長﨑美柚選手は、日本の次代を担う若手選手です。大柄な体格を生かした両ハンドが持ち味で日本女子史上初の世界ジュニアチャンピオンになっている選手でもあり、今後の活躍が期待できる選手です。
そんな長﨑美柚選手とはどんな人物か、他にもプロフィールや世界ランキング、使用用具、プレーの特徴などを紹介していきます。
長﨑美柚とは
長﨑美柚(ナガサキ ミユウ)とは、まるで男子選手のような両ハンド攻撃を持ち味にし、日本女子史上初の世界ジュニアチャンピオンにも輝いている選手です。
また、ダブルスの名手でもあり木原美悠選手とのペアでは世界チャンピオンの中国選手ペアを破ってツアー優勝も果たしています。
- まるで男子選手のような威力!体格を生かした両ハンド攻撃が持ち味!
- すごい!日本女子選手史上初の世界ジュニアチャンピオン!
- シングルスだけではなくダブルスも活躍!「Wみゆう」のペアで中国選手撃破!
まるで男子選手のような威力!体格を生かした両ハンド攻撃が持ち味!
そうです、長﨑美柚選手と言えば164cmと女子選手の中では大柄な体格を生かした威力のある攻撃が特徴的な選手です。
体格に加えて、手首も柔らかく使えるためバックドライブには回転量も多く、得点力が高いです。
小学生の頃から実力を発揮している選手で、バンビ、カブ、ホープスと小学生の学年毎の全国大会では全て制覇した経験があります。
今までの日本女子選手が得意としていたスピードに加えて威力を持ち合わせた稀な選手なので今後の活躍も期待できるでしょう。
すごい!日本女子選手史上初の世界ジュニアチャンピオン!
すごい事に、長﨑美柚選手は世界ジュニア選手権でシングルス優勝を果たしています。
これは、長﨑美柚選手の優勝は日本史上初で現在日本のトップで戦う石川佳純選手や伊藤美誠選手でもなし得なかった事です。
更に決勝は、同じく日本の小塩遥菜選手で、国内の若年層のレベルが上がっている事が分かります。
世界ジュニアチャンピオンの選手達の殆どはその後もシニアで活躍し世界のトップ10に入る事も多いので今後の活躍も楽しみです。
シングルスだけではなくダブルスも活躍!「Wみゆう」のペアで中国選手撃破!
長﨑美柚選手は、シングルスだけではなくダブルスでも活躍しています。
木原美悠選手とのダブルスでは、名前の読み方が同じである事から「Wみゆう」の愛称で親しまれており実力も非常に高いです。
2019年のグランドファイナルでは、木原美悠選手とのペアで、直前の世界選手権でチャンピオンとなった中国の孫穎莎選手、王曼昱選手ペアを破り優勝を果たしています。
また、世界ジュニアでも加藤美優選手とのペアで銅メダル獲得とダブルスでも世界で活躍できる実力を持っています。
長﨑美柚 プロフィール
戦型 | 左シェーク裏裏ドライブ型 |
年齢 | 18歳 |
生年月日 | 2002年6月15日 |
身長 | 164cm |
エピソード
- すごい、幼少期から早くも頭角を現す!小学生時代はバンビ、カブ、ホープス3階級制覇
- 中学生で既に世界を視野に!中学3年位になる頃には中国選手と渡り合う実力に
- 信じられない!アジアジュニア選手権、世界ジュニア選手権を制し日本女子史上初のジュニアチャンピオンに!
すごい、幼少期から早くも頭角を現す!小学生時代はバンビ、カブ、ホープス3階級制覇
長﨑美柚選手は、神奈川県海老名市に生まれ祖父が大学の卓球部の監督をしていた事で卓球を始めます。
小学生時代は神奈川県で名門の岸田クラブで腕を磨きます。最初は的当てゲームで楽しんでいたものの熱中する内にどんどん力をつけ早くも頭角を表していきます。
小学2年生で全日本選手権バンビ(1,2年生)の部を優勝すると、その後も順調に成長を続け、カブ(3,4年生)の部とホープス(5,6年生)の部3階級全て制します。
小学生のタイトルを3階級全て制したのは福原愛選手以来の快挙であり、当時の実力の高さが伺えます。
中学生で既に世界を視野に!中学3年位になる頃には中国選手と渡り合う実力に
長﨑美柚選手は、中学生になるとエリートアカデミーに入校します。
中学生になると国内の同世代の選手には殆ど負ける事は無くなり、世界を視野に戦って行くことになります。
中学2年生で全国中学卓球大会のシングルスで優勝します。更には実力が認められ、中学3年生の時には世界ジュニアの代表権を獲得します。
世界ジュニア本戦でも力を発揮し、加藤美優選手とのペアで出場したダブルスでは銅メダル、団体戦では、準優勝に終わるも決勝で中国の石洵瑶選手を倒す活躍もしました。
石洵瑶選手は、前年度の世界ジュニア女王で実力のある選手でしたが、長﨑美柚選手は中学生にしてその選手を破る程の実力になっていました。
更に中学卒業を直前に控えた全日本選手権ジュニアの部では中学生ながら高校生を破り優勝も果たしました。
信じられない!アジアジュニア選手権、世界ジュニア選手権を制し日本女子史上初のジュニアチャンピオンに!
