あなたは、ストップという技術をご存知ですか。卓球においてストップはネット際のプレーなので一見地味に見えるかもしれません。ですが、実は卓球選手のセンスが現れやすい技術の一つでもあり見れば見るほど奥深い技術です。
このページでは、ストップの仕方を動画解説も踏まえて紹介していきます。難しいですが、コツが分かればストップは簡単にできます。
Contents
ストップとは
ストップとは、ネット際に浅く落とす技術で、簡単そうに見えて実は難しい技術としても知られています。技術が発展して攻撃的な現代では相手に攻めさせないために必須となる技術の一つです。
- そう、簡単そうに見えて実は難しい!?ネット際に落とす繊細な技術
- すごい、上級者程使う技術!現代卓球には欠かせない!
- びっくり、案外曖昧な基準!?ストップとツッツキの違い
そう、簡単そうに見えて実は難しい!?ネット際に落とす繊細な技術
そうです、ストップは見た目は簡単そうに見えますが実際にやってみると難しい技術です。実は、技術的に言うと現代では、チキータよりも難しいです。
難しい理由は、ストップ技術の繊細さにあります。ネット際の技術は他の技術と比べて繊細であるのに対しストップは短く返球するため更に繊細しを増します。
相手のサーブの長さや回転を正確に見極める判断とその回転毎に微調整する技術力の双方が必要な技術です。
すごい、上級者程使う技術!現代卓球には欠かせない!
ここだけの話、ストップは上級者程使う技術です。上記で紹介したように難易度の高い技術である事も理由の一つですが、用具や技術が進化した現代ではストップできないと相手の猛攻にあってしまうからです。
少し前になると殆どの選手がチキータ主流になり攻撃的なレシーブをする様になりましたが現代では攻撃的なレシーブであっても長いレシーブだけでは待たれてしまいカウンターされてしまいます。
攻撃力の高い選手が多い現代では、相手の予測を外す事が重要となってくるので左右だけではなく、前後左右へ揺さぶる事が必須でストップが用いられるのです。
びっくり、案外曖昧な基準!?ストップとツッツキの違い
びっくりするかもしれませんが、ストップとツッツキの違いは結構曖昧です。シンプルに言えば短く返球する技術がストップ、長く返球する技術がツッツキです。
ですが、ストップも少し長くなってしまう時もあり、反面ツッツキも浅くなってしまう時もあります。長めのストップと浅めのツッツキは最早殆ど変わりません。
また、人によっては切るのがツッツキで、切らないで当てるだけなのがストップと言う方もいますが、レベルの高い選手だと切らないツッツキや切るストップも使います。
ある意味自身の匙加減と言えます。ただ、上手な選手は曖昧ながらもスイングの仕方や当て方を変えてしっかり使い分けているのが特徴的です。
まずは、感覚を身につけるのが大事!ストップの感覚練習の仕方
早速ストップの仕方を紹介したいところですが、一旦待ってください。ストップは、卓球技術の中で最も繊細な技術です。そのため、感覚無しにはストップをする事はできません。
まずは、感覚を身につけてストップを効率的に練習できるよう準備していきましょう。
- とても大事、ボールの横を捉えながらのキャッチング練習
- ラケットの根元の上側部分で回転をかける練習
- これができれば、感覚はOK!自分の球出しで実際にストップ練習
とても大事、ボールの横を捉えながらのキャッチング練習
ストップをする上でとても大事になるのが、優しいタッチです。
他の技術とは異なり優しくタッチすると言うのはより繊細な感覚が求められ、ストップが難しいと言われる所以でもあります。
優しくタッチする感覚を掴むために、ボールのキャッチング練習をしましょう。ボールをバウンド、若しくは上向きに投げてラケットでキャッチします。
この時にボールが出来るだけ跳ねないように心掛けましょう。ボールをラケットにくっつけるようなイメージで優しく当ててからボールの進行方向にラケットを動かしていきます。
一言付け加えると、身体全体が力まない事が前提で手だけでやろうとせず膝なども使いながらやるのがポイントです。
ラケットの根元の上側部分で回転をかける練習
ボールのキャッチングができたら次は狙った場所に当てる感覚を掴みましょう。
ラケットの根元の上側部分でボールを擦ります。この時に、わざと他の場所でボールを擦ってみて手に残る感覚の違いを感じながら練習すると効果的です。
また、擦る以外にも球突き等アレンジを加えた状態でも狙った場所に当てられると良いです。
これができれば、感覚はOK!自分の球出しで実際にストップ練習
上記で紹介した事ができたら、自身で球を落としてみて実際にストップの形の練習をしてみましょう。
ここでワンポイントですが、自身で球を落とす時には出来るだけバウンド直後を狙うとやり易いです。バウンド直後を優しくそして少し回転を掛けることを意識しましょう。
加えて、ストップは手と顔が遠いと安定しません。より丁寧な文字を書く時自然と顔も近づく筈です。それと一緒で手と顔の距離は人によって適切な距離があるので台の中にしっかりと身体を入れて練習するようにしましょう。
浮く方は必見!コツを知れば簡単、基本のフォアストップの仕方!
では、ストップの仕方を紹介していきましょう。実はストップは圧倒的にフォアの方がやり易いです。多くの選手がストップをする時はフォアを主体にしています。フォアからしっかりと身につけていきましょう。
- 大事なポイント!フォアストップは、ボールの右側に当てる!
- 実戦で使用するならこれ!根元の上部分に当てて少し切る
- 打点を落とすストップは当てた瞬間にラケットを少し立てるイメージ
大事なポイント!フォアストップは、ボールの右側に当てる!
フォアストップをする上でとても大事なポイントを紹介していきます。フォアストップをする時にはボールに対して右側を捉えるようにするのがポイントです。
慣れてきたら回転によって捉える角度を変更できるようになると尚良いですが基本は右側と覚えておきましょう。
ストップが浮く方にありがちなのがラケットの面が上を向き過ぎている事です。ツッツキよりも更に少しラケット面を立てるようなイメージが好ましいです。
ラケットを立てる時のボールの真後ろを打球しようとすると上手く角度を出す事ができません。右側を捉えようとすると必然的にラケット面も立つので、浮いてしまう場合はより右側を捉えるようにしましょう。
実戦で使用するならこれ!根元の上部分に当てて少し切る
フォアストップを実戦的に使用していくのであればラケットの根元の上側に当てるのがポイントです。
これは絶対ではありません、相手のサーブの回転によっても使い分ける事ができた方が良いのは間違い無いですが、根元の上側に当てるとストップでも少し切る事ができます。
ストップを切る事で多少回転を見誤ったとしても浮きにくくなります。当てるだけだと回転を見誤った時にチャンスボールになってしまい易いので最初は多少長くなってしまっても切るストップわ心掛けていきましょう。
打点を落とすストップは当てた瞬間にラケットを少し立てるイメージ
通常のストップに慣れてきたらわざと打点を落とすストップにも挑戦していきましょう。打点を落とすストップは難易度が高いですが、その分相手の予測を外せるので混ぜる事ができると有効的です。
ここでワンポイントですが、打点を落とすストップは球が当たった瞬間に少しラケットを立てるようなイメージで打球しましょう。当たった瞬間にフォアハンドで打球する時のようなラケット角度にする感覚です。
打点を落とすとストップは通常よりも長くなってしまいやすくなります。最悪、2バウンドせずに長くなるのは仕方ありませんが浮かないよう気をつけましょう。
これが出来たら上級レベル!バックストップの仕方!
フォアストップが安定してきたらバックのストップにも挑戦しましょう。バックのストップは難易度が高くなる分相手の逆を突くこと事ができ有効に働きます。
- ここ重要!フォアストップとは逆!ボールの左側を当てる
- 根元の上部分に当てながらスイングは少し左方向に!
- 打点を落とすストップは膝をクッションにして上半身を丸めるイメージ
ここ重要!フォアストップとは逆!ボールの左側を当てる
バックストップはフォアストップと比べると一段と難しい技術なので、より繊細なタッチが求められます。
まず、ボールの捉える角度はフォアストップと逆でボールの左側を捉えるようにします。通常のツッツキとは異なり少し脇を締めるようにするとボールの左側を捉えやすくなります。
バックもフォアと同様にラケットを立てる事が目的となりますが、バックの場合球を正面に近い所で受ける形になるのでフォアよりも面を立てるのが少し難しいです。角度が出せないとボールが浮く原因となるので気をつけましょう。
根元の上部分に当てながらスイングは少し左方向に!
バック面でストップする場合は、当てる場所を根元の上部分にしましょう。こちらはフォアの逆です。
もう一つ、とても大事な事はスイングを少しだけ左方向に動かす事です。基本は前方向にスイングするイメージですがラケットを右方向に動かすと面が上を向いてしまい浮く原因となります。
大げさに左方向へスイングする必要はありませんが、左前方向にスイングするイメージがあれば球が浮きにくくなるのでおすすめです。
打点を落とすストップは膝をクッションにして上半身を丸めるイメージ
バック面で打点を落とすストップをする時は切る事を意識するのがポイントです。
ストップの中でも打点を落としたバック面のストップが一番難しい技術です。当然一歩間違えると浮いてしまいチャンスボールになってしまうので細心の注意が必要です。
少し切るようにしておくと長くなる事はあっても浮きにくくなります。バック面で切りながらも球を飛ばし過ぎないようにするには膝や上半身も上手く使う必要があります。
膝はクッションのように柔らかく使うのがポイントで、上半身は丸めて出来るだけお腹の前にスペースを作るのがポイントです。
まとめ:ストップ
いかがでしたでしょうか。ストップについて紹介してきました。最後におさらいしていきましょう。フォアストップの仕方はこちらです。
- 大事なポイント!フォアストップは、ボールの右側に当てる!
- 実戦で使用するならこれ!根元の上部分に当てて少し切る
- 打点を落とすストップは当てた瞬間にラケットを少し立てるイメージ
また、バックのストップの仕方はこちらです。
- ここ重要!フォアストップとは逆!ボールの左側を当てる
- 根元の上部分に当てながらスイングは少し左方向に!
- 打点を落とすストップは膝をクッションにして上半身を丸めるイメージ
最後に一言だけ付け加えると、ストップは簡単そうに見えて実は難しく、しかしコツさえ掴めば簡単にできるという奥深い技術です。現代卓球でストップができると優位に働くので是非チャレンジしていきましょう。