNo.1!元祖逆チキータ!対処不可能レベルの変化が武器
- これだけは忘れないで!バック対バックの安定度は日本No.1レベル!
回転量は世界No.1!世界のトップ選手でも苦戦するしゃがみ込みサーブ
そうです、加藤美優選手と言えばしゃがみ込みサーブが代表的です。
世界のトップ選手になるとしゃがみ込みサーブは3球目までの戻りが遅くなるためあまり取り入れる事が少ないサーブです。
ですが、加藤美優選手の場合、戻りが多少遅くなる事を考えても余りある程にしゃがみ込みサーブの威力が高く世界のトップ選手達ですら苦戦するサーブです。
信じられない事に、サーブの回転量は男子選手含めNo.1級であるそうです。こうした他の選手には無い武器が活躍の要因でもあります。
精度もNo.1!元祖逆チキータ!対処不可能レベルの変化が武器
近年では、使用する選手も増えてきた逆チキータですが、逆チキータを最初に使い始めたのが加藤美優選手です。
最初に使い始めただけではなく、精度も世界No.1のレベルを持っています。
特に加藤美優選手の逆チキータは回転を重視したものと、スピードを重視したものとを使い分ける事ができコースの打ち分けも可能なので相手は対処できなくなる事が多いです。
すごい事に、チキータも混ぜられるため卓球王国の中国人選手ですらミスを連発する時があります。
これだけは忘れないで!バック対バックの安定度は日本No.1レベル!
これだけは忘れないで欲しいのですが、加藤美優選手はサーブとレシーブだけでじゃなく、ラリーも日本選手随一の安定感を持っています。
特にバック対バックのラリーは本当にミスが無く、ブロックも攻撃のバランスも良いです。バック対バックに持ち込めば殆どのラリーを制する程の力を持っています。
一言だけ付け加えると、この安定感を支えているのは足のステップです。他の選手と比べるとやや広いスタンスで重心を安定させ必ずボールの所に足を運ばせながら打球しています。
特に女子選手はバックの足の動きは取り入れた方が良い部分なので参考にしてみましょう。
まとめ:加藤美優
いかがでしたでしょうか。加藤美優選手について紹介してきました。加藤美優とはこんな人物です。
- しゃがみ込みサーブが代名詞!サーブとラリーの強さで世界選手権準々決勝進出
- すごい!実は、逆チキータの生みの親!ミユータと称される
- インスタがオシャレと話題!プレーだけではなく私生活にも注目が集まる
また、加藤美優選手のプレーの特徴はこちらです。
- 回転量は世界No.1!世界のトップ選手でも苦戦するしゃがみ込みサーブ
- 精度もNo.1!元祖逆チキータ!対処不可能レベルの変化が武器
- これだけは忘れないで!バック対バックの安定度は日本No.1レベル!
最後に一言だけ付け加えると、やや2000年世代の陰に隠れ活躍が目立ってはいなかったかもしれませんが、間違いなく実力のある選手です。
近年では、その実力に安定感も増し世界の強敵を沢山倒しています。まだまだ若く今後も活躍が期待できる選手なので目が離せません。