早田ひなとは【プロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴】

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今、卓球界に欠かせない人物を紹介します。皆さんは、早田ひな選手をご存知でしょうか。近年卓球界で最も成長する選手の一人で伊藤美誠選手、平野美宇選手といった黄金世代と呼ばれる世代でもあります。

この記事では、早田ひな選手とはどんな人物か、他にプロフィール・世界ランキング・使用用具・特徴を紹介していきます。

早田ひなとは

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早田ひなという選手をご存知でしょうか。今、卓球界の女子選手では、最も将来を期待される選手の一人です。そんな早田ひな選手とはどのような人物か紹介していきます。

  • 今、Tリーグで最も活躍選手!日本生命レッドエルフ3連覇の功労者
  • びっくり!可愛らしい顔から放たれる長身を生かした男子並みのドライブ
  • 一生懸命、一生懸命みうみまを追い続けた2000年世代の遅咲き選手
  • 両親は卓球未経験者!?一般家庭から駆け上がった期待のホープ

今、Tリーグで最も活躍する選手!日本生命レッドエルフ3連覇の功労者

2018年から始まったTリーグ、この日本国内で行われるプロリーグで今、一番活躍している選手が早田ひな選手です

すごい、としか言いようが無く、1stシーズンは出場したシングルス全勝です。1stシーズン、3rdシーズンそれぞれMVP(シーズンで最も活躍した選手に贈られる賞)を獲得しています。

Tリーグは日本生命レッドエルフが3連覇を果たしていますが早田ひな選手が一番の功労者と言っても過言ではないでしょう。

びっくり!可愛らしい顔から放たれる長身を活かした男子並みのドライブ

可愛らしいルックスで話題になる事も多い早田ひな選手ですが、プレーは可愛さからかけ離れた豪快そのもの

恵まれた長身の体格から放たれるドライブは男子選手並みで、力を発揮した時には中国のトップ選手をも打ち破る力を持っています。

これまでの日本人選手は平均150cm台だったため小柄な分スピードを活かす卓球が主流でしたが、早田ひな選手は166cmと規格外であり、日本の常識を打ち破っていくでしょう。

一生懸命、一生懸命みうみまを追い続けた2000年世代の遅咲き選手

一生懸命、そんな言葉がぴったり合うのが早田ひな選手です。勿論、どの選手も一生懸命やっています。しかし、そんな中でも特に一生懸命な選手と称したくなるのが早田ひな選手です。

早田ひな選手は、みうみま(通称平野美宇選手と伊藤美誠選手)と同じく2000年に生まれた世代です。この世代は幼い頃から活躍が目まぐるしく2000年世代とも言われています。

早田ひな選手もみうみまと競ってきましたが、みうみまは中学生の頃には世界で活躍を始め常に一歩先を進んでいました。ある時期まで注目はその二人に向けられ早田ひな選手にライトが照らされる事はありませんでした。

しかし、そんな中でも彼女努力し続けていたのが一生懸命な選手と称する所以です。普通なら中々報われない現実から離れて遊びたくなってしまう年頃でも将来の自身の活躍を信じ練習し続けてきました。

そして、ここ近年では、活躍の場を増やしついに日本チャンピオンにも輝きました。諦めない気持ちがやっと実を結び始めたのです。早田ひな選手は一生懸命努力し続ける遅咲き選手なのです。

両親は卓球未経験!?一般家庭から駆け上がった期待のホープ

実は、早田ひな選手の両親は卓球経験者ではありません。お姉さんは卓球をやっていたようですが両親が卓球経験者ではない選手で日本チャンピオンになる選手はかなり珍しいです。

殆どのトップ選手は両親が卓球選手なので幼少期から十分に打ち込める練習環境が用意されています。信じられないですが、実家が卓球場だったり、部屋に卓球台が置いてある事の方が多いのです。

しかし、早田ひな選手はそのような環境ではありませんでした。近くに強豪の石田卓球クラブがあって強くなったのは要因として大きいですが他のトップ選手と渡り合える程強くなったのはやはり才能と努力があったからでしょう。

早田ひな プロフィール

参照:https://www.ittf.com

プロフィール

所属日本生命
戦型左シェーク裏裏ドライブ型
身長166cm
生年月日2000年7月7日
段位7段

エピソード

近年、驚異的なスピードで成長し活躍する早田ひな選手ですが、みうみまの陰に隠れながらも素晴らしい成績を残してました。そのエピソードを紹介します。

  • びっくり!利き腕とは逆のサウスポーに転身!最年少記録も作った幼少期
  • みうみま以外の同級生には敵なし!?中学生には考えられない活躍の数々
  • 高校生でダブルスの才能開花!日本から世界で戦う選手に!
  • シングルスも誰もが認める実力へ成長!そして念願の日本一に!

びっくり!利き腕とは逆のサウスポーに転身!最年少記録も作った幼少期

newヒロイン、早田ひな選手は福岡県北九州市に生まれ、姉の影響もあり4歳から卓球を始めました。実は、両親は卓球選手ではありません。そのため、地元の石田卓球クラブに通い練習に励みました。

意外にも、早田ひな選手は右利き。卓球の時だけサウスポーでやっています。理由は、右で卓球をやった時は台に全く入らずミスばかりしていたためサウスポーに転身したそうです。

幼い頃から同世代は伊藤美誠選手と平野美宇選手の話題で持ちきりでしたが、実は、早田ひな選手も小学生ながら最年少記録を持っています

信じられませんが、小学5年生で当時中学3年生だった田添響選手と出場した全日本選手権の混合ダブルスでペア最年少初勝利を掲げました。また、全日本選手権ホープスの部では平野美宇選手を破り準優勝に輝くなど将来性十分な成績を残しています。

みうみま以外の同級生には敵なし!?中学生には考えられない活躍の数々

話題の多い2000年世代の一人早田ひな選手は中間東中学校に進学します。伊藤美誠選手、平野美宇選手意外の同級生には敵なしと思える程の強さを発揮し1年生にして全国中学生卓球大会で優勝を果たします、

更に中学2年生で迎えた全国中学卓球大会では、決勝で伊藤美誠選手を破り2連覇を果たしました。伊藤美誠選手と言えば中学2年生で世界選手権ベスト8になっています。そんな選手を早田ひな選手は破るというのですから恐ろしいものです。

更に全日本選手権ジュニアの部では、準優勝と中学生にして高校トップレベルの力を持っていました。当時、同じ年の伊藤美誠選手や平野美宇選手は既に世界で戦い成果を残していましたが別の世代であれば間違いなくもっと注目される選手だったでしょう。

高校生でダブルスの才能開花!日本から世界で戦う選手に!

才能あるみうみまコンビの陰に隠れつつあった早田ひな選手も高校生になり実力を伸ばした事で一気に注目を集めるようになります。

早田ひな選手は希望ヶ丘高校に進学すると1年生からインターハイを制します。更に戦いの場は国内だけに留まらず海外の大会にも参加し結果を残していきます。

世界ジュニア選手権団体の主要メンバーで優勝した事に始まり、プロツアーの21歳以下の部では沢山優勝するようになっていきました。

しかし、特に評価されるようになったのはダブルスでした。浜本由惟とのペアで出場したグランドファイナルのダブルスを優勝し評価を得て世界選手権の代表権を獲得したのです。

そうして初出場したのが2017年の世界選手権デュッセルドルフ大会です。伊藤美誠選手とのダブルスに出場し何とすごい事ですが、いきなり銅メダルを獲得しました。銅メダル獲得は16年ぶりの快挙です。

信じられないですが、その後のスウェーデンオープンダブルスでは、世界ランキング1と2位である朱雨玲と陳夢のペアにも勝利し優勝を果たしました。更にその後の全日本選手権のダブルスも優勝とダブルスのスペシャリストとして認知されるようになったのです。

シングルスも誰もが認める実力へ成長!そして、念願の日本一に!

少しずつ才能が認められるようになってきた早田ひな選手は社会人になりTリーグ開催にもあたり日本生命へ所属します。

早田ひな選手が社会人になってから始まったTリーグはプロリーグで海外や日本の強豪選手が集まり凌ぎを削り合います。そんな、Tリーグを早田ひな選手は開幕からプレーオフのシーズンが終わるまで全試合シングルスに出場し全勝という驚異的な結果を残します。

信じられない事で、社会人になってすぐにとてつもない成長を遂げました。強い選手と戦える環境が早田ひな選手を成長させたのかもしれません。

勢いは止まらず、全日本選手権ではダブルスを2連覇し、シングルスでは、日本のエース石川佳純選手を破り3位入賞を果たしました。その上、これでも満足せずポルトガルオープンでは元世界ランキング1位の劉詩文選手を破り優勝します、

ダブルスだけではなくシングルスの実力も認められる選手へ成長しました。そんな中迎えた2019年の世界選手権のダブルスでは何と、49年ぶりに2位になりました。東京オリンピック代表も視野に入る実力を手にしていました。

しかし、急成長を遂げた早田ひな選手は世界ランキングのポイントが足りず東京オリンピックへの代表権を獲得する事はできませんでした。幼い頃から出る事を夢見ていた東京五輪に出れない事は辛く辛く、声が出せなくなる程悲しんだ事でしょう。

そんな早田ひな選手が最高に報われたのが2020年の全日本選手権です。ダブルスを3連覇し勢いに乗った早田ひな選手は東京五輪代表の伊藤美誠選手、石川佳純選手に勝利し優勝を果たします。勝利した瞬間しゃがみこみ涙を浮かべる姿は卓球ファンの目に焼きついている事でしょう。

ただ、全日本選手権優勝で世界選手権への代表権を得るもコロナウイルスで中止。本人と関係者、ファンは本当にやるせない気持ちになった筈です。

すごい事ですが、早田ひな選手はそんな状況でも目的を見失わずひたすら努力し続け、Tリーグ3rdシーズンでもMVP獲得し全日本選手権でも3位入賞とまだまだ力を伸ばしています。努力と共にある彼女はこれからも更に活躍してくれるでしょう。

SNS及び公式サイト

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世界ランキング・大会成績

世界ランキング

世界ランキング26位(2021年4月6日時点)

大会成績

2011年全日本選手権ホープスの部準優勝
2012年東アジアホープス選手権団体優勝(伊藤美誠平野美宇、塩見真希、宮崎翔)
2013年全国中学校卓球大会シングルス優勝
2014年全国中学校卓球大会シングルス優勝
ジュニアサーキット中国成都カデットの部優勝
ジュニアサーキット中国太倉カデットの部優勝
アジアカデット選手権団体優勝(伊藤美誠平野美宇
2015年クウェートオープンU-21シングルス優勝
2016年インターハイシングルス優勝
オーストラリアオープンシングルス優勝
世界ジュニア選手権団体優勝(伊藤美誠平野美宇、加藤美優)
グランドファイナルU-21シングルス優勝
ダブルス優勝(浜本由惟ペア)
2017年世界選手権ダブルス銅メダル(伊藤美誠ペア)
チェコオープンダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
ドイツオープンダブルス優勝(平野美宇ペア)
スウェーデンオープンダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
スペインオープンシングルス優勝
2018年全日本選手権ダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
ジャパントップ12シングルス優勝
ドイツオープンダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
世界選手権団体準優勝(伊藤美誠石川佳純平野美宇、長崎美柚)
オーストラリアオープンダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
オーストリアオープンダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
グランドファイナルダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
2019年全日本選手権ダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
ポルトガルオープンシングルス優勝
オマーンオープンシングルス優勝
世界選手権ダブルス準優勝(伊藤美誠ペア)
セルビアオープンシングルス優勝
パラグアイオープンシングルス優勝
オーストリアオープン混合ダブルス優勝(張本智和ペア)
2020年全日本選手権シングルス優勝
ダブルス優勝(伊藤美誠ペア)
2021年WTT中東ハブ コンテンダードーハ大会シングルス 準優勝

使用用具

ラケット:劉詩文 ZLF [廃盤]

ラケットは廃盤なので商品情報はありません。

早田ひな プレーの特徴

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早田ひな選手のプレーは女子選手の中では異様と言える程の豪快な卓球ですが、そのスタイルの中にもテクニックや新しい技術が盛り込まれています。早田ひな選手の中でも特に光るプレーの特徴を紹介します。下記のページで早田ひな選手の試合動画を解説していますので合わせて確認してみましょう。

【試合動画解説】伊藤美誠VS早田ひなを紹介《2022全日本選手権》

【試合動画解説】早田ひなVS加藤美優を紹介《2022全日本選手権》

【試合動画解説】早田ひなVS橋本帆乃香を紹介《2022全日本選手権》

【試合動画解説】張本智和・早田ひなペアVS宇田幸矢・木原美悠ペアを紹介《2022全日本選手権》

  • 「すごい」の一言!男子顔負けの豪快なフォアドライブ
  • パワーだけじゃない!回転量、コースを駆使したバックハンド
  • 時代の先取り!?利き足を前に構えたショートサーブ重視のレシーブ

「すごい」の一言!男子顔負けの豪快なフォアドライブ

早田ひな選手のプレーの最大の特徴はやはり、男子顔負けのフォアドライブです。並の男子選手よりも高い威力を誇るフォアドライブはすごいという他ありません。

更にそのフォアドライブを活かすためフィジカルも強化を図っています。近年では、重要な場面でボディワークを使う事でフォアドライブを打つ場面が増えてきました。世界のトップレベルでも戦えるようになった要因の一つでしょう。

パワーだけじゃない!回転量、コースを駆使したバックハンド

早田ひな選手はパワーがすごい、という印象が強いですがパワーだけではありません。早田ひな選手のプレーにはパワーを活かすための工夫が沢山あります。

その工夫の一つがバックハンドです。バックハンドはパワーではなく、回転量やコースを駆使し相手を崩して最後にフォアドライブで決めるというスタイルが確立しているように思います。

特にバックハンドのドライブは回転をかける感覚が強くどの位置からでも打てる事が魅力的です。

時代の先取り!?利き足を前に構えたショートサーブ重視のレシーブ

ここだけの話ですが、実は早田ひな選手のレシーブの構えは他の卓球選手とは大きく異なります。通常は卓球台に対して並行若しくは利き足が少し後ろに下がった状態で構えるのですが彼女の場合利き足の方が前に出ています

トップ選手からすると早田ひな選手はレシーブがあまり得意ではないそうです。レシーブの構えが他の選手と異なるのは、その部分を克服する為のレシーブ対策と言えるでしょう。

利き足を前に出すレシーブはロングサーブへの対応は難しくなるのですが、その分ショートサーブへの対応がし易くなり、早田ひな選手もショートサーブに対してはかなりアグレッシブに仕掛けています。

現在では、利き足を前にするレシーブの構えは一般的では無いですがショートサーブに対してのレシーブ技術は年々発達しているので近い未来に早田ひな選手のレシーブの構えが定石となる日も来るかもしれないです。

まとめ:早田ひな

いかがでしたでしょうか。最後に早田ひな選手についておさらいしていきましょう。早田ひな選手とはこんな人物です。

  • 今、Tリーグで最も活躍選手!日本生命レッドエルフ3連覇の功労者
  • びっくり!可愛らしい顔から放たれる長身を生かした男子並みのドライブ
  • 一生懸命、一生懸命みうみまを追い続けた2000年世代の遅咲き選手
  • 両親は卓球未経験者!?一般家庭から駆け上がった期待のホープ

そんな早田ひな選手の卓球プレーの特徴はこちらです。

  • 「すごい」の一言!男子顔負けの豪快なフォアドライブ
  • パワーだけじゃない!回転量、コースを駆使したバックハンド
  • 時代の先取り!?利き足を前に構えたショートサーブ重視のレシーブ

最後に一言だけ付け加えますと、早田ひな選手は努力を重ねてとても波に乗っている選手です。コロナ渦で大会が少なく活躍の機会が少ないですが間違いなくこれから活躍する選手です。これからも期待しましょう。

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