長﨑美柚選手は、中学卒業後もエリートアカデミーで力を磨きます。そして、高校時代が大きな転機となって大きく飛躍を遂げる事になります。
高校入学直後には将来性を買われ、世界選手権ハルムスタッド大会の団体メンバー選出され、出番こそ少なかったもののトップ選手の雰囲気を肌で感じます。
そして高校2年生になると大きく飛躍する年を迎えます。アジアジュニア選手権では中国勢の21連覇を止め優勝を果たすとその勢いのまま世界ジュニア選手権でも優勝を果たします。
信じられない事に、これらはどちらも日本女子史上初の優勝で、長﨑美柚選手が規格外の選手である事が分かります。
一言付け加えると、ジュニアだけではなくツアーでも活躍していきます。スウェーデンオープンでは中国の主力選手の一人である朱雨玲選手を破ります。
更にはダブルスでも木原美悠選手とのペアで、中国の孫穎莎選手、王曼昱選手ペアを倒しグランドファイナル優勝を果たしています。この中国ペアは、直前の世界選手権ブタペスト大会の優勝ペアで破った事が如何にすごいか分かります。
また、現在ではTリーグでも力を磨き、益々力をつけています。近年、高校を卒業しプロになったので今後の活躍も目が離せないです。
世界ランキング及び成績
世界ランキング
世界ランキング56位(5月6日時点)
成績
2010年 | 全日本選手権 | バンビの部優勝 |
2012年 | 全日本選手権 | カブの部優勝 |
2014年 | 全日本選手権 | ホープスの部優勝 |
東アジアホープス選手権 | シングルス優勝 | |
2016年 | 全国中学卓球大会 | シングルス優勝 |
全日本選手権 | カデット14歳以下の部優勝 | |
2017年 | 世界ジュニア選手権 | 団体準優勝 |
2018年 | 全日本選手権 | ジュニアの部優勝 |
スロベニアオープン | ダブルス準優勝(木原美悠ペア) | |
世界選手権ハルムスタッド大会 | 団体準優勝 | |
2019年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス準優勝(張本智和ペア) |
スロベニアオープン | ダブルス優勝(木原美悠ペア) | |
クロアチアオープン | ダブルス優勝(木原美悠ペア) | |
アジアジュニア選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝(木原美悠ペア) | |
世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 ダブルス優勝(木原美悠ペア) | |
グランドファイナル | ダブルス優勝(木原美悠ペア) |
使用用具
ラケット:インナーフォースレイヤーALC
ラバー(表面・裏面):テナジー05
長﨑美柚 プレーの特徴
長﨑美柚選手のプレーは一言で言うと、男子選手のような回転量の多いバックハンドでコースを打ち分けチャンスを作りフォアで畳み掛けるスタイルです。その中でも特に光ったプレーを紹介していきます。
- サウスポーではNo.1級のバックハンド!威力と安定、そしてコースを打ち分ける
- 大柄な体格でも打点の高いフォアハンド!一度攻めたら止まらない連続攻撃
- 男子選手顔負け!回転、スピード申し分ないチキータ
サウスポーではNo.1級のバックハンド!威力と安定、そしてコースを打ち分ける
そうです、長﨑美柚選手はバックハンドにとても長けており、サウスポーの選手の中ではNo.1級の技術力があります。
通常、サウスポーの選手はフォアハンドのレベルが高ければある程度勝ちやすいのでバックはミスしないで繋ぎに徹する選手が殆どです。
ですが、長﨑美柚選手の場合、早くから攻撃的なバックハンドの練習を取り入れてきたため現代の卓球界では一段レベルの高いバックハンドとなっています。
回転やスピードは勿論、サウスポー特有のコースの打ち分けにも長けているのが最大の特徴です。
大柄な体格でも打点の高いフォアハンド!一度攻めたら止まらない連続攻撃
今や、長﨑美柚選手のバックハンドは世界中の選手に警戒されてる技術なので、当然相手はフォアハンドから崩しにかかります。
ですが、長﨑美柚選手はバックハンドに特化、更に大柄な選手にも関わらずフォアハンドの打点、そして戻りも速いため中々崩す事ができません。
寧ろ一度攻撃し始めたら畳み掛けるような連続攻撃を仕掛ける強力な武器のなっており、安易にフォアには狙えない状態を作り出しています。
一言だけ付け加えると、このフォアハンドの技術は今後更に強化を図っていく技術だと思いますので注目しておきたいです。
男子選手顔負け!回転、スピード申し分ないチキータ
長﨑美柚選手のプレーで、あ、すごいと思うのがチキータです。
近年では女子選手もチキータをするようになりましたが長﨑美柚選手のチキータはその中でもレベルが高く男子選手顔負けと言ったところです。
特に手首をしなやかに使えるため、見た目のスイング以上のスピードがありノータッチエースを取るシーンも度々見受けられます。
女子選手がチキータで相手を打ち抜くシーンはそう見る事ができないので、相当に爽快なプレーを観て楽しむ事ができます。
まとめ:長﨑美柚
いかがでしたでしょうか。長﨑美柚選手について紹介してきました。長﨑美柚とはこんな人物です。
- まるで男子選手のような威力!体格を生かした両ハンド攻撃が持ち味!
- すごい!日本女子選手史上初の世界ジュニアチャンピオン!
- シングルスだけではなくダブルスも活躍!「Wみゆう」のペアで中国選手撃破!
また、長﨑美柚選手のプレーの特徴はこちらです。
- サウスポーではNo.1級のバックハンド!威力と安定、そしてコースを打ち分ける
- 大柄な体格でも打点の高いフォアハンド!一度攻めたら止まらない連続攻撃
- 男子選手顔負け!回転、スピード申し分ないチキータ
最後に一言だけ付け加えると、長﨑美柚選手はまだまだ発展途上中です。規格外の結果を残しながらも実力を伸ばしている選手なので今後も更にレベルアップした姿を見せてくれる事でしょう。