近年、最も中国選手を倒しヨーロッパ中の期待を背負って戦っているのがティモボル選手です。年齢は40代になりましたが、未だ世界のトップで戦い続けるレジェンド的選手です。
この記事では、そんなティモボル選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
Contents
ティモボル(Timo Boll)とは
ティモボルとは、卓球界で言うとレジェンド的存在の選手です。40代を迎えましたが未だ現役で世界の名だたる競合選手を倒しています。英語だと「Timo Boll」と表記されます。
- ヨーロッパの英雄!最高世界ランキングは1位!
- 40歳になっても衰え知らず!オリンピックは5大会出場!
- すごい!回転量は世界一と言われるループドライブ
ヨーロッパの英雄!最高世界ランキングは1位!
ティモボル選手はヨーロッパの英雄とも称される事がしばしばあります。それは、強さ、そして、彼がスポーツ選手としても素晴らしい選手であるためです。
実力は、世界ランキング最高1位にもなる程強く試合で数多くの中国選手も破りました。特に重要な試合程力を発揮し世界選手権やオリンピックの舞台で中国人選手を破りました。
「ティモボル選手なら何とかしてくれる」そんな期待をヨーロッパ中から背負い今も活躍を続けています。
また非常にサービス精神もあり気さくな人柄で多くの選手に尊敬もされています。ブンデスリーグもある祖国のドイツでは圧倒的に人気のある選手です。
40歳になっても衰え知らず!オリンピックは5大会出場!
ティモボル選手は卓球界で一種のレジェンド的な存在となっています。その理由は、40歳にして未だトップでプレーし続けている事が一つ要因となっています。
オリンピックは、なんと、シドニーから出場しており5大会連続出場を果たしています。東京オリンピックにも選出される可能性が高い選手なので選ばれれば6大会出場になります。
更に、信じられないですが、ティモボル選手は歳をとっても衰えを感じさせない程強く、30代後半で出場したワールドカップでは林高遠選手(中国)と、世界チャンピオンの馬龍選手(中国)を破りました。
歳をとっても衰えるどころか成長しているティモボル選手の今後何歳まで卓球をやるのか非常に楽しみです。
すごい!回転量は世界一と言われるループドライブ
ティモボル選手が長く戦えている理由でもありますが、彼のループドライブは世界一とも言われていて対戦した選手は皆が口を揃えてすごい、と称賛しています。
動画で観ると他の選手に比べてスピードが遅いので一見地味に見えてしまうかもしれませんが、実は相手のラケットが弾かれる程のドライブを打つ時もあり非常に観ていても面白いプレーをする選手です。
特に近くで観ると回転量の迫力は更に伝わるのでブンデスリーグなど観客席との距離が近い試合で大盛り上がりになる程です。プレー自体も魅力的なのが彼が人気たる理由です。
ティモボル(Timo Boll) プロフィール
戦型 | 左シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 40歳 |
生年月日 | 1981年3月8日 |
身長 | 181cm |
体重 | 74kg |
エピソード
- ヨーロッパでは幼少期から活躍!カデット、ジュニアは共に敵なしの強さ!
- 世界選手権初出場から連続9大会出場!北京五輪ではドイツを決勝に導く
- すごい!世界選手権、ロンドン五輪では共に中国選手撃破!
- 信じられない!ベテランの域に差し掛かるも未だに世界のトップ選手を破り続ける!正に英雄
ヨーロッパでは幼少期から活躍!カデット、ジュニアは共に敵なしの強さ!
ティモボル選手は、ドイツのエアバッハにて生まれ選手だった父親の影響で4歳から卓球を始めました。
ヨーロッパ選手権カデット(中学生)の部で優勝すると一気に頭角を現し、ジュニア(高校生)の部は2年連続でヨーロッパを制しました。
高校生の時には早くも世界選手権マンチェスター大会に出場し、その才能に更に磨きをかけていく事になるのです。
世界選手権初出場から連続9大会出場!北京五輪ではドイツを決勝に導く
ティモボル選手は世界選手権マンチェスター大会に出場してからも更に力を付けそこからはなんと、9大会連続で世界選手権に出場を果たしました。
最早、ドイツだけではなくヨーロッパ中の期待を背負う選手に成長していきました。しかし、故障も多く腰の怪我から2008年と2009年の世界選手権は欠場しています。
しかし、ほんな故障を抱えた中で出場した北京オリンピックは力をつけ始めていた日本の水谷隼選手と岸川聖也選手を破りドイツチームを決勝進出まで導きました。
すごい!世界選手権、ロンドン五輪では共に中国選手撃破!
故障から復帰したティモボル選手は、また一段とレベルアップしており世界選手権モスクワ大会で当時世界ランキング1位だった馬龍選手(中国)を破ります。
更には翌年の世界選手権ロッテルダム大会で陳玘選手(中国)を破り自身初のシングルス3位入賞を果たします。
極め付けは信じられないですが、ロンドン五輪の団体戦で世界チャンピオンの張継科選手も破ります。
近年では、中国選手の力は圧倒的で重要な大会でここまで中国選手を破る選手はいなかったのでヨーロッパの英雄とも呼ばれより親しまれる選手になっていったのです。
信じられない!ベテランの域に差し掛かるも未だに世界のトップ選手を破り続ける!正に英雄
活躍を続けてきたティモボル選手の年齢も30代後半に差し掛かり、若手が強くなった事で以前より敗戦する事も増えてきました。
ティモボル選手も引退するのかと囁かれましたが、びっくり、ティモボル選手は大きくその想定を裏切って行く事になります。
2017年のワールドカップのシングルスでは、準々決勝で林高遠選手(中国)に3-3の4-10から捲る大逆転勝利を見せ、準決勝では当時世界選手権シングルスを2連覇していた馬龍選手(中国)も破ったのです。
30代後半ながらまだまだ中国を最も脅かす存在である事を世界に知らしめたのです2018年の世界選手権パルムスタッド大会の団体でも実力のある韓国から2点取りしています。
本当に衰えを感じさせない選手で、40歳になった今でも東京五輪の代表候補として名を馳せています。何歳まで世界のトップでプレーし続けるか全く想像がつかないので今後の活躍も楽しみにしたいです。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング11位(4月20日時点)
成績
2002年 | ワールドカップ | シングルス優勝 |
ヨーロッパ選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝(フェイヤーコナートペア) 団体準優勝 | |
ヨーロッパトップ12 | シングルス優勝 | |
2003年 | ヨーロッパトップ12 | シングルス優勝 |
2004年 | アテネオリンピック | シングルスベスト8 |
世界選手権ドーハ大会 | 団体準優勝 | |
2005年 | 世界選手権上海大会 | ダブルス準優勝(ズースペア) |
ワールドカップ | シングルス優勝 | |
グランドファイナル | シングルス優勝 ダブルス優勝(ズースペア) | |
2006年 | 世界選手権ブレーメン大会 | 団体3位 |
ヨーロッパトップ12 | シングルス優勝 | |
2007年 | 世界選手権ザグレブ大会 | シングルスベスト8 |
ヨーロッパ選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝(ズースペア) 団体優勝 | |
2008年 | 北京オリンピック | 団体準優勝 |
ヨーロッパ選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝(ズースペア) 団体優勝 | |
2009年 | ヨーロッパ選手権 | シングルスベスト4 ダブルス優勝(ズースペア) 団体優勝 |
ヨーロッパトップ12 | シングルス優勝 | |
2010年 | 世界選手権モスクワ大会 | 団体準優勝 |
ヨーロッパ選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝(ズースペア) 団体優勝 | |
ヨーロッパトップ12 | シングルス優勝 | |
2011年 | 世界選手権ロッテルダム大会 | シングルスベスト4 |
2012年 | 世界選手権ドルトムント大会 | 団体準優勝 |
ロンドンオリンピック | 団体3位 | |
2014年 | 世界選手権東京大会 | 団体準優勝 |
2015年 | 世界選手権蘇州大会 | シングルスベスト8 |
2016年 | リオデジャネイロオリンピック | 団体3位 |
2017年 | 世界選手権デュッセルドルフ大会 | シングルスベスト8 |
ワールドカップ | シングルス準優勝 | |
T2リーグ個人戦 | シングルス優勝 | |
2018年 | ヨーロッパトップ16 | シングルス優勝 |
2020年 | ヨーロッパトップ16 | シングルス優勝 |
使用用具
ラケット:ティモボルALC
ラバー(表面・裏面):ディグニクス09c
ティモボル(Timo Boll) プレーの特徴
ティモボル選手のプレーは、自分から積極的に攻める選手では無く、カウンターや強烈な回転量のドライブが武器でベテランならではの技が沢山あるのが特徴的です
- すごい!代名詞である目が覚めるようなカウンター
- ここだけの話、長く活躍する理由はこれ!スピードより回転を意識したドライブ
- 全く読めない!?回転量もピカイチ、変幻自在のサーブ
すごい!代名詞である目が覚めるようなカウンター
そうです、ティモボル選手のプレーの特徴は、目が覚めるようなカウンターです。彼にとってカウンターは代名詞とも言える程の技術で世界の中でも非常にレベルの高い技術を持ちます。
長年の経験に加えてレシーブで逆モーションを入れ少し相手のタイミングを遅らせるので、相手はサーブを持っていても常にティモボル選手のカウンターを警戒し続けなければなりません。
ティモボル選手のように180cmを越える身長で体格が良いにも関わらず、相手の球を利用するカウンターを主戦として戦う選手は少ないのである意味独自スタイルを築き上げたとも言えるでしょう。
ここだけの話、長く活躍する理由はこれ!スピードより回転を意識したドライブ
ここだけの話ですが、ティモボル選手が世界で長くプレーし続けられている事には理由があります。それは、スピードではなく回転を意識したドライブに答えがあります。
通常の選手はレベルが上がると速い球を打つ工夫をする事が多いのですが、ティモボル選手はその分回転をかける事に工夫を凝らしています。
回転を多く掛けると返球する相手も回転を掛けながら返球しなければならなくなるのでどんどんティモボル選手の土俵に引き摺り込む事ができるのです。
通常の選手は軌道を低く打つ事を心掛けるのに対して、ティモボル選手のドライブは軌道が高いのでラケットの角に当たり弾かれるような印象を受けるのです。
全く読めない!?回転量もピカイチ、変幻自在のサーブ
ティモボル選手のサーブは非常に振りが小さいので回転量はそれ程掛かっていないように見えますが、実は、とてつもない回転量で相手選手は良いレシーブする事ができません。
回転自体はそこまで分かりにくさは無さそうですが、順横回転とYGサーブをどのコースにも正確に出し分ける事ができるので相手は寸前までどのサーブが来るのか全く読めません。
回転量、そして予測できないサーブである事から相手選手は良いレシーブをする事ができずティモボル選手のループドライブの餌食になってしまいます。
サービスエースは少ないですが3球目まで考えたサーブとしては非常にレベルの高いサーブなので参考にしてみると良いでしょう。
まとめ:ティモボル(Timo Boll)
いかがでしたでしょうか。ティモボル選手について紹介してきました。ティモボルとはこんな選手です。
- ヨーロッパの英雄!最高世界ランキングは1位!
- 40歳になっても衰え知らず!オリンピックは5大会出場!
- すごい!回転量は世界一と言われるループドライブ
また、ティモボル選手のプレーの特徴はこちらです。
- すごい!代名詞である目が覚めるようなカウンター
- ここだけの話、長く活躍する理由はこれ!スピードより回転を意識したドライブ
- 全く読めない!?回転量もピカイチ、変幻自在のサーブ
最後に一言だけ付け加えますと、ティモボル選手は、40歳を迎えましたが未だ進化を続けており今後もまだまだ活躍が期待できる選手です。スポーツマンシップに則っている素晴らしい選手なので今後も注目していきましょう。