梁靖崑選手は現在中国の中でも特に力を伸ばしている選手で、今後日本選手にとっても強敵となる存在です。同士討ちに強いので世界チャンピオンになる可能性も高い選手です。
この記事では、そんな梁靖崑選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
梁靖崑(リャンジンクン)とは
梁靖崑とは一言で言うと中国の次代を担う選手です。爆発力が随一であり、実力が大きく発揮できた時は中国の主力選手ですら倒す力があります。
英語だと「Liang Jingkun」、和名だと「リョウ・セイコン」と表記されます。
- 中国次代を担う!世界選手権個人は初出場ながらベスト4
- まるでラガーマン!?強靭な身体で常に相手と真っ向勝負!
- 爆発力はピカイチ!中国の主軸選手とも互角に渡り合う程の実力
中国次代を担う!世界選手権個人は初出場ながらベスト4
梁靖崑選手は、中国の次代を担う選手です。
ジュニア時代から活躍している選手でアジアジュニア選手権を制した実績を持っています。
また、近年で一気に力をつけている選手で2018年に全中国選手権優勝、2019年の世界選手権ブタペスト大会は初出場ながらベスト4に進出しています。
世界選手権では、樊振東選手(中国)、丹羽孝希選手など波いる強豪を倒してのベスト4なので今後も大いに活躍が見込まれる選手です。
まるでラガーマン!?強靭な身体で常に相手と真っ向勝負!
すごい事に、梁靖崑選手の見た目はまるでラガーマンのような体格で胸板の厚さが尋常ではありません。
強く、強く鍛え上げられた身体は中国内随一の強さを誇ります。彼の卓球は常に真っ向勝負とも言えるようなラリーの強さが特徴的です。
爆発力はピカイチ!中国の主軸選手とも互角に渡り合う程の実力
梁靖崑選手は爆発すると手がつけられないタイプで中国の主軸選手にも引けを取りません。
特にバック対バックには強く、真っ向勝負を挑むタイプの選手なので例え大エースの馬龍選手や、樊振東選手でも手を焼き敗北する事もあります。
しかし、メンタル面や卓球自体が単調である事にやや課題があり、国外選手に対して苦戦する事や敗北する事もあります。
現在は波が大きい選手ですが、経験を積めばかなり強くなる選手なので今後の活躍も目が離せません。
梁靖崑(リャンジンクン) プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 24歳 |
生年月日 | 1996年10月20日 |
身長 | 170cm |
エピソード
幼少期から中国で活躍!ジュニア時代にアジアチャンピオンに!
梁靖崑選手は、中国の河北省唐山市出身で幼少期から活躍を続ける選手でした。
ジュニア世代にはアジアジュニア選手権で優勝を果たし頭角を現しています。
圧倒的な強さを誇り、ジュニア世代からシニアでも活躍していた樊振東選手と同世代だったためやや陰に隠れた存在でしたが国内では期待も高く海外のジュニア選手にとっては警戒される存在でした。
力をつけ中国の主力選手に!世界選手権ではエースの樊振東に勝利しベスト4
樊振東選手の陰に隠れた存在だった、梁靖崑選手もシニアの経験を積んだ事で力をつけていく事になります。
2018年の全中国選手権では、元世界選手権シングルス準優勝の方博選手を破り中国チャンピオンとなっています。
そして、2019年の世界選手権ブタペスト大会では、シングルスで樊振東選手、丹羽孝希選手を破りベスト4進出と一気に中国の主力選手に成り上がっていきました。
同大会では、林高遠選手とのペアでダブルスベスト4にも進出しています。この世界選手権で大舞台でも活躍できる事を広く知らしめました。
東京五輪模擬大会で、代表選手を打ち破り優勝!次期五輪にむけてアピール
梁靖崑選手は、経験不足から東京五輪への出場は無いと思われますが、近年更に力をつけ活躍しています。
中国国内で行われた東京五輪模擬大会では、中国の五輪代表選手が揃って出場する中、林高遠選手、樊振東選手、王楚欽選手など強豪を倒しシングルス優勝を果たしています。
特に、同士討ちには滅法強く海外選手への取りこぼしが減れば世界チャンピオンになる日もそう遠くはないそう思わせる試合でした。
次期五輪には出場する可能性も示し、今後日本選手にとっても強敵になる選手なので益々目が離せない存在です。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング10位(4月25日時点)
成績
2013年 | アジアジュニア選手権 | シングルス優勝 |
2018年 | 全中国選手権 | シングルス優勝 |
オーストラリアオープン | シングルス優勝 | |
2019年 | 世界選手権ブタペスト大会 | シングルス3位 ダブルス3位(林高遠ペア) |
香港オープン | シングルス3位 ダブルス優勝(林高遠ペア) | |
スウェーデンオープン | シングルス3位 ダブルス準優勝(林高遠ペア) | |
ドイツオープン | シングルス3位 ダブルス優勝(許听ペア) | |
アジア卓球選手権 | ダブルス優勝(林高遠ペア) | |
ワールドカップ | 団体優勝 |
使用用具
ラケット:ビスカリア
ラバー(表面:裏面):国狂3
梁靖崑(リャンジンクン) プレーの特徴
梁靖崑選手の特徴は、一言で言うと圧倒的に強いバック対バックです。この土俵に持ち込むと世界No.1レベルの力があり格上選手も倒す力量があります。下記の記事で梁靖崑選手の試合内容についても解説していますので是非ご覧ください。
- バック対バックは世界No.1レベル!強靭なフィジカルで押し勝つバックドライブ
- 実はここがすごい!相手の強打を何本でも返し続けるブロック
- ストップができない!?叩きつけた低く鋭いサーブ
バック対バックは世界No.1レベル!強靭なフィジカルで押し勝つバックドライブ
梁靖崑選手の技術の一番の特徴は、そうです、バック対バックです。
バック対バックは世界No.1レベルの実力がありこの土俵に持ち込めば例え世界No.1の選手でも打ち崩す事ができる力を持ちます。
このバック対バックの強さを支えているのは強靭な身体です。梁靖崑選手のバックハンドは一発がかなり速いというわけではありませんが、体勢が崩れないので高い質の球を連続で打ち続ける事ができます。
実はここがすごい!相手の強打を何本でも返し続けるブロック
梁靖崑選手のプレーの中で、実はここがすごい、と言えるのがブロックです。
大柄な体格だと攻撃一辺倒な選手に思われる事がありますが梁靖崑選手の場合ブロックが非常に上手いので簡単に敗戦する事はまずありません。
どんな選手相手にも食い下がる事ができ、ブロックを生かす事で得意のバック対バックに繋げる事ができるのです。
世界で活躍する選手はこのように一つの大きな武器を生かすためのサポートとなる技術を身につけています。
ストップができない!?叩きつけた低く鋭いサーブ
これだけは忘れないで欲しいのですが、梁靖崑選手のサーブは一見シンプルなサーブに見えるかもしれませんが、とても良いサーブです。
順回転サーブとYGサーブの二つを主体として出していきますが、どちらも叩きつけるかのようなサーブでとても低く鋭いのが特徴です。
ワンポイントですが、このように叩きつけられた低く鋭いサーブは、ストップレシーブや鋭いチキータなど高難易度のレシーブが難しく全体的に良いレシーブができません。
サービスエースを取るサーブではないので目立ちにくいですが、得意な展開に持ち込むためのサーブとしては非常にレベルが高いです。
レベルが上がる程、梁靖崑選手のようなサーブが必要になってくるので参考にすると良いと思います。
まとめ:梁靖崑(リャンジンクン)
いかがでしたでしょうか。梁靖崑選手について紹介してきました。梁靖崑とはこんな選手です。
- 中国次代を担う!世界選手権個人は初出場ながらベスト4
- まるでラガーマン!?強靭な身体で常に相手と真っ向勝負!
- 爆発力はピカイチ!中国の主軸選手とも互角に渡り合う程の実力
また、梁靖崑選手のプレーの特徴はこちらです。
- バック対バックは世界No.1レベル!強靭なフィジカルで押し勝つバックドライブ
- 実はここがすごい!相手の強打を何本でも返し続けるブロック
- ストップができない!?叩きつけた低く鋭いサーブ
最後に一言だけ付け加えると、梁靖崑選手は、近年一気に実力を伸ばし主力選手に対しても拮抗しているので今後更に活躍を期待できる選手です。世界チャンピオンになる可能性もある選手なので注目しておきましょう。