大藤沙月選手は、超攻撃的な卓球を持ち味としており、次代を期待される選手の一人です。全日本選手権ジュニアの部を2連覇した実績があり、近年では国際大会にも出場し活躍の幅を広げています。
そんな大藤沙月選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
大藤沙月とは
大藤沙月とは、超攻撃的な卓球を持ち味としており、将来を期待される選手の一人です。全日本ジュニアを2連覇や全日本選手権ダブルスで2年連続決勝進出など目まぐるしく活躍しています。
- すごい、全日本ジュニア2連覇!将来性十分で同世代女子を牽引
- 超攻撃的な卓球が持ち味!男子選手顔負けの威力で格上に迫る
- シングルスだけじゃない!全日本選手権ダブルス2年連続で決勝進出
すごい、全日本ジュニア2連覇!将来性十分で同世代女子を牽引
大藤沙月選手といえばすごいのが、全日本選手権ジュニアの部を2連覇した事です。全日本選手権ジュニアの部の連覇は石川佳純選手以来で実力のある選手が多い中の連覇は本当にすごいです。
また、大藤沙月選手は、小学生の頃から活躍している選手であり小学生ではバンビ、カブ、ホープスと言った各カテゴリで全て決勝進出を果たしています。
活躍する木原美悠選手とは同世代であり幼い頃からライバルとしてずっと戦い続けてきて、他の同世代の選手達を牽引する存在となっていました。今後トップで活躍する可能性が高い選手なので注目です。
超攻撃的な卓球が持ち味!男子選手顔負けの威力で格上に迫る
そうです、大藤沙月選手の卓球は超攻撃的とも言える卓球スタイルで近年の女子卓球選手の中では随一の攻撃力を誇ります。
その威力は男子選手顔負けと言ったところで、ノータッチエースも非常に多いのが特徴的です。その力強い卓球を武器に近年はジュニアだけではなくシニアでの活躍も始めており東京五輪ドイツ代表のシャンシャオナ選手(ドイツ)にも勝利しています。
また、2021年の全日本選手権でも前年度チャンピオンの早田ひな選手に3-4とあと一歩のところまで追い詰めておりその攻撃的卓球スタイルが世界でも活躍できる力がある事を示しています。
シングルスだけじゃない!全日本選手権ダブルス2年連続で決勝進出
大藤沙月選手は、シングルスでの活躍が目まぐるしいですが、強いのはシングルスだけではありません。ダブルスでも活躍しており、芝田沙季選手とのペアでは国際大会や全日本選手権でも活躍しています。
芝田沙季選手とのペアでは、どちらも小柄ながらパワフルなドライブを持ち味としており、更に台上技術も安定している二人であるため取りこぼしが少ないです。
全日本選手権では2年連続で決勝進出を果たし、国際大会でも優勝や準優勝記録が多いです。今後は、世界選手権の代表としても選ばれる可能性があるので注目です。
大藤沙月 プロフィール
プロフィール
戦型 | 右シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 16歳 |
生年月日 | 2004年5月16日 |
身長 | 152cm |
エピソード
- フェニックス卓球クラブで頭角を表すもライバルによってタイトルを阻まれる
- 中学は名門四天王寺へ!全中では悲願の初全国タイトルを獲得!
- ジュニア2連覇達成!国際大会でも活躍し力をつける!
フェニックス卓球クラブで頭角を表すもライバルによってタイトルを阻まれる
大藤沙月選手は福井県の出身で、小学生時代は地元の名門フェニックス卓球クラブで腕を磨きました。
小学生の低学年から活躍している選手で、全日本選手権バンビ、カブ、ホープスと小学生の各カテゴリの大会で決勝進出を果たしています。
ですが、同世代に圧倒的な実力を持つ木原美悠選手がいたために何度もタイトル獲得を阻まれてきました。大藤沙月選手は小学生時代3度決勝進出を果たしましたが全て木原美悠選手に敗北しています。
中学は名門四天王寺へ!全中では悲願の初全国タイトルを獲得!
大藤沙月選手は小学校を卒業すると、石川佳純選手を輩出した名門の四天王寺へ進学する事になります。
1年生から主力として戦い、1年目の全国中学卓球大会のシングルスでは木原美悠選手に敗れるもその後の全日本選手権カデット13歳以下の部や2年目の全国中学卓球大会では優勝を果たし悲願の全国初タイトルを獲得しています。
正に同世代では頭一つ超えた存在でとても高い実力を持っていました。中学3年生の時の全日本選手権ジュニアの部では高校生達を破り優勝しています。
ジュニア2連覇達成!国際大会でも活躍し力をつける!
大藤沙月選手は、中学を卒業した後もそのまま四天王寺で腕を磨きます。コロナ禍によってインターハイは開催されませんでしたが、実力は健在で全日本選手権ジュニアの部では2連覇を果たしています。
また、シングルスでも前年度全日本チャンピオンとなった早田ひな選手に対し3-4とあと一歩のところまで追い詰め高い実力を示しています。
更に高校入学後は国内だけではなく海外にも活躍の場を広げ国際大会で揉まれながら実力を磨いています。特にダブルスの活躍は目まぐるしく芝田沙季選手とのペアでは幾度となく優勝や準優勝を果たしています。
ポテンシャルが高い選手なので今後の活躍にも期待が集まります。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング96位(6月3日時点)
成績
2017年 | 全日本選手権 | カデット13歳以下の部優勝 |
ジュニアサーキットフランス大会 | カデットシングルス優勝 | |
ジュニアサーキットスペイン大会 | ジュニアシングルス3位 | |
ジュニアサーキットポーランド大会 | カデットシングルス優勝 | |
2018年 | 全日本卓球選手権 | ジュニアの部3位 |
2019年 | 全日本卓球選手権 | ジュニアの部準優勝 ダブルス準優勝(芝田沙季ペア) |
中国オープン | ダブルス3位(中森帆南ペア) | |
ベラルーシオープン | ダブルス優勝(芝田沙季ペア) | |
クロアチアオープン | シングルス3位 | |
2020年 | 全日本卓球選手権 | ジュニアの部優勝 ダブルス準優勝(芝田沙季ペア) |
スペインオープン | ダブルス優勝(芝田沙季ペア) | |
ポルトガルオープン | ダブルス優勝(芝田沙季ペア) | |
2021年 | 全日本卓球選手権 | ジュニアの部優勝 |
使用用具
ラケット:キョウヒョウ龍5
ラバー(表面):国狂3
ラバー(裏面):狂飆NEO3
大藤沙月 プレーの特徴
大藤沙月選手のプレーは一言で言うと、パワフルな両ハンドドライブが持ち味でノータッチエースが連続するのが特徴的です。その大藤沙月選手のプレーの中でも特に光った特徴を紹介していきます。
- すごい、ノータッチの連続!右足を前に入れたフォアハンド
- 威力、スピード共にトップレベル!打点の速いバックハンド!
- ストップができない!?ロングとの区別がつきにくい巻き込みサーブ
すごい、ノータッチの連続!右足を前に入れたフォアハンド
大藤沙月選手のプレーですごいのは、やはりフォアハンドです。他の選手よりもノータッチエースをする頻度が多くとても威力があります。
ここだけの話、その高い威力の秘密は足にあります。大藤沙月選手はフォアハンドを打球する時に右足が前になるような状態でフォアハンドを打球するためタイミングが早くそしてコースも厳しくなるのです。
早いタイミングで打つために大藤沙月選手は基本的に止まる事がありません。常に動き続けており打球時も止まって打つのではなく動きながら打っています。
威力、スピード共にトップレベル!打点の速いバックハンド!
大藤沙月選手はフォアハンドに長けていますが、バックハンドも非常にレベルが高いです。基本的には前陣でプレーしますが、女子には珍しく下がってからでもドライブする事ができます。
殆どの球をしっかり自分の力で打っているのが特徴的で、相手の球に左右される事が少ないです。また、スピード重視の球と回転重視の球を使い分けているので威力がありながらもミスが少ないです。
大藤沙月選手のバック技術は非常にテンポも良いので観ていても気持ちいいです。大藤沙月選手のプレーを観るときには是非注目してみましょう。
ストップができない!?ロングとの区別がつきにくい巻き込みサーブ
実は、大藤沙月選手はサーブも良いです。サービスエースを取るサーブではありませんが、自身の得意なラリーに持ち込む事ができるサーブとなっており、活躍の一端はサーブにあると言っても良いでしょう。
大藤沙月選手のサーブは、真ん中寄りのポジションから出す事が多く直ぐに両ハンド攻撃に移れるようにしているのが特徴的です。
また、巻き込みサーブでショートとロングが分かりにくいので相手はストップレシーブが難しくなり長いレシーブが多くなります。その結果、大藤沙月選手の得意なラリーの形になるのです。
このように、ラリーを武器としている場合には相手が大きく崩れるわけではありませんが、得意な箇所に集めるサーブというのも大変有効です。参考にしてみましょう。
まとめ:大藤沙月
いかがでしたでしょうか。大藤沙月選手について紹介してきました。大藤沙月選手とはこんな人物です。
- すごい、全日本ジュニア2連覇!将来性十分で同世代女子を牽引
- 超攻撃的な卓球が持ち味!男子選手顔負けの威力で格上に迫る
- シングルスだけじゃない!全日本選手権ダブルス2年連続で決勝進出
また、大藤沙月選手のプレーの特徴はこちらです。
- すごい、ノータッチの連続!右足を前に入れたフォアハンド
- 威力、スピード共にトップレベル!打点の速いバックハンド!
- ストップができない!?ロングとの区別がつきにくい巻き込みサーブ
最後に一言だけ付け加えると、大藤沙月選手はジュニアで活躍している選手ですが、既にシニア級の実力があります。コロナ禍で中々活躍の機会が少ないですが、今後力をつけて活躍してくれるでしょう